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夢日記#12 ダイバーシティというお題目

こんな夢を見た。

大学にあるような、階段状の講義室。木製の硬い椅子は小さく、一人あたりのスペースが狭い。

これから、ダイバーシティ&インクルージョンの研修会が始まる。女性講師が黒板の前で説明を始めた。
講師が立っている演台の横に関係者席のようなパイプ椅子があり、満席のようなのでやむを得ずそこに座るわたし。

〈多様性〉豊かな演者たちが登場する。肌の色、見た目の性別、年齢などがバラバラの数人が手を繋いで登壇し、順番にひとことずつ発言していく。
本で読んだことがあるような内容だなあと冷めた感じで見ていたが、深く頷いたりショックを受けた様子の人もいる。

講義室の後方で寸劇が始まる。
バス(か、列車?)が水没して死亡した、貧しい子どもたちの様子を描いたもののようだ。だんだんと胸まで水が上がってくる。演技が真に迫っていて、わたしも見ていてつい涙ぐんでしまう。隣にいた観客の女の子が泣き出してしまい、ハグしてあげた。

でも、怒りが湧いてくる。
この研修会の内容は、しょせん白人金持ち目線のもので、自分たちは強者である(決して弱者になることはない)と信じており、価値観の押し付けをして満足してるだけじゃないか。近くの数名の観客たちが口々に不満を訴えはじめる。怒りの感情が徐々に周囲に伝染していき、立ち上がって大声を出す人もあらわれた。



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