いつかの東京。

雨に濡れた東京。
誰かの鼻唄が聞こえる。
夜に華やぐ東京。
生きろ生きろと叫んでる。
酔い醒めの太陽。
誰かが死んでも知らないふり。

生まれたばかりの東京。
誰も産声は聞こえない。
国道を跨いだ歩道橋。
故郷に続くこの道を
声に出さずに恨んでる。

生まれ落ちたはずの故郷。
あの日のまま時間は待っていた。
夜に期待した様に
何かがあると信じた東京。
何もないと分かったいつかの今日。

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