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魅せられた話

自分は三浦大知のファンだ。曲も好きだが彼の作るステージの世界観が大好きだ。曲だけでは無く、ダンスだけでも無い。両方を組み合わせ更にバックダンサーが入ることで作られる世界観に魅了される。

「『球体』独演」の凄まじさ

2018年に発売されたアルバム『球体』の特典映像として収録されている、三浦大知が独りが演じる舞台の映像が先日YouTubeで数日限定で公開された。作曲家Nao'ymtがコンポーザーとなり、構想に約3年半を掛けて完成した作品だ。通常のライブとは違いアルバム収録曲順に披露される。観客もダンサーもバンドメンバーも一切映らない。ただ独りで作り上げていた。

静かに繊細な曲、激しく躍動する曲、そして人間の命というものを考えさせられる曲。全ての曲に三浦大知が重なることであまりに幻想的な世界。

今までの三浦大知というブランドへの挑戦が感じられるこの作品。ダンサーもバンドメンバーも居ないからこその魅せ方。チープな言葉になるがこれが全てだ。シンガーでもダンサーでもない、アーティストとしてこれだけの表現をすることが出来る三浦大知という存在に圧倒された。

何度聴いたとて

このアルバム『球体』も何度も聴いた曲ではある。収録曲によっては他のライブでのセットリストに入っていることも珍しくない。音楽番組で披露した曲ももちろんある。それでもこの「独演」でしか感じられない魅力があった。

特にそれを感じたのは三曲目『硝子壜』。他のライブでの振り付けや歌い方とはまるで違った。照らし出すライトと独創的な振り付け、熱の入った歌声、そして1つの硝子壜。もちろんこの曲も何度も聴いた。でも、あの世界観で観る『硝子壜』は全く違う曲に感じ、自分が今まで思い描いていたものは間違っていた。何度も聴いた曲とて三浦大知の作り上げる作品は唯一無二になる。


三浦大知を知る人は彼の歌と共にあるダンサーとのキレキレのダンスに惹きつけられているだろう。当然自分も。いや、そう思っていた。本当は彼の作る世界観に魅せられていた。歌うだけでも踊るだけでも歌って踊るだけでもない、三浦大知の作るアートのファンである。これからもたくさん楽しませてくれるはず。





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