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もしものために。防災ポーチつくってみた

2024年元旦に石川の能登であった大きな地震。
お正月真っ只中に起きた非常事態は、遠く離れた関西ですら恐怖を感じました。
現地の方々は、今も不安や恐怖との闘いが続く日々だと思います。
早くいつもの日常が戻りますように。

そして、もうすぐ訪れる1月17日。
関西で生まれ育ったわたしとは、切っても切り離せない関係がある日です。
小さい頃は毎年1月17日になると「しあわせはこべるように」を学校で歌ったり、1995年生まれのわたしたちは、いろいろな方から「震災の年に生まれた子」としてお話を聞く機会がありました。

とはいえ当時は震災の恐ろしさなんて分かるはずもなく、「恐ろしいことが起こった日」としてなんとなく認識しているだけでした。

でも、少しずつ大人になるにつれ、3.11や今回の地震を目の当たりにして、「災害は侮ってはいけない」「いつ我が身に起こるかわからないこと」だと感じるようになりました。

ところで、最近よく聞く「0次防災」ってご存知でしょうか?

1次防災は、自宅や勤務先に備えておき、有事の時に持って避難するための備え。防災リュックが1次防災にあたります。
2次防災は、災害でライフラインが途絶えた場合でも、3日間は生活できるだけの水や食料を備えておくことです。

0次はというと、外出先で災害が発生した場合でも、外出先から自宅や避難先への移動を助けてくれるように備えること。
こちらはいつどこで何が起きても大丈夫なように、「常に」備えておくものになります。

普段の日常生活のことを考えると、働いていたり、休日でも出かけていたり、常に家にいるとは限らない。「家に防災リュックがあるから大丈夫」と
いう意識ではいけないなと、感じるようになりました。


そこで、今回は「もしも」に備えて防災ポーチをつくってみました。
X、Instagram、ネット記事など、いろいろ参考にさせていただいたので、ひとつひとつのご紹介は難しいのですが、分かりやすくまとめてくださっている先人のみなさま、ありがとうございます!

パッと目をひくオレンジ色

毎日持ち歩くことを想定して必要最低限に厳選したつもりでしたが、思ったよりもボリュームが出てしまいました。
それでも重さは411g。豆腐一丁が400gらしいので全然軽いですね。

ホイッスルは万が一の場合に、助けを呼ぶための命綱のようなもの。
ポーチをごそごそ…という手間すら惜しいかなと思い、ポーチの外側につけました。
こちらはセリアで購入。ホイッスルの中に自分の情報や緊急連絡先を記入するIDカードが入れられるようになっている優れものです。

ドラ○もんの四次元ポケットみたい

ドドン!
中身はこんな感じ。見た目以上に大容量です。
ポーチはカジュアルなデザインが可愛い文具ブランド「penco」のもの。
ナイロン素材で丈夫そう。多少なら水にも耐えられるのでは…!?と思っています。(耐えられるかどうかはわからない)
幅19.7cm、高さ14.5cm、マチは7.8cmあり、コンパクトながら収納力は抜群!
普段から持ち歩くためになるべく大きくない、でもたくさん入る、尚且つ丈夫なものがいい……と、地味にこだわり抜いて選んだポーチです。

こちらは使用頻度は低そう。でも、もしもの時には絶対あったほうが安心

中身を詳しくご紹介。

まずはダイソーの緊急簡易ブランケット、Amazonで購入した携帯トイレ、無印良品の歯みがきシート。

この3つは日常生活では使用頻度は少なそうですが、急な冷え込み、車の渋滞、などなど、災害時以外でもあると活躍しそうな面々です。
携帯トイレもダイソーで売っていますが、わたしはなるべくコンパクトなものが良かったのでAmazonで購入しました。

ちなみにアルミの簡易ブランケットは(同じものではないのですが)、過去に阿智村に日本一の星空を見に行った時にあまりの極寒に耐えかねて使用したのですが、想像以上にあったかい。ペラペラなのにすごすぎる。

小銭とかって普段の生活でも欲しい時に財布に入ってなかったりする

少しのお金と、生理用品、耳栓、コンパクトタオル、撥水メモです。
こちらはほぼダイソーで購入。

お金の入った袋には、家族の連絡先を書いたメモも入れています。
スマホがないと家族の連絡先がわからない!ということ、意外とあると思います。家族と合流できれば最悪なんとかなる!と思っているので、いざという時のために連絡先は控えておくと安心。自分が怪我などで連絡取れない!なんて場合もありますからね……なるべくそんな状況は避けたいものです。

生理用品は災害時に下着が変えられない場合の助けになったり、怪我をした時には手当てにも使えると知り、なるほど〜!!と思いました。確かに止血できそう。

耳栓は一見いるか〜?という感じもしますが、避難所などでは周りの音が気になる、という話をよく聞きます。
わたしは特に周囲の音や声が気になりやすいので、いざという時に少しでもストレスを減らす、心を落ち着ける…というためにもあると便利かなと思いました。
「気圧変動に対応」なんて耳栓も売っていたので、ものによっては災害時のみならず、飛行機など乗った時にも助かりそうです!

コンパクトタオルは水で膨らむもの。
体の汚れを拭いたり、いざという時には傷の手当てにも使えそう。
タオルはあって損なし(と思っています)。

撥水メモなるものがあることも、先人のみなさまの投稿で知りました。
雨などで書き置きなどが滲む場合があるので、水性ペンはNG!撥水メモ+油性ペンがおすすめ、という内容を見て、なるほど〜と感心しました。

お金や生理用品など、濡れるとNG!なものはチャックのついた袋に入れて水気に耐えられるようにしておくと○。

この人たちは普段の日常生活ですらあると心強い。心の安寧

水に流せるティッシュ、非常食(おやつ)、モバイルバッテリー、常備薬、ウェットティッシュです。
災害時に限らず、普段の生活ですらあると大助かりなメンツ!

特に常備薬。普段からお薬を飲んでいる方は忘れずに持っておくことをおすすめします。
有事の時は普段より体調が悪化しやすい…なんてこともあると思います。
避難しなきゃいけない!でも頭が痛い…などとなったら、頭痛持ちのわたしは真っ先に逃げ遅れる気しかしないので、頭痛薬は多めに入れておきました。

非常食は羊かんなどをおすすめされている方もよく見ますが、非常時こそ食べ慣れたもので安心できたほうがいいかな、と思い、腹持ちの良さそうなキャラメルにしてみました。(あまじょっぱいのが好きなので塩キャラメルです。塩分も大事)
チョコレートなどは夏場や高温の場所だと溶けやすいので要注意。

モバイルバッテリーはひとつ反省点が。
今回はコードレス+コンパクトさ重視で選んだのですが、後から「太陽光などで充電できるタイプがおすすめ」というのを見て、たしかに!と思いました。
普通のモバイルバッテリーでは1回分は充電できても、その後できない可能性がありますもんね。
次買い換えるタイミングがあればソーラーパネルのついたモバイルバッテリーを探してみようと思います。

写真を撮った後に「あ!」と思って足したのが、予備のコンタクトレンズ。
普段からコンタクトを着けている人は、非常時に目にホコリが入ってしまったりしてコンタクトがダメになってしまっては危険度マシマシです。
非常時じゃなくても、出先でコンタクトを落としたりしてしまうと個人的にはある意味非常事態。予備コンタクトはひとつ持っておくと安心です!


以上で、自分なりの「毎日持ち歩きたい防災ポーチ」完成です。
実際につくってみると、それぞれの物が何のために必要なのかを理解できるので、「もしも」の場合へのイメージも膨らみ、とても勉強になりました。
あと、ほとんど100均(特にダイソー)で揃えられることにびっくり!
歩いて帰れないぐらいの距離の場所に出かける時は、できるだけ持ち歩くことで、もしもの場合に備えておきたいと思います。

もちろん、使うタイミングが来ないことが一番の幸せですが、何か起こってしまった時に、備えておけばよかった…と後悔するのだけは避けたいところ。

ぜひこのnoteを読んで、みなさんも防災ポーチに興味を持っていただけたら幸いです。
自分なりにカスタマイズして、自分だけの「お守りポーチ」、つくってみてくださいね。

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