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Måneskin(マネスキン)。見聞録 - 1

2021年の初夏。

「ユーロビジョンソングコンテスト」という日本の紅白歌合戦のような長寿番組との出会い、そして、2000年生まれのパワフルなローマっ子4人との出会い。

日本ではどうか知らないけれど、ヨーロッパでは大きなサッカーの試合やドラマなど多くの番組を、テレビ局のウェブサイトからストリーミングすることができるようです。というわけで、ヨーロッパ人のパートナーに勧められるがまま、移住1年目にノートパソコンで見たのがユーロビジョン。

「ユーロ」なのにオーストラリアなど、明らかにヨーロッパではない国が紛れ込んでいるのが気になるけれど、各国の代表歌手/グループがパフォーマンスを披露して、最後には視聴者と各国の偉い人か誰かの投票で勝者が決まるという、国を跨いだ歌合戦です。紅白歌合戦は性別で競うところ、ユーロビジョンでは、国で競うんですね。気に入ったグループがいれば、電話投票で投票することができます(紅白歌合戦も視聴者投票できましったけ?)。

初めて見る番組ですし、そもそも流行りの音楽に疎いので、「よく分からないけど、ロックダウン続きで暇だし、とりあえず見てみるか~」と画面を覗き込んでいただけのつもりだったのに、イタリアのひょろっとした4人組のパフォーマンスで一気に引き込まれて、通話料がかかるからしないと言っていた視聴者投票までしていました。
(ドイツのロックダウン生活、本当に大変だったんですが、その話はいつかまた別の機会に……)

そのパフォーマンスがこちら。全員2000年以降に生まれたイタリア・ローマっ子たちです。


「勝者パフォーマンス」というのもあって、個人的には喜びと興奮の爆発を感じるこちらの方が好みです。パフォーマンス前、ボーカルの「ロックンロール・ネバー・ダイズ!」がかっこいいですね。なんか犬みたい。

ユーロビジョンの舞台に立てるということは、どの歌手/グループも国ではすでにかなり有名ということですが、特にイタリアは1951年から続く「サンレモ音楽祭」での優勝が、ユーロビジョンへの出場権になるようなので、質が良い場合が多いのだそうです。

こちらがMåneskinの公式ページ。
ユーロビジョンで聞いた感じだと、マネスキンというよりモネスキンに聞こえなくもない絶妙な発音です。ヴィクトリアのルーツがあるデンマークの言葉だそうですが、彼らの本拠地イタリアのファンは「マネスキン」ということのほうが多いように思います。


マネスキンのパフォーマンスに衝撃を受けて以来、彼らのファンを自覚しているのですが、コンサートなどは行ったことがありません。わたしは感覚過敏なところがあるので、おそらく眩しさや音量の大きさ、人の多さで1週間くらい寝込むんじゃなかろうかという気しかしないので、挑戦する勇気がないのです。それに、こういう音楽のコンサートって、ファンも曲をしっかり覚えていますよね?わたしはそこまでのファンではないので申し訳なく……。

さらに言い訳をすれば、いわゆるクラシック音楽、特にルネサンス・バロック期の音楽で育てられたわたしは、こういった音楽を生で聞くという体験をしたことがありません。だから、彼らの音楽とパフォーマンスへの憧れは膨らむばかりなのに、どうしても敷居が高く感じてしまい、ネットに上がってきた動画を見つめるしかありません。

ヴォーカルのダミアーノは日本のアニメや漫画が好きで、特に大好きな進撃の巨人のタトゥーまで入れたのだとか。彼の身体はもとからタトゥーだらけですが、右腕にこんなの大きくエレンを彫るとは……嬉しい!


彼らはグループとしても来日したことがあります。ドイツのわたしがいる街には来てくれないのに、日本には行くんだなあ。いいなあ。

わたしのお気に入りは、レトリーバー系の可愛い顔のドラマー「イータン」と、ガウガウ威嚇する小型犬みたいなベーシスト「ヴィクトリア」。犬っぽい人間が大好きなのです。
演奏に関しては、それぞれソロCDを出してほしいほど、みんな好きです。特に今までドラムを特別良いと思ったことがほとんどなかったのに、イータンのドラムはそこだけ抽出して聞いていたいくらい。

果たしてわたしは、生きているうちに彼らのコンサートに行けるのか。というより行くか行かないか、自分次第か。チケットを取るのがどれくらい難しいのかも知らないにわかファンだけれども。

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