【R-18 掌編】なぜこんなところにいるんだよ

こんなところにいるはずのないお前の姿をクラブの人混みでみつけるのは、さすがにいい気はしない。

まあ、嘘つきなのも、他の相手と来ていることも、お互い様といえばそれまでだ。

目が合って、視線が絡む。

絡めたまま、わずかにEXITのサインのほうに、視線を泳がせる。

連れの女は、誰かと話に興じている。

バスルームへと続くホールウェイを歩きながら、背後に聞き慣れたピンヒールの足音を聞く。

白のクロップドトップに、白のパンツ。へそにはダイヤモンドのピアスが光ってて、いつ見ても天使みたいなお前を、バスルームに引きずりこむ。

時刻は零時五分過ぎ。

疚しいことがあると、女は白を着たがるというのは、本当だったのか。

もっとも、俺はいつ葬式があっても大丈夫なくらい年中真っ黒だけどな。

「今日は家にいるって言ってなかったかしら?」

言い訳をするお前の口をキスで塞ぎ、舌を強引に差し入れ、胸を揉みしだく。

期待してたみたいに舌を絡めてくるのに腹が立って、唇に歯を立て、いやらしく立ち上がった乳首を強く引っ張る。

「人が来ちゃうから、やめて」

個室に導かれると、白のパンツのファスナーとGストリングを下ろし、熟れた果物を剥き出しにする。

片足を高く上げさせて、ドアにつかせ、裂け目を指でなぞり、合わせ目の突起を舐め上げる。

「ああっ…だめっ…そんなとこ…あぁあああっ…」

切なげな声を上げるお前の背後に回り、はち切れそうに硬くなったペニスを膣口に当て、奥深くまで突き刺す。

熱く濡れた肉に包み込まれ、懐柔するように締め上げられて、首筋を噛んで思い切り歯を立てる。

泣き叫べ、嘘つき女。

って、自分も嘘つきだけど。

「あっ…やめて…だめっ…あっ…あっ…あっ…ああっ…」

奥まで抉るように、腰を打ちつけて、仲良くするつもりなんてこれっぽっちもないってことをわからせてやろうと思う。

「あっ…好きっ…あああああっ…好きなのっ…ああっ、イクっ…イっちゃう…あぁあああっ…」

纏わりつかれ、締め上げられて、射精感が込み上げてくる。

ピストンの速度を上げ、これ以上は耐え切れなくなって、爆ぜた。

ああ、またお前とヤってしまった。

何事もなかったように着衣を整え、バスルームを後にした。

ただ、お前とはもう元には戻れないと思った昨日の夜の出来事。 
 
※ 曲の内容を元にした創作です。 
※ うっかりVideoじゃなくてAudio貼っちゃったので、リンク貼りなおしました。

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