うみを埋める(未來結社誌2024年1月号)



ちちのうぶげがうみを素描する と、しゅうぶんの伸びきったいっぽんのさき/が、エクリチュール しろく椅子まではこばれるひとですから、と 座礁する/すぐにでも離職したかったけれど、わずかな金しか持ち合わせがなかった/よいうみであった。惣菜を小分
けしてタッパーに保存してもらうつもりだ/今日のぶん、明日のぶ んと、減らしては 悲に悲にテクストは蕩けてゆく/米粒とひらかない蕾を並べなおして、取り戻すようにみえた。
            どうにも壊れるしかないはじまり に「わたしは」っていうときの、薄められ、説得され、(飼い慣らされ)手なずけられる代わりが

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