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日の丸ってかっこいいよね

日の丸ってかっこいいなって思う。
あんまり共感してもらえないのだけど、僕は結構真剣にそう思っている。

純白な地に赤い丸を一発。

ロゴデザインやってる僕からすると「まじかよ」と。

しかも、これで日本と伝わる。

僕は何してんだろう?
ロゴデザインって一生懸命、余計なことをしているような気がしてくる。

ただ、これほどまでに僕を打ちのめす日の丸とじっと睨めっこしてみて、一つ気が付いたことがある。

「なんか縦に長くね??」

以前上方距離過大ってのを取り上げたけれど、そうした錯視の影響で円が円に見えていないことに身をもって気づいた。

円よりも円に見える図形を探してみたい。

そう思ってサクッと図形を作成しInstagramでアンケートを取ってみた。

どちらが円でしょうか??と。

左を選んだ方が59%、右は41%という結果になった。


何と何を比較したものかというと、

円と横幅を1%伸ばした楕円との比較だった。

ちなみにPCでも閲覧することが考えられるXでもアンケートを取ったのだけど、そっちでは86:14と大差をつけて左の円が選ばれた。

スマホという環境であればそこそこイケてるらしいが、まだまだ円の方が円に見えるようだ。
右になんらかの違和感があるとのコメントもいただき、潰しすぎたと反省した。


というわけで200:201で作ってみた。
どうだろうか??

結構いい感じ。
円同様、縦に伸びを感じるような気もしなくはない。
見る環境にもよるのだけど。

じゃあ150:151はどうだろう??

うーん、なんだか潰れているような気が……

じゃあ175:176か。

ぼんやりと眺める分にはこれがいいんじゃなかろうか??
僕の目にはいい感じな気がしている。
でも、ちょっと潰れてるかな??
だんだんわからなくなってきた。

こうなったら煙草に火をつけ、紫煙の隙間から覗いてみるのがいい。それでもダメなら寝る。
それが僕の一番の仕事だったりする。


再度比較対象の円を置いてみる。
うーん。潰れてるかな。


円と200:201を比較する。
これはいいかもしれない。
今回はこれに決めようかな。
でも、円と比べてもなぁとも思うわけで。

正直なところもう分からない笑
見る環境、モニターの傾き、色......と多分いろんな影響で違って見えるんだろう。

なるほど、だから佐藤可士和は円をそのまま使うのかと妙に納得する。

デザイナーたるもの自分だけの曲線を使いたくなるものだけどそういうのどうでもよくね??そんな整った環境でロゴ使わねぇじゃんと。

元も子もないこというけど、試したから言えることでもある。

ひとまず200:201の楕円がいいかな。
自分だけのとっておきの日の丸を見つけた。
自分しか知らないであろう彼女の一面を垣間見るような、舌でなぞる影、一段と芳しい、そんな喜びか。

200:201の楕円を描いてみる

それで久しぶりに絵を描いてみた。
キャンバスに描くのは初めてでどうしていいか全く分からなかった笑
背景がキャンバス地のままだけど、下地でも塗った方が良かったのだろうか。
まぁいいか。なんでもいい。
安いキャンバスを買ったからかぼこぼこしてるのは流石に気になるけれど。

イラレを触っていると忘れてしまうけれど、ただの図形を一つ描くとしてもその輪郭を正確に描くにはどうしたらいいんだろうと、施工可能性という壁にぶち当たる。この感覚は結構大事で、誰がそのロゴを使うのか。その人がきちんと配置できるロゴなのか。その人が自由自在に扱えるのかといった問題につながる。
それがクリアできれば、見た目にも記憶しやすいカタチになるだろうなと。
ロゴの検証で手で正確に描けるかという軸があってもいいかも。
たまには絵を描こう。

これは真正面から対峙することによって鑑賞できる作品だけど、楕円を描いて角度をつけてみることで円に見えるといったように、作品との向き合い方をデザインすることができるものも作れそうだなと違ったアイディアも見えてきた。
例えばその角度が23.4°(地球の傾き)だったら??とかね。
面白いんじゃないかな。

日の丸一つとっても、観察し手を動かすことで、いろいろ思いつくわけでこういう楽しい時間を過ごせる術をみんな身につければいいのにと思う。
暇だなぁって感じる時間が好きだ。
銭湯の椅子でただただ外を眺めてる時間とか、朝焼けを眺めながら煙草を呑む時間とか。

カタチの声を聞く。

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