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百八の煩悩 十煩悩目

結果ではなく過程
そこまでのプロセスが大事で傾向と対策
1番難しいのはベクトル同じ方向にする事
浮き足だって色めきだって我が出ると
ベクトルはズレてくる
1番の愛は切り離す事
情はただの自分のナルシスト

その昔、お笑い芸人に挫折し
22歳で地元に帰ってきた
夢破れ、淡々と過ごす日々
そんな中で、オーディション番組に出ないかと誘われて地元のローカルTVに応募した
優勝したら、賞金が20万ぐらいだったから
オリジナルソング持っていけばいけるだろうと
軽い考えと遊び心、どうせ暇だから
そしたら、あれよあれよと審査を通って
決勝のテレビ生放送出演を果たした
本当に冗談半分で応募してまさかと思ったが
残念ながら優勝は逃したが
それをキッカケに音楽事務所に声をかけられ
音楽活動をする事に
事務所って言っても田舎の汚い弁当屋・・
地元の高校生を集めて手作りのスタジオでやってる感じ・・
まぁ別に夢破れての暇つぶし
暇つぶしには丁度いいと思っていた

そんな中で、そこの地元の夏祭りが
その事務所の後輩バンドが出ると言う事で
手伝いを兼ねて見たら
始まった瞬間、女の子達がキャッーと前へ
あっという間に人が集まって
大盛り上がりのライブだった

呆気に取られた
芸人の夢破れ、腑抜けな自分に火がついた
場所や環境じゃない
本物はどんな所でも輝ける
本気でバンド活動をやってやると決意した

当時、沖縄は空前のバンドブームの夜明け前
モンパチで火がついたバンドは膨れ上がり
週末は至る所でライブやイベントが行われており
どんなに小さいライブハウスでも常に人がパンパンで、ライブハウスを借りるのでさえ一苦労
そんな中で、ぽっと出の自分達が抜きん出るにはどうしたらいいか・・

取り敢えずやってみなくてはしょうがない
やって肌で感じないと対策を練られない
それから事務所にお願いして
色んなイベントに参加してライブをした
アットホームな所からゴリゴリのライブハウスまで
場所選ばず場数を踏んだ

色んなバンドと対バンして
わかった事は、圧倒的にMCが弱かった
黄色い声援が飛び交うのでMCに重きをおかなくてよいし、演奏や歌唱に力を入れていたから
MCはほぼバンドの休憩みたいになっていた
しかし、そうするとやってる方はいいが
見てる方はダレる
たかだか30分弱のパフォーマンスで休憩なんていらないのだ
勝負出来るのはここだと思い
MCに力を入れた
そうする事で、半年待たずして名が知れ渡り
内地からも見にくる程になり
県内でそれなりに有名になり
レーベル会社数社から声をかけられる程になった

一度、芸人で夢破れてるってのはよかったかもしれない、挫折してなければそこまで本気になれなかったと思う
芸人の時はなんとかなるだろうと思ってた
自分は天才だから大丈夫だと
しかし、とんでもない勘違いで非凡だと気づいた
気付かされたってのが大事だったのだ
芸人としての結果は出なかったが、目指した過程が大事だった
体感しないと人はわからない

この煩悩で言いたいことは
''体感しないとわからない''だ
何度も言っているが経験するは人生の1番の武器
経験して体感しないと

話が通じない のだ

海で泳いだことがない人に
深い所は怖いよと言っても聞かない
今、気持ちよく泳いでるのに水を差すな
としか、思われない
でも、経験し体感してる人は注意するし忠告する
そこから段々とベクトルがズレてくる
最初に掲げた目標が薄れてくる
すれ違いが生じてくる

でもこれは非常に難しい事で
はい、わかりましたと聞く奴は稀である
それが同級生なら余計にである

人は体感しないとわからない
だから、聞けばよかったと後悔する
だか、後悔なんてしなくていい
わからないものはわからないんだから
人生は常に迷うものだから
だからこそ、話は聞く
言われた通りにしなくていい、完全に否定するな
後悔しなくていいから
耳が痛いと思ってもムカついても

話しは聞く
経験者と体感者の話しは聞く

自分が調子の良い時に調子の良い事ばかり言う奴の事は聞くな
何にも成し遂げてないのにわかった風な事を言う奴の話も聞くな

その見極めは自分が経験して体感したらわかる
この絶妙なバランスを取れる人が
本物になっていく

過程で何を学ぶか
ただやってる奴と一緒にするな
人生は最後まで意味探し
その煩悩は一生解けん

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