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僕が仕事で見てきた・聞いてきたアホアホカメラマンたち【装備編】

主題について簡単に説明

YOUTUBEの広告で「誰でもなれる副業カメラマン!明日から副収入30万も夢じゃない」という触れ込みで、一億総カメラマン時代です。
インスタグラムで仕事受けたりしてたまの休みに働いてる人も多いんじゃないですか。
それと同時に経験の少ない方や駆け出しの人たちが増えてきました。

するとですね、お仕事一緒に行ってるのに、
あれ持ってきてないの、これ持ってきてないの、それで来たのetc…
様々なパターンと出会ってきました。

ですので、僕が今まで一緒に仕事をしたり、写真依頼したり、はたまた先輩の又聞きであったりの中でファンタスティックな人々を紹介したいと思います。

※毎度毎度のことですが「俺のこと?」って思う人は読まない方が吉。あなたのことであり、あなたのことではないかもしれない、または聞いただけの話かもしれない。。


しかし装備に明確な基準があるわけではない


上記の通り、ルールや要項があるわけではないので、
大前提としてこの装備問題は難しいんですよ。
よくある例としては学校の行事撮影の依頼ではサブ機を持ち込んでくれと記載があったりします。ギャラ安いのに。

僕自身こういうこと書いてますが、同業者でサブ機も持ち込んで三脚・ライトスタンド持ってきてレンズもいくつも持ち込んでってする人いるんですよ。尚且つ機材は最新のフラッグシップをメインとサブ両方でェ!みたいな。

正直そこまでやらなくていいとは思います(笑)
というかもうそれに合わせ出したら出ていく金の方が多いです。

それを運搬するだけでも労力が掛かるし、破損や紛失の危険性もあるわけです。クライアントが補償してくれるものでもないですからね。

勿論、報酬や拘束時間・事前打ち合わせで総合的に考えて判断はしますが。

ま、バランス感覚というのが大事なわけです。
ですから「プロはこうでないとぉ!」と無駄なマウント話ではなく、今日書くことにはなぜ必要か、なぜダメかの理由があります。

とはいえ不測の事態が怖いので僕も基本的にはサブ機と足りうるであろう焦点距離のレンズ・ストロボなど報酬の如何に関わらず持ち込んでいるものなのですがね。

というわけで具体例を挙げていきましょう。

①コンデジで来る

早速トチ狂ってる人だけどたまーにいるんすよね。
マジでGRとか。「最近のコンデジはすごいんですよ」って知らねーし。

ある意味で若干カメラのことをわかった上で来て「これでいいっしょ」感があるのも非常に憎たらしいポイント。
逆に素人さんにお願いする方がもっとマシなカメラで来ると思う。

これの何がダメっていうのは単純な「見栄え」なんですよ。
スペック的な話で言えば古い一眼を超えている部分があるのでしょう。
ただクライアントが見たときや依頼者はどう思いますかっていう話。

そういう感覚がないカメラマンなんですよね、
コンデジ持ってきちゃう人って。
そのうちiPhoneで十分でしょって言い出しますから。そういうことじゃないんだよね。

②バッテリーが足らないor替えを持ってきてない

これもクソ多い。
一緒に撮影してて「充電切れてしまったんですよ・・サブカメラとか持ってないですか?」って言われたこと何回もあります。

個人的にはこれが一番腹立ちます。
まずそうなったら「今私はカメラマンとして戦闘不能です」宣言じゃないですか。
狙撃銃を無くしたスナイパーなんですよ、それは。

技術的な問題じゃないやん。買えば解決する問題やん。3日前にamazonで注文したら起きなかった問題やん。

暗所で撮影できませんでした、タイミングを逃してしまいました、ブレてしまいましたetc…っていうのははっきり言って技術や場数の問題でしょう。これは仕方ないです。その人のスキルと割り切ります。

でも充電してきてないとかバッテリーの替えがないってどちらかというと心構えの問題ですよね。
「大丈夫だろう」という慢心が生み出す失敗なわけです。
ていうか最悪チャージャー持ってきてって思う。
その間、俺が出るからっていう。

ちなみに僕はバッテリーは常に3個以上は持ち歩いています。
ミラーレスになってから替えがないことの方が精神衛生上良くない。
まぁ僕もたまに替えのバッテリーを充電してると思ったら使ってた、、みたいなミスもあるんであり得ない!と糾弾するわけではないですが、
対策しないことで起こるデメリットの方がデカい。
僕からしたら金で解決できることはしておいたほうがいい。
バッテリーも純正はいい値段するけど別に一回きりの話じゃなく、
ずっと使えるモノなんだから。だからせめてそういう準備はしておいて欲しいですよね。

まあその辺の損得勘定が出来てないところが、
色々とほかにも綻びが出るんですけどね。

③レンズの焦点距離のバリエーションがない

これは明確に元々のレンズ資産・または資金力の差もあったりするので、駆け出しの人は仕方ないことなのかなぁと思いますが、クライアントワークではどういった場所で撮れと言われるか実際現場に行ってみないとわからないのです。

お客さんがスタジオや社内のスペースを用意してくれているときもありますが、遠かったり狭かったり暗かったりってことはザラにあるわけですね。

なのに24-70しかないんですよ。。とか
16-28しかないんですよ。。とか

撮影内容にもよりますが、
物件撮影とかだとやっぱり広角レンズがないとダメだし、被写体が登壇しているシーンとか記者会見などでは望遠で寄りの画が必要になってきますよね。そういう理由です。

④クリップオンストロボ持ってないor使い方がわからない

これはまぁアホアホというか経験の差なんだろうなと思うのですが、「感度上げてあとでレタッチで修正すればいいでしょ」っていう考えの人、少なくないです。
自然光が最高ォ!」みたいなカメラマンも増えてますから。その弊害としてストロボの扱い方が分からない人いるんですよね。

これも仕事の場数にはなるんですが、やっぱり想像以上の暗所・または逆光になりがちなシチュエーションってあるんですよね。

いくら最近のカメラが優秀といえどそのノイジーさとストロボの補助があるのとでは全く違います。

まぁ百歩譲って状況判断をした上で持ってきてないって言うなら、じゃあ貸してあげるとかお客さんに怒られない程度にレタッチ頑張ってって言えるんですけど使い方知らないとか慣れてないです。。って言われると「貸しても使えないのか・・」となります。

先ほども申し上げた通りインスタグラマーで自然光が最強ォ!みたいな人が万バズしたり、夕日の逆光でもレタッチすればこんな簡単にィ!みたいなハウツーがあって、特に問題ないと思えてしまいますよね。

インスタグラムは自由帳だし、表示されるサイズも小さかったり、その人の世界観なのでノイジーであってもレタッチで表現を変えることができるわけです。

ただお客さんが実際に使うのはどういった用途なのか、それ次第では隠すのが難しくなっちゃう。

⑤SDカードがシングルスロットのカメラ

ただ一言。
シングルスロットの時点でそのカメラはメーカーが仕事用として想定して作ってないので色々とスペックが足りてないはずなので、やめておいたほうがいい。

まとめ

色々書きましたが冒頭で申し上げた通り「こんなやつはプロじゃねえ!俺は違う!」と言いたいわけではなく、僕も実際やってしまったことがある項目です。
でもその度に「バッテリー買わなきゃなぁ」「ストロボ持って行っとかななぁ」と思って改善してきたことばかりなので。

正直このあたりをずっと改善できない人はカメラマンとしてのスキル云々ではなくて性格の問題だったりするんですよね。意外と簡単に修正できない人が多い。

少し話は変わりますが、フリーで始めた時から実は「僕より上手な人が現れたらどうしよう」とか「僕より単価低くでやられたらどうしよう」っていう仕事奪われちゃう恐怖があったりしたんですけど、それだけじゃないんですよね。

こういうところをしっかり出来るだけでもお客さんからの信頼度は変わってくる。

まぁ散々言いましたが、多分諸先輩方から見れば、僕も「こいつまだまだやなぁ」と思われてることあると思います。
なので今現時点で数年ほどフリーで生きてきた僕が見てきた経験談としてシェアしたまででありますので、そういう方や僕の失敗を反面教師として見ていただければと思います。

ではまた。

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