日記 「ギャル」

先月から、心の中にギャルを住まわせている。

同期に自分のいる業界についての怒りをもらした時、ヤンキーみたいとぼんやり思った。ヤンキーをぼんやり検索していると、ヤンキーは誰の心にもいると言う人がいることや、ヤンキーとギャルの違いについて色んな人が思い思いに書いたことが出てきた。それらを見て、ヤンキーよりはギャルにいてほしいなと思った。自分の進みたい道がいま自分がいる状況での「当たり前」と違うなら、気合い一本で進むより、外的現実とのギャップにも目をやりつつ進みたい(どちらのイメージも幻想に幻想を重ねたものかもしれないが)。

どうしてもモヤモヤすることがある。5年後10年後の状況を思うと上の人に訴えたい気持ちもある。が、訴えようと決めたわけではない。私と同じ立場で同じ思いの人がどれだけいるかわからない。ある程度の数いるのなら、仲間を募って共に声を上げようかとも思う。その前に、個人の範囲で足掻けるだけ足掻き、結果を出すつもりでいる。自分の努力不足を棚に上げて状況に文句を言うつもりはないし、周りからそういう風に見られたくない。結果が出る頃には気が変わっているかもしれないけど。それなりに時間とお金を要するし自分以外に同じ行動をしている人を知らないので、気を抜くと怨みおばけになりそうになる。腐らず、自分で選んだことの中に楽しみを見出したいし、自分が動いた先に仲間がいるなら大切にしたい。仲間がいなくても、結果を出すまで動ければ後悔はない。

私の主人格は臆病なかたつむりガールだが、彼女だけでは少々心許ない。やりたいことに素直でちょっと衝動的で周りを頼れるこどもも居るには居るのだが、最近は元気を失い影を潜めているし、このふたりだけではバランスが取りづらい。かたつむりガールはできることなら泣けない自分の代わりに泣きながら暴れるこどもを抑えこみたくはない。
そこで、かたつむりガールが殻に篭っていじけそうな時も自分と現実のギャップを正しく捉え、今楽しめることにも目を向け気分をアゲて、我が道を突き進めるギャルにもいてもらうことにした。ギャルに引っ張られながらであれば、彼女も持ち前の粘り強さで胸の内の炎に薪を焚べ続けることができるし、こどもも暴れ出すことなく踊れるかもしれない。

ちなみに、うちのギャルは女王蜂のアヴちゃんを大変リスペクトしていて容姿を寄せている。私が行動し始めて約半年、ギャルを呼び出してひと月余り。少々疲れも出てきたけれど、これからまた約半年後、女王蜂のライブに行けることを糧に一緒に歩み続けたい。

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