ロゴスのそと

<されるうみ><するうみ>ふたつを皿にのせロゴスのそとへ(ははは還るも)

ソシュールによれば、記号の差異は容器(コーラ)の中の無数の風船としてイメージされます。記号の価値は風船の大きさと形、そして隣接する風船の圧力によって決定されます。しかし風船には実体がありません。そしてひとつの風船を外すとその存在はなくなってしまう。風船(=記号)とは一定の場所(コーラ)に与えられる名前なのです。人のいのちもこの風船のようなもの、ひとつの記号(エクリチュール)としてイメージされます。
でもロゴスのそとに、場所はあるのだろうか?

母が痴呆で、もう時間の概念がありません、話したことも忘れてしまします。今日も午後から見舞いに行きますが、、、、そんな母を見ていて詠んだ歌です。

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