【働くという事】続かないのは誰のせい???
「不景気、不景気と騒いでいるがな、これだけ長い間不景気なんだ、それがこの国の標準の状態なんだろう。
(中略)
昔のまぐれ当たりを待ちつづけている馬鹿ばかりの国に先はない。だいたい、失業率にしたところで、全人口分の仕事がこの世の中に用意されていると誰がきめたんだ?
(中略)
人口が多くて、全員分の仕事はない。
簡単なことだ。」
-伊坂幸太郎-
「ラッシュライフ」より
もう22年も前の作品かぁ。
冒頭のこのセリフだけで絶対面白いとおもわせてくれる、伊坂ブシ。
この頃の作品好きだったなぁ。
新刊でたら必ず読んでた。
春になると「働く」事の話題がふえる。
現在40歳。
「失われた10年」が20年になって、30年に伸びて。
平成を全部生きて来た自分世代からすると、人生がほぼ「失われちゃってる」訳だけど。
そして今、会社が倒産して絶賛失われ中な訳だけど。
励ましてくれる人達は
「コロナで大変だったよね」
とか
「ひどい裏切りにあったんだから仕方ない」とか。
もっと言えば「政治が」「国が」「時代」が...
励ましに感謝はしても、「誰か」とか「何か」のせいにはしない。
それは会社を立ち上げた頃、もっといえば仕事を始めた頃から決めて進んで来た事。
小さな「失敗」から、それこそ生きる事を諦めそうになる悲惨な状況まで。
ひと通りは経験したかも。
それでも
「心を入れ替えて」とか
「初心にかえって」なんて思わない。
もったいない。
「失敗」を経験値に、自分の力に変えれる事を知っているから。
それを捨てて「初心」にかえってる場合じゃない。
だいたいが、すぐそういうセリフを吐くヤツは信用ならない笑
清濁併せ呑んで、もがいて。
昨日よりは今日、一歩だけでも踏み出す。
進めなくても踏み出そうとはする。
口でいうほど簡単じゃないけどねぇ。
キツい日も多いし。
ただね。
ウダウダと周りのせいにして、それを軸に自分の行動を組み立てていくといつまでも「まぐれ当たり」を待ってる馬鹿な老害にしかなれなさそうだから。
死ぬ時に、
「なかなか良かったんじゃねぇの?」と思えるくらいには気張って生きていきたいよね。
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