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かわいい時計と言われた腕時計を洗濯したって話

なんなんだろうなぁ。
バカなのかなぁ?
うっかりさんなのかなぁ?
なんで腕時計ポケットに入れたまま洗濯するのよ!
確認しろよ、ポケットをさぁ。
もしもレシートが入っていたら掃除機とカーペットのコロコロ祭りになるぞ。

海の見える喫茶店で友人と茶をしばいた日。
エンドレスに寄せては返す波打ち際に惹きつけられ、おもむろに腕時計をテーブルに置いた私。
「その時計かわいいね」と、ふいに友人。
そんな事を言われて有頂天になった私は
「この時計はスイスの手巻き式の腕時計で、もうなくなってしまったブランドなんだ。だから大事にしているんだよ。もう80年くらい前の腕時計なんじゃないかなぁ。」
「ふうん」と、友人。

若干引かれつつも「まぁいいか」と思った気がする。

潮風を浴びたものだから、帰宅し着替えてから洗濯機に衣服をシュート。
スリーポイント。
シャワーを浴びて布団に身体をシュート。
スリーポイント。

少々厚手のジャケットだったこともあり、乾燥を待つこと1日半。
2日後、ジャケットを羽織り外出。
帰宅後、ジャケットのポケットから脱走した腕時計。
私のつま先へダイブ!
ガチャン!
「うぉお!?いってー!!」

ファールだよ、こんなのファールだよ。

見ると腕時計がフローリングの上でぐったりしていて文字盤は浸水し大洪水。
腕時計の中に水が溜まってるの、生まれて初めて見ました。
ダムかよ。
そして今後そんなのは見たくない!

急いで分解し腕時計の水を切って扇風機を当てる。
なんだよ腕時計の水を切るって。

しばらくした後、ふと気がつきました。

「あ、機械式カメラ分解して修理したことあんぞ?どっちも時間が関わってないか?…イケるんちゃうかコレ!!」

そこからは冷静になり、若干の希望の光が見えた私。
そしてカメラの時と同じ手順で清掃・注油し、なんとか組み上げた私。

手巻き式腕時計のため、ゼンマイを巻き上げる。
…動いた!!

えらい。
全私が称賛。
スイスの手巻きの腕時計を復活させた!
そして洗濯に耐えた腕時計も素晴らしい。
…でも、なんか、違和感がある。
なんだろう。
…あ、早いんだ。秒針が早い。

私は急いでスマートフォンのストップウォッチを起動させ"腕時計の5秒"をストップウォッチで計測してみることに。

3.8秒…

ちょwww
いや…待て待て。
知ってる。
私、知ってる。
腕時計の中には計測時間を調整するヤツあるの知ってる。

急いで分解、観察。

あ、左右に動くのがあるな。
コレか?真ん中くらいにあるから、とりあえず左に全振りや。

再び計測。
(((3回くらい測りました)))

…3.2秒!?

分かった分かった。
逆がな。遅くなるんやな。
はいはい、分かった分かった。
今から調整するからちょっと待っててな。

右に全振り。
5秒を計測。
(((3回くらい測りました)))

3.9秒!?

え、なに。
3秒台の壁を越えぬとな。
アカンやん。
え、待って。

5秒で1秒遅れるとして。
実際の時間で4秒として。

60進数法で計算してくと。
1分で12秒も早まる。
1時間で720秒も早まる。
24時間で17,280秒も早まると。
ふむふむ。
じゃあ。

割る60で。
288分。
1日で288分早まると。
さらに割る60。
4.8
ほぼ5時間も早くなると。
相対性理論ぶっ飛ばしすぎぃ…

そんなワケで修理してくれるところを探してる…なう。
たぶん、一刻も早く対応しないといけない…

なんなら、さっき見たら止まってましてな。
あー。

コレはアカン。

…と、アグレッシヴな時計と共に日々を過ごしています。
再び時を刻みだしてほしい今日この頃。。。
時計が治ったら新生活も楽しくなるカモ!
「いま始めたいことは、時計を直してくれるところを探すことです。早急に!!」

かわいい時計です。

では、引き続き修理してくれるところを探します。
また。

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