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思い出の交差点

この涙は
どこのなんの涙だろう
分からぬ間に
ポロポロと零れ落ちるその涙に
忘れかけていた思い出の欠片を
拾い集める

夏のにおい
街を彩る秋色
凍てつく冬空
さよなら春の日

めくるめく断片を
追いかけては

どこかで
それぞれの想いは
交差したのだろうか

していたとしても
していなかったとしても
変わることのない日々を
それぞれの場所で送り続けて

それでも
溢れ出る涙はあたたかく
希望を抱く

どうか
どこかで元気で
どうか
変わらぬ笑顔で

あの日ともに見た景色は
心のどこかで変わらぬまま
胸の中にある

だから
わたしは歩いていく
同じ空の下



・・・


昨日、弟の結婚式に出席しました。

ひとまわりも年下の弟。
お世話をしたり
いっしょに遊ぶのが大好きでした。

あの頃はいっしょにいるのが
当たり前でした。

いっしょにご飯を食べて、
いっしょにテレビを見て、
ゲームをしたり、
サッカーに付き合ったり、
でもそれは当たり前じゃなかった。

いつかは別々の場所で
過ごす日が来る。

年に会うのが数回になって、
ゆっくり話すことも
こんなご時世でなかなか取れない。

わたしの中に大事な思い出があるように
それぞれの心の中に同じ思い出が
交わっているのかな。

うれしいような
さみしいような
渦巻く感情を整理すべく
詩を書いてみました。

大好きなバンドの新しい曲を聴いていたら
勝手に言葉が出てきていたのです。

しあわせを願って。


・・・


あ、わたしが詩を書くきっかけに
なったのは弟の誕生でした。

小学2年生の時、詩の宿題が出て、
弟が産まれたことが
自分の中でものすごく大きな出来事で
詩にしたのでした。

それを先生に褒めてもらえて、
機会があるごとに
詩を書くようになったんです。

人よりきっと多分、
繊細で多感なわたしは
詩を書くことで癒されています。



サポートとそのお気持ちは、創作や家族の居場所づくりのために還元できたらと思ってます。