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夢日記#8 硝子越しの人影

こんな夢を見た。

敵の男が、透明な液体の入ったスプレー容器をこちらに向け近距離から噴射してくる。わたしは無我夢中で両腕をあげて顔面をかばうが、押し倒されそうだ。取っ組み合う格好になり、体重をうまくかけると形勢が逆転。仰向けに倒れた男の首を、持っていた棒状の武器で押し付け、首の左側を押し潰した。出血し、男の目に膜がかる。倒した。

古い木造の家。天井が低く薄暗い台所にいる。白い平皿に食べかけのキッシュとブロッコリーが入っている。もういらないので処分しようと立ち上がり、「わたしが洗います、お世話になったので」と言って流しに向かう。
床にはブロッコリーの房のかけらや細かい紙くずが散らばっており、長い髪をうしろでゆるく束ねた女性が、うつむいてほうきで掃き始める。

裏庭に面した窓に人影が映っている。人の肩から上のシルエットだが、首があきらかに不自然な角度に曲がっている。死体を発見したくないので、見なかったことにして玄関に向かった。

玄関は幅が三間ほどもあり、すりガラスの引き戸になっている。すりガラスごしにも人影が見えるが、こちらは二人が寄り添っているような姿だ。
外に出ると、若い指導者とその教え子といった雰囲気の男女がいて、小声で話し合っている。長い前髪がうつむき加減の顔にかかった男。それを熱心に見つめる女の子の、のぼせたような様子が気がかりだったが、関わるのはよそうと足早に通り過ぎた。



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