代理されるわたくし

「詩を書く」という所作が現前の再現前化(代理)だとすれば、ことばの再現前化は、わたしの心情の再現前化でもあるはずだ。<意味するもの>と<意味されるもの>の差異の明証性とその結果のなかにわたしを置くこと、すなわち詩(=差異の結果を産出する運動)は、差延の運動でもあり、<代理するわたくし>による<代理されるわたくし>の再現前化、わたくしによるわたくしの対立でもある。ここに、<代理されるわたくし>は、<代理するわたくし>の隠喩だという概念が見出される。

囲まれた部屋にてうおはふたたびうおをあらわす 都市の秩序のように

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