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はて?個人情報とは

連休直前に起きて今も進行中の話。あくまでも私個人が感じた事です。

連休直前に父がお世話になっているケアマネージャーさんに介護保険認定の結果が出る日を確認した。その事を日本時間の朝に電話をして知らせた。今日はリハビリもないし、「お元気?」と聞くと「元気です。」と言う父の声が鼻声だったが少し話して電話を切った。その数時間後に起きる事など予想も出来なかった。

私の方は、そろそろ寝ようかという時間に訪問ヘルパーさんからLINEが来た。
『激しい頭痛と吐き気があるようでかかりつけのドクターも木曜日はお休みです。ご本人様も不安がって病院へ行くとおっしゃるので救急車を呼びました。』
眠気も吹っ飛んだ私は、急いでヘルパーさんに電話。保険証が見つからないというが緊急時に必要な情報を記入して用意してあったのでそれを救急車の方に渡してもらう。話している間にサイレンが聞こえた。着替えやパジャマ等は、病院で借りれるし家の戸締りだけお願いした。

再度、ヘルパーさんにはお礼を伝える。前日から体調が良くなかったらしい。やはり電話での声の違和感は不調だったのか。ヘルパーさんは、もちろん病院へ同行しないから車で30分くらいの場所に住んでいる私のいとこに連絡してくれた。私からもいとこに連絡すると救急車の搬送先が決まったら連絡をもらってすぐ病院へ駆けつけてくれるとの事。

私は、ケアマネジャーさんに連絡。連休はお休みもとられるがいつでも連絡下さいとのこと。あとは、ご近所さんに戸締り確認と新聞や郵便物を時々預かってもらうようお願いした。

シンバにゃんは元気です❣️

あと何をすれば良いんだっけと考えていたらいとこから電話。父が通常お世話になってる総合病院の救急外来に到着したらしい。いとこが到着していろいろ確認して連絡をもらう事になった。その時点で午前1時をまわっていた。夫を起こさないようにバスルームに行き眠気防止にフェースパックのマスクを貼っていとこからの電話を待った。

しばらくしていとこから電話。病院に着いて確認してくれたのがCT、MRIも結果は問題ないとの事。感染症も陰性らしい。ただ症状が酷いのでこのまま入院となった。家の鍵を預けてあるいとこが健康保険証などを一旦車で30分くらい離れた家に取りに行ってくれるらしい。私が今から日本行きを計画しても1日はかかるのでいとこがこうやって助けてくれるのは申し訳ないし、本当にありがたい。救急外来のドクターともいとこが電話を代わってくれて質問されたりいろいろ話せた。

実家に物を取りに行ってくれたいとこと話した頃には、こちらは午前3時。まだ今すぐ帰省する決心がつかぬままほとんど寝ないで翌日はパートの仕事へ出かけた。今すぐ命に関わる症状では、なさそうだ年齢が年齢だけに心配。でも3週間前にアメリカに戻ったばかりの私は、またすぐ駆けつけるという決心がつかない。

パートから帰宅後、日本の時間を見計らって父がお世話になっている病棟に電話。担当の看護師さんと話せた。私は海外に住んでいるのですぐ病院に行けない事を説明。気になっている事をお尋ねした。

「食事は食べられていますか?熱はないですか?」

看護師さんが申し訳なさそうに

「個人情報は一切お答えできません。」

頭が混乱する。この総合病院で去年父は、骨折後手術を受けて入院した。手術前に日本へ行き退院後も父の通院には付き添い私の名前等も記録に入れてもらってあるので先日も介護認定の為に診断書手配も電話でお願いできた。看護師さんを責めるつもりは、もちろんない。

ただアメリカで主治医と病院専用アプリを通してメールのやり取りや予約、処方箋もデジタルで簡単に出来ているのでちょっとした事も答えてもらえないのはショックだった。個人情報は、大事だし病院の規則なのだろうからしょうがない。アメリカでも毎年個人情報の取り扱いに関しては質問されて署名する。モヤモヤを抱えながらいとこに主治医からの連絡が入って退院の日取りも決まった。いとこが半日休みにして迎えに行ってくれる事になった。申し訳ないのだが今回は、甘えさせてもらう事にした。帰省は、他の用事もあってもう少し先になりそう。父の携帯にも電話が繋がりなんとか話せた。声が随分元気になって来たので少し安心した。退院に合わせて訪問ヘルパーさんやリハビリのサービスについては、私が電話を入れて手配した。

退院後すぐに整形外科の予約がある事を思い出し、入院中に診てもらえないか予約変更できるか病院に電話をした。受付の方が父の名前、生年月日で確認された。ただし整形外科の電話が混み合っていたので再度かけ直すように言われて一旦電話を切った。10分ほど待って電話をかけ直す。受付の方は、皆さん声が似ていらっしゃるがまた一から説明しなきゃと「先ほどもお電話した者です。」とまず名字だけ名乗った。すると受付の方が「あー病棟xxx号室、生年月日がx年x月x日の 〇〇〇〇さんの件ですね。」と言われた。えええーっと思わず声が出そうになった。大事な個人情報をあっさり私に話された受付の方。そこは何度でも確認で聞いてくれないと。

父は、順調に回復している。周りの方に助けてもらって本当に助かった。今回ふと思い出したのが日本で見た地元の新聞にその地区の高齢者の誕生日を祝う記事。顔写真、フルネームそして生年月日と年齢がデカデカと掲載されてて「個人情報ダダ漏れか。」と思った。

今回のようにいとこが駆けつけてくれたから私達家族は、助かったがもしそうでなかったらどうなるんだろう。次回帰省した時に病院で聞いてみようと思う。

次回こそは新幹線酎ハイも飲まなきゃ。


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