華麗なる見世物小屋サディスティックサーカスに行ってきました。

 はじめまして、あるまじろうと申します。普段小説やら旅行本を同人で書いています。

 この度、華麗なる見世物小屋、サディスティックサーカスに行ってきました。

 私のように気になっているけど、いけてない。という方やそもそも知らないといった方に届けばと思いこのレポートを書いている次第です。

 サディスティックサーカスというのは「華麗なる現代の見世物小屋」「大人のトラウマ」などの刺激的なキャッチフレーズがあるイベントです。
昔からずっと行きたかったのですが、どんなイベントか怖くていけていませんでした。が、今回数年越しに意をけっして行ってきました。
 実際行って見ると怖くはなかったです!刺激的ではありましたが、とても美しく楽しいイベントでした。流血表現、過激なシモネタ等はありましたが、性器露出や汚物表現はなく、「もしかしたらション便かけられるのでは」とびびっていましたがそんなことはなかったです。個人的には以前デラックス歌舞伎町というSMショーに行った時に飲尿や潮吹きなどをみていたので、それを考えるとそんなに怖くはなかったかなぁと思います。
 プロレスやフラフープ、軟体表現といった華麗なるショーからボディサスペンションや腹切りショーといった刺激的なショーまでとにかく見世物小屋で見たかったものがたくさん詰まっています。
 このサディスティックサーカスをきっかけに自分の興味の幅が広がりそこから深く掘り下げられるのじゃないかなぁと思いました。
 興味があるんだけど、どうなんだろうと思っている人は是非行って欲しいと思いました。14000円と価格は安くはないですが、見る価値ありです。多種多様なパフォーマンスを夜11時~朝の5時まで(休憩込み)7時間がっつり見られるのでかなりお得なのではないでしょうか。

 実際に私がサディスティックサーカスに行って思ったことや、今後準備して行った方が良いことを書いていきたいと思います。

準備編
 ・初めから行くつもりでいるならチケット発売後すぐに取ったほうが良い!
  少しの迷いが座席の良し悪しを生みます。といっても会場は狭いのでどこの席でも気持ちS席くらいなのですが、近くで見たかったら発売後すぐに取ったほうが良いです。
席抽選かと思っていたら前から埋まっていく方式のため、行くか行かないか若干迷っていた私の席は三列目になってしまいました。

準備編(持ち物)
・椅子に敷くクッション
会場はパイプ椅子です。オールナイト公演で、脳内にずっと刺激的な映像が流れるため頭は勿論のこと体も軋みます。荷物は若干(やや)かさ張りますが、自分の体を考えれば必須アイテムといえます。今回私はもって行きましたがそれでも腰が若干痛かったです。
・チケット
 言わずもがな、ないと見られません。
・身分証明書
顔写真つきの身分証が必須です。これもないと見られません。
・ドリンク代500円
別途ドリンク代500円がかかります。会場でドリンクチケットと交換できます。ドリンクの種類はノンアルコールからアルコールまで割りと豊富に選べます。
・オールナイトに耐えられる健康な体
 刺激的なものをずっとオールナイトで見るので脳の疲労度が半端じゃありません。自然とこの場をシャットアウトするように眠気が襲ってきます。会場にエナドリが売っていれば良いなと思いました。

準備編の心情レポ
 今からオールナイト公演に行くんだと思い、わくわくが止まりませんでした。夜から遊ぶということもしませんので、夜出かけるという時点ですでに特別な気持ちでした。さらに自分は、夜の歌舞伎町でオールナイトのサーカスショーを見るんだぞ!と思うとそれはもう強い気持ちになります。誰かに言いたいなと思いのど元まで出かけて止めます。
 怪しい人だと思われてはいけません。
 事前に3時間ほど昼寝をして、公演中眠くならないようにしました。あと夕ご飯も4時頃に食べました。身軽に行こうかと思ったのですが、事前情報でパイプ椅子だからクッションがいる。とのことだったため、リュックに変更、折りたたまれたクッションがシュール。
 会場前に着いても入場時間にならないと入れない仕様のようで、エレベーターのボタンが押せなくて困りました。
 なにか特殊な行き方があるのかと思って他の会のお店の人に聞いたが時間にならないとあかないらしい。
 入場時間まで時間を潰します。
 幸いにも新宿なので店には困らないです。夜の街中では、客引きとゴミとさまよう人間がごちゃまぜになっているため、あまり落ち着いた場所とは言えないためどこかの店に避難することを勧めます。どこの店もいっぱいのように見えますが、意外と空いているお店はあります。
 
会場編
 会場内は四角いリング状のステージにパイプ椅子が四方に置かれています。また、会場内は赤色をテーマにしており、ボンテージ服のお姉さんや会場内の敷布や布天井も赤色です。
 ドリンク代500円を払ってドリンクチケットをもらい、交換所で交換してもらいましょう。
その後自席に着きます。

会場編の心情レポ
 入場時間の10時になるとエレベーター前に札を持った男の人が立っていました。他にもサーカスの観覧者同士諸君たちが集まっています。
 エレベーターを開くと布面積かなり少なめの赤いボンテージのお姉さんが出迎えてくれる。
既に非日常感満載です。
 しかもそのお姉さんが1人ではないです、複数の布面積多め、かなり少なめのお姉さんが受付フロアにいる。おケツが丸見えです。
 皆赤いボンテージを基調とした服を着ているのですが和服風、ポリス風とさまざまです。
 ちなみにエンタメ感はあるが、スケベ感はない。いやスケベなんですけどね!

 客層はパンクロックな方からダークメルヘンファッションの方もいますが、普通の服装の方々もおり、ちょっと観劇に来ましたくらいな雰囲気です。

 3列目でちょっと遠いかなぁと思ったらめっちゃ近いです。目と鼻の先です。体感的にS席。
 でもやっぱり1列目がいいなぁと思った。1列目は手を伸ばせば届くほどの距離です。

 ドリンクチケットで交換できるドリンクは、ソフトドリンクはもちろんのことハイボールやサワー、ビールといったアルコールも選べる。通常価格だとアルコールが700円なので、アルコールの方がお得だからかアルコールを注文している客が多いです。ちなみに会場内のドリンクチケット交換所以外にも会場外の土産売り場のそばにある場所でもドリンクチケットは、交換出来ます。

 会場内は赤を基調としており、天井や会場で使われるテーブルも赤い布がかかっており、布には手書きの独特な全裸の男女の絵が書かれている。トイレの入口もその絵が描かれている。
 会場内の真ん中には四角い大きなステージがあり、そこを観客席で囲んでいます。

開演編
ここからは各公演の感想を綴っていきます。初めにも書いたように刺激的で過激的なショーではありましたが、そればかりではなく美しさもありました。ここから書きますが百聞は一軒にしかず!であることを念頭に置いていただければと思います。

フープ東京AYUMI
滑らかな動作と単なるプラスチックの輪っかであるはずのそれが一体となってゆれうごきます。フラフープの滑らかな動きとAYUMIさんの誘惑するような動きは目が離せません。

Bray&skopalova
女性の股にチューブのようなものが生えておりソレを男性が吸いながらアクロバティックな表現をしていきます。酸素大丈夫なのか心配になるほどの男性の荒い息遣いと、男性を責めつつも感じる女性はまるで性行為を見ているようでした。

龍崎飛鳥&ACOwithF.F
女性の緊縛師が女性を縛っていました。緊縛というのはSMというよりももはや芸術的パフォーマンスであるとつくづく思いました。一本の縄から組み上げられ、生み出される作品は圧巻です。

ノガラ
 一人の男性によって操られるマリオネットのように、複数の女性の身体がぐにゃぐにゃと動いていきます。人体の限界を楽に超えていく様は同じ人間とは思えませんでした。同じ身体であんなに人ってぐにゃぐにゃできるの?

The Dirty Brothers
 過激なダークコメディーです。一言も演者はしゃべることなく行われていくシュールな世界感。ネズミ捕りを肩合わせてリズム良く踏んでいくことや、乳首に釘を刺して電気を流すなど、過激な行為をしているのですがその行為よりも彼らの摩訶不思議な?シュールなその世界感に気づけば嵌っていきます。

Sadistic Angels
 今回サディスティックサーカスにスタッフとして働いてくれていた女性たちの紹介でした。普段はフェティッシュバーで働いているらしい。ノリのよい音楽で踊る彼女達は人柄の良さを感じました。

我闘雲舞
 プロレスというのを初めてみたのですが、肉体と肉体がぶつかる衝撃や、息のあったダイナミックな技は目を見張るみるものがありました。そしてなにより音、バーン、ドーンと会場に響く生々しい肉体のぶつかる音が最高でした。

PAIN SOLUTION
痛い!見ていて痛い!でも見てしまう!ボディサスペンションや剣を飲み込むなどの過激ながらも洗練されたパフォーマンスが見られます。PAINSOLUTIONグループの各キャラクター達もパフォーマンスは過激的ですが一種の可愛さがあります。

早乙女宏美+吉田悠軌
 怪談と切腹のコラボレーション、空気が一段と冷え込むほどの吉田さんの能弁な語り口と早乙女さんの危機迫る演技、見たら忘れられなくなってしまいそうなほどですが続きが気になってみてしまう。引き込まれてしまいました。
 切腹シーンは切迫した状況でありながらもその演技力に美しさを感じるほどでした。本当に切っているわけではないですよ……ね???

劇団ゴキブリコンビナート
 キケン・キタナイ・キツイという3Kを事前に聞いていたため、もしかしたらション便かけられるのではないかと内心びびっていたのでしたがそんなことはありませんでした。某有名劇団のショーを模したかなり汚いシモネタに思わず笑ってしまいます。そして最後に三人で串刺しになり歌う団子三兄弟には思わず拍手が出ます。

Black Cherry
 天井に吊るされた布の中で滑らかに絡み合う女性二人はエロティックであり、全裸にはなっていないものの全裸で絡み合うように見えてしまいます。性の表現を性行為ということをなしに魅せられたかのようでした。

MC 山田広野
 多弁な語り口で、ショーが始まる前のわくわく感を最高に高めてくれます。初めから終わりまでの〆が素晴らしかったです。

終演(終わりに)
 ショーが終わった朝の5時、疲労感とともに降り立った新宿の街は、いつもの汚くてだらしない新宿で、少し笑みがこぼれてしまった。
 ずっと座っていたから腰は痛いものの気持ちは軽やかで、まるで長い夢を見ているようであった。けれどこの疲労感と脳の痛みは間違いなく現実で、私はショーを見たんだなと思った。
 奇妙な夢が見たくなったらまたここに来れば良い。
 そう思えたオールナイトでした。
サディスティックサーカスさんありがとうございました。

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