見出し画像

嵐の一番好きな曲

2004年から2006年まで嵐にどハマりしていた小学生も、もう24歳になりました。

好きになったきっかけは、徳光さんが司会をされていた「速報!歌の大辞テン」で流れたMV。

2004年の8月の終わり頃だったと思います。真っ黒な背景を背に、若い男の人が5人で歌っている。あ、嵐か。嵐というグループ名と櫻井翔君のことは知っていたものの、嵐の他のメンバーについてはよく知りませんでした。

宇宙みたいな雰囲気で、なんだか死にそうな転調を繰り返す不思議な曲。作曲は元チェッカーズの藤井フミヤさん。わたしが惹かれた曲は、2004年8月18日に発売された「瞳の中のGalaxy」でした。

「瞳の中のGalaxy」が気に入った小4のわたしでしたが、親に「嵐が好き」と伝えるのは恥ずかしく、CDを入手できずにいました。好きな男の子が親にバレるのが恥ずかしい。それと同じで、好きな男性アイドルがバレるのも恥ずかしかったのです。

12月になり、秋田県能代市のゲオを家族でウロウロしていました。CDの新作コーナーをなんとなく眺めていると、嵐のベストアルバムが目に入ったのです。2004年11月10日に発売された「5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004」というアルバムでした。

裏面を確認すると、2曲目に「瞳の中のGalaxy」の文字。

「絶対借りたい!!!」

4ヶ月越しに訪れたチャンスを逃すわけにはいきません。だけど、嵐を借りるのは恥ずかしい。そう思った小4のわたしは、近くにあったモーニング娘。のアルバム「ベスト! モーニング娘。2」も一緒に借りました。別にモーニング娘。に興味はなかったのですが、カモフラージュのために借りました。(※後にモーニング娘。にもどハマりします。)

家に帰ってCDを焼き増しし、4ヶ月越しに「瞳の中のGalaxy」を手に入れました。青いCDにコピーしたことを覚えています。

「瞳の中のGalaxy」は何度聞いてもシビれるメロディーで、飽きることはありませんでした。特に2番の「きっと僕の世界の君は女神になる」という部分がお気に入りで、「そんな風に告白されてみたいなぁ」と、ありえないロマンチックな歌詞に思いを馳せていました。

自分のラジカセに「瞳の中のGalaxy」をセットして、学校から帰ってからすぐ聴き、寝る前もリピート機能を使ってずっと聴いていました。

ある日突然、転校が決まりました。3月上旬の転校という、とても中途半端な時期の転校でした。転校先のクラスの担任の先生は少し冷たい人で、うまく馴染めず、学校に行きたくない日々の始まりです。

その春休み、嵐がメインを務める「Dの嵐」という番組を知りました。放送時間は24時50分〜と遅かったため、ビデオにダビングして観ることになります。2時間しか録画できないテープを6時間に引き伸ばし、粗い画質で録画していました。

新聞を眺めていたら、たまたま「嵐 相葉雅紀のレコメンアラシリミックス」というラジオ番組を発見。嵐の中でもあまり興味のなかった相葉君ですが、聴いてるうちに明るい性格や気楽な雰囲気に心が癒されました。

友達がいない中、自分のラジカセから流れる「瞳の中のGalaxy」と「相葉君のラジオ」は唯一の楽しみと言っても過言ではありません。

相葉君のラジオは金曜日の24時からの1時間番組だったはずです。小5が起きていられる時間ではありませんでしたが、次の日が土曜日だったため、頑張って最後まで聴こうと奮闘していました。

当時、家にあったのは片面30分録音のカセットテープのみ。60分のラジオ番組を録音するには、30分間は頑張って聴いてから裏返す作業が必要でした。

意識が曖昧になる中、なんとか30分で裏返してから寝落ちするのが「いつもの金曜日」に。翌日が運動会の日は、本当に眠かったです。

学校で話す人がいなくて悲しい時でも、家に帰れば相葉君のラジオ(録音)が聴ける。水曜日になったらDの嵐が観られる。もうすぐMyojoが発売だ。田舎に住むわたしの楽しみは「メディアで嵐を楽しむこと」だけでした。

しばらく嵐のファン期間が続きましたが、「花より男子ブーム」で嵐が一気に人気になったところでわたしの嵐熱は冷めました。秋田ではTBSが映らなかったため、「花より男子ブーム」に乗ることができなかったのです。

嵐への熱が冷めた後もしばらくはCDを買っていたし、テレビもチェックしていました。しかし中学生になり、毎日が忙しくなるごとに嵐からは疎遠になっていきました。


大学を卒業して2ヶ月後、「この人と結婚するわ」と感じた人がいました。その人と料理を作ってる時、なぜか嵐の話題に。

ニノが好きだというその人は、「瞳の中のGalaxyが一番好き」だと言い始めました。

あ、なるほど。そりゃ結婚するわ。

わたしの「この人と結婚するわ」センサーが確実なものとなりました。


取るに足らないエピソードですが、わたしにとっての嵐は「悲しい小学生時代に励ましてくれた存在」であり、結婚センサーの一つでもあります。

20年も活躍し続けた芸能人には多くのファンや元ファンがいて、それぞれの人生にエピソードを残してくれてるんだなぁと思いました。久しぶりに「瞳の中のGalaxy」のMVを観てきます。



サポートはお菓子代になる予定です