主君が首級

主君が首級

戦国ジャズ
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※試聴版。オリジナル版(03:18)は購入後に視聴可能。

湯浅隆貞さまへ贈るセカンド・ライン。
「しゅくんがしるし」と読みます。
Single「戦友は百万にも勝る」2track

主君が首級 詩・曲 柏木白泥

病み崩れた醜い顔を敵に晒すな

戦は時すでに巻き返すこと能わじ

主君が無念をその脇に抱えて

両の足を逸らせ彼の武者は駆けた

戦場より離れて息を吐く間もなく

大地に穴を穿つ無念を隠す程の

死の淵で

眺めたる

血潮など

飽いてさえ居れど

悲しみ深き胸のうち

浸る間もなき程として

積年の想いが破れる

潔ささえ孕みながら

ふと我に帰りにして

尋常ならざる気配に

追手に囲まれたと気付く

敵が大将に吼えた

私の首の代わりに

主君の首をここに

埋めたことを秘して欲しい

そう言い残し世を去る

約定したと確かに

漢を貫く様を見る

天より微笑むその眦

主君が首級は守られた

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