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札幌旅

23日の
北海道日本ハムファイターズVS福岡ソフトバンクホークスのゲーム。

TV実況のために私も札幌遠征に臨みました。
試合はホークスが勝利。
三森、上林両選手にホームランが飛び出して
展開にも恵まれた素敵な一日になりました。

野球の仕事で出張するのは、
とにかく気分が上がります。
移動中には好きな読書が出来るし、少しの観光、
そして野球。
趣味が延長して仕事になっている気がして、
常にこんなふうに生きていきたいと出張の度に思うものです。

新千歳空港に到着した時、機内アナウンスで
札幌が実況の日に桜の開花を迎えることを知りました。

へぇーと気候の違いを改めて認識したのはもちろん、

“放送の喋り出しは桜の開花話をしたいな”

と思ったので、そのまま使いました。

札幌で桜を見てきたかというと

こういう木が多い

こういう道を歩いた為、自分の目で確認してはいません。
これはこれで春の北海道なのか、と感じましたし、
まだ影には雪が残っているところもありました。

遠くに来た感が嬉しい瞬間でした。

札幌ドームには数年前来ています。
大谷翔平投手がホークスの吉村選手に
160キロ台のボールを投げて世の中を騒がせたあのクライマックスシリーズ。
その日はラジオのリポートを担当しました。

リポート席というのは当時、放送局の数の関係もあり
球場一階の通路に設置されていました。
モニターで試合の様子を確認しながら、という過ごし方でしたので、ドームの生身の野球を感じるのは今回が初めてでした。

ちなみに大谷翔平投手が福岡で試合の際は
実況したことがありますが、どのボールも早すぎて
ストレートとフォークの見分けがつかないです。
佐々木朗希投手もその域なのかもしれませんが、
是非見たいものです。

青空に映える札幌ドーム

来シーズンのファイターズは北広島に本拠地を移すので、最初で最後の札幌ドームでのテレビ実況におそらくなったこの機会。

それこそクライマックスなどで戦えばチャンスはありますが、少し寂しい感覚。

放送席は福岡に比べて高い位置にあって、
上から見下ろすので打球の見え方が違います。
さらには
小部屋のように仕切られた放送席ではなく、
記者席の中に放送スペースがあるので、バックネット裏の客席から喋るような作りになっています。

球場の雰囲気と一体になれるので、
あぁ結構好き。
とか思いながら放送しました。

隣の放送エリアには同じ系列HBC北海道放送
高校ラグビー実況でもお世話になっている先輩 渕上アナウンサーと、ユニークな解説で人気の岩本勉さんがいました。

私は浜名千広さんと一緒でした。

浜名さんの二つ年下の岩本さんは浜名を見るなり

なーんすか!はまなさーーん!
髪型オールバックにしてパーマも、そんなんしたらもうジョニーデップですやん〜〜

とおっしゃっていて、笑いました。

隣にいる私の名前入りパスを見たのか、
岩本さんは
「佐藤さん!浜名さん最近こんな感じですかー?」
と名前付きで話してくれたのが嬉しかったです。
心を掴む天才です。

プレーのリクエスト判定に試合が及んだときには
アウトを確信した岩本さん、ガンちゃんの

あーーーーーうっ!!(アウト)
あーーっと!(アウト)

という高らかな声が、こちらのマイクに乗るくらいの勢いで響いて、
これも、笑いました。

色々な放送があって
雰囲気を知ることが出来て良い経験でした。

浜名さんも

あのプレーの時はもっとこういう話をするべきだった。
このプレー別の言い方が分かりやすかった。

などCM中に反省しながらの解説。
プロであることを自分に問いただす仕事のスタイルは、
身近なお手本です。

移動距離を増やして、その分人に会って、
いろんなところで仕事をする。

昔からの目標ではありますが、やっぱり変わらないです。

帰りの機内でもう一つの発見。
座席の前に置いてあるあの機内誌、どの飛行機にもありますよね。
その機内誌の中に 
元TBSアナウンサーの宇垣美里さんによる、とある本についてのコラムが掲載されていました。

自分の育った環境と、今の自分がいる環境のギャップ。瞬間瞬間でどんな日々が待っているか分からないけれど、
今いる場所にずっとはいないということだけは常に確信しながら過ごす私の人生はまさに旅。
そんなことを改めて考えさせられる。

みたいな感じで、とある本を紹介していました。

要約出来ているかも不明ですが、
色々な活躍を改めて認識すると何故だかワクワクします。

久々の出張は良かった。

遠ければ遠いほど、
その刺激や感覚の揺さぶりは大きく。
違う機微があるのかもしれません。

あと
生ビール二百円の店にまたいきたい。

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