折檻状を甘んじる

折檻状を甘んじる

戦国ジャズ
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※試聴版。オリジナル版(03:52)は購入後に視聴可能。

佐久間信盛さまへ贈るセカンドライン。
「せっかんじょうをあまんじる」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」5track

折檻状を甘んじる 詩・曲 柏木白泥

思いの外絡め取られていた

戦国の世の慣わしと言うものらに

目眩ましが消えて思考が及んだ

鮮やかに見えていた理想を無茶だと覚えた

陰鬱を吐き捨てるための折檻状

天下を治むるに余るはその短慮

此の身を放逐するに至る由縁

愚かさを信念だと誤認して生くがいい

儂は誰で

彼奴はどんな顔で

何を眺めて

何を思うてきたのか

受容することで

自身を失う様だ

変わるべきもの

変えざるべきもの

本質を穿つな

虚構にも思えるくらいの

張りぼてを纏い踊る姿に

焦がれるような真意なら

それはまるで家畜で

屠殺されて喰われる

さぞかし旨い餌として

無念だけを残して

思念が業に代わるように

生を費するなど

命に価値はある

軽薄に咨る勿れ

存在に意味はある

無暗と崩すな

本心に意志はあるか

我欲ではないのか

牙の向け合いに苦しみて

また同じことを繰り返すのか

疚しさで傷付いた姿

気付きもせずに怜悧を宿す

総てを認めぬ驕った望みが

我が心をも挫いたのだ

捕捉され罰せらるるは

此方にも隙があった故か

人として生くるを辞さねば

従えぬほどの高慢へ

剋さるるを知れと

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