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first name

君の名前を何度呼んだことだろう

はじめて呼んだ日のこと
どんなふうだったか思い出せないけれど

寝てる君にそっと呼んでみたり
怒ったり励ましたり
いっしょに喜んだり泣いたり

何度呼んだことだろう

君はわたしの想像よりずっとはやく
わたしの手を必要としなくなり
わたしの背丈を追い越す日がくるんだろう

ふとすると
ついこぼれていってしまいそうになる
当たり前のようで当たり前じゃない
君との日々

今は今しかない
当たり前のようで当たり前じゃないから
こぼれ落ちそうな瞬間をすくいながら
君の名前を呼ぼう

大切な今を重ねるように

サポートとそのお気持ちは、創作や家族の居場所づくりのために還元できたらと思ってます。