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キャリアコンサルタントの選び方 ーその3・大学で働いているキャリアコンサルタントー キャリアの銀行 r

キャリアコンサルタントの選び方 ーその2ー の続編です。キャリアの相談先として、会社の上司先輩・知人友人ではなく、キャリアコンサルタントを選ぶ方が多くなってきています。

普段は馴染みのない職種なので、キャリアコンサルタントといってもよくわからない方が多いのが事実です。適切なキャリアコンサルタントの選び方を知らなかったために、せっかく費やしたお金と時間が無駄になってしまうケースが少なくありません。

お客様だけはなく、キャリアコンサルタントにとってもイメージが悪くなり、お互い不幸になります。

そこで、「キャリアコンサルタントの選び方」と題し、国家資格キャリアコンサルタントである私が、何回かに分けて解説しています。できるだけ客観的に書きます。皆さんのお役に立つことと、キャリアコンサルタントが思う存分実力を発揮できる世の中になることを願っています。

5つのパターンごとに補足する、それぞれのキャリアコンサルタントが抱える事情:大学で働いているキャリアコンサルタント

初回の記事では、キャリアコンサルタントが働いている場所ごとに特徴を述べました。

1.企業の人事で働いているキャリアコンサルタント
2.大学で働いているキャリアコンサルタント
3.公共機関で働いているキャリアコンサルタント
4.人材紹介会社で働いているキャリアコンサルタント
5.独立して個人で働いているキャリアコンサルタント

https://note.com/10da/n/nbac9adb24c54

今回は、2回目に続き、それぞれのパターンごとにそれぞれのキャリアコンサルタントが抱える事情を補足します。これらを知ることで、同じ「国家資格キャリアコンサルタント」でも、働いている場所や立場によって、まったく違う角度からのキャリア支援、相談業務になることを感じてもらえると嬉しいです。

https://note.com/10da/n/n07cd9a3aceaf

大学で働いているキャリアコンサルタント

大学で働いてるキャリアコンサルタントについては、あまり情報を持っていませんので、取得経緯には触れません。自己研鑽のために取得する方もいらっしゃるのですが、異動で別の担当になってしまったりと様々なことがあるようです。

また、実際にカウンセリングを担当する方は大学の職員とも限りません。人材派遣会社や請負会社などの外部スタッフのことも少なくありません。大学側は、コストカットのためというよりは、専門性を担保するため、外部スタッフの豊富な経験を求めている部分もあると思います。

大学で働くキャリアコンサルタントは、学生のキャリアサポートを主な業務としています。大学で働くキャリアコンサルタントが抱える一般的な悩みをいくつか挙げてみます。

学生の関心・モチベーションの向上

キャリアコンサルタントは、学生に対してキャリア意識を高めるよう働きかけることが求められます。しかし、学生の中には、就職活動やキャリアプランニングに対する関心が低いケースもあります。そのため、キャリアコンサルタントは、学生のモチベーションを向上させる工夫が必要です。
*この課題に悩んでいるキャリアコンサルタントは多いようです。

多様な学生のニーズに対応

大学には、異なる専攻やバックグラウンドを持つ学生が集まります。キャリアコンサルタントは、多様な学生のニーズに対応するため、幅広い業界や職種に関する知識と、異なるキャリアパスへの理解が求められます。

就職市場の変化への対応

就職市場は経済状況や社会情勢によって変化し、新しい職種やスキルが求められることがあります。大学のキャリアコンサルタントは、これらの変化に迅速に対応し、学生に最新の情報を提供する必要があります。

インターンシップや実践的な経験の提供

学生にとって、インターンシップや実践的な経験は、キャリア形成において重要な要素です。キャリアコンサルタントは、適切なインターンシッププログラムや実践的な経験を提供する企業との連携や、それらの情報提供が求められます。

学内外との連携

大学のキャリアコンサルタントは、学内の教職員や他部署と連携して、学生のキャリア支援を行うことが求められます。また、企業や業界団体との連携も重要で、適切な就職情報やネットワークを提供するために努力が必要となります。

このように、様々な角度からの支援が必要ですが、決められた時間内に全てをこなすことは不可能です。私が学生の自己理解を支援した際には、学生から「こんなに聞いてくれるとは思いませんでした。大学のカウンセリングは履歴書に赤を入れるだけ」と驚かれました。

ただ、これは仕組みの問題なので、本音はもっと支援してあげたい!と願うキャリアコンサルタントは数多くいますし、力を入れている大学は、授業で行うキャリア教育講座の内容を充実させ、トータルで学生を支援しているので、カウンセリングだけで評価しない方がよろしいかと思います。

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次回は、補足の続きをしていきたいと思います。そして、キャリアコンサルタントの選び方を知りたい方にとって、最もわかりにくいであろう、「5.独立して個人で働いているキャリアコンサルタント」について展開していければと思っています。
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*キャリアコンサルタント全てに調査して得た情報ではないことを、予めご了承ください。私が、国家資格を取得するための養成講座、国家資格を更新するための更新講座、キャリアコンサルタントが集まるコミュニティー(複数)で、この3年間実際に話を伺ってきた内容を元にしています。

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キャリアの銀行Ⓡでは、キャリア支援/相談にナラティブ・アプローチだけでなく自分史制作の支援も取り入れることが可能です。また、キャリアコンサルティングを広めるために、キャリアコンサルタントの選び方についての相談も承っています。
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キャリアの銀行Ⓡ https://gincco.net/
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