見出し画像

口がうまい人よりも中身がよい人をめざせ

(書き下し文)
或(ある)ひと曰(いわ)く、雍(よう)や、仁(じん)にして佞(ねい)ならず。子(し)曰(いわ)く、焉(いず)くんぞ佞(ねい)を用(もち)いん。人(ひと)を禦(ふせ)ぐに口(こう)給(きゅう)を以(もっ)てすれば、屢〻(しばしば)人(ひと)に憎(にく)まる。其(そ)の仁(じん)なるを知(し)らず。焉(いず)くんぞ佞(ねい)を用(もち)いん。

(現代語訳)
ある人が「雍(よう)は仁者(じんしゃ)だけれども惜(お)しいことには弁才がない。」と評した。孔子様がおっしゃるよう、「弁才などはなくてもよろしい。口前(くちまえ)だけで人と応対するとしばしば人に憎(にく)まれることになるが、雍にはその心配がない。仁者だかどうだか知らないが、弁才などはなくてもよろしい。」

(学びと戒め)
弁才がある人間は、隆盛が早く、衰退も早い。
徳川家康公のお言葉に『人の一生は、重荷を負うて、遠き道をゆくが如し。』というものがありますが、私はこのような人生を歩んでいきたい。
魅力のある人間は、行いの後に言葉がついてくる。
その言葉により、必要な人がついてくる。
言葉には言霊が宿ると昔から言われていますから、いわばその人の魂の叫びが言葉だと思うのです。
だからこそ、言葉は慎重に選びたいし、勢いに任せて発言するものではないと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?