ユメノグラフィア体験記

概要

ユメノグラフィアに行ってきたので体験記を書こうと思います。

ユメノグラフィア自体については以下をご覧ください。
VR空間で一対一のコミュニケーションを楽しめる新プロジェクト
7月16日よりβ版リリース決定!

動機

本文の前に試遊会に参加した動機を書こうと思います。

突然ですが、最近私はこんなことをしています。

コレを始めたのは7月頭くらいからなので、ユメノグラフィアさんの情報公開後です。似てるとは言いませんが、参考になる部分があれば真似しようと思って、というのが分かりやすい動機です。他にも細々した理由として、そもそも新しい試みであること、VR界隈ではバーやカフェといった文化が根付いていたこと、事業として成り立つのか気になる点、どんな環境でどんな人がどんな事するのか?という単純な興味からでした。

体験

以降は時系列どおりに体験内容を書きます。

TICKET
チケットはLivePocket(外部サービス)から購入する形になります。が、これはチケットのページにもあるように「β版期間中は外部チケットサイトで購入・決済」とのことです。LivePocketでチケットを買った後に、数回メールが来て、指示に従ってコードの入力を行い、入室できました。

SOFWARE
入室するためのソフトウェアは、チケットに関するメールの添付ファイルとして受け取る形になります。インストーラはなく、圧縮ファイルになっていました。

入室手順はメールにも書いてあり、その内容で十分対応できましたが、動画もあるので、こちらを見ると分かりやすいかもしれません。

入室手順の動画を見ると分かるように、自分のアバターは男女の選択が出来ます。女性アバターはこの姿ですが、男性アバターはなんとも言えない感じの姿だったので、今回は女性アバターを選択しました。ちなみに唐突ですが、私は普段からHMDかぶって女性アバターでボイチェンかけてます。最初はボイチェンだと聞き取りづらくなる可能性も考慮して地声にしようと思ったのですが、いざこの姿になると地声も変な気がしたので、結局ボイチェンかけてしまいました。

アバターを選んで入室すると、テーブルの角2辺にソファーがあり、ソファーに腰かけた状態になります。このソフトはoculus専用らしく、操作も独特で、スティックによる身の動きはなく、4つあるボタンの内3つが表情変化、残り1つでメニュー表示、メニューの選択にスティックとボタンの組み合わせとなります。トラッキングも腰は固定なので、現実的な移動範囲は座ったまま頭が動く範囲です。メニューから位置キャリブレーションができ、任意のオフセットが付けられます。私が知る限りでは全体的に斬新な仕組みでした。自分のセッティングが一通り終り、準備完了、一体どうやって始まるのだろう?と思ったら目の前に突如キャストさんが現れました。

CAST
キャストさんはこちらの方になります。

ツイートの画像や、チケット購入ページの画像を見て、だいたいの印象は捉えていたつもりですが、当然入室して実際?お会いすると相応のインパクトはあります。何にインパクトを感じたか包み隠さず書くとするなら、胸が印象以上に大きかったです。座っているので大きな身振り手振りはありませんが、VR特有の人間臭さは十分あるように思われました。

ご本人は見た目の印象で極端にお姉さんイメージを抱いていましたが、実際お話してみると凄く自然な感じの女性だなぁ、と思いました。などと言っていますが、筆者は女性とまともに話した最後の記憶が一年以上前(前回が一年前頃というより、最低限それくらい前であって、まるで前回の記憶がない)ので、女性を語るにはまるで経験不足ですので、当てになりません。が、逆に言えば、そんな人間でも時間一杯色々お話できる優しい方でした。

TALK
実際お話した内容ですが、まず最初に私の呼び方を聞かれて戸惑ったり、何をきっかけに来たのか、とか聞いて頂きました。その後はVR界隈のお互いの認識共有や、キャストさん自身が今に至った経緯などを伺ったりしました。が、そこはきっと約束された部分のようで、譲れぬ思いがありそうでした(無粋な言い方をすると設定)。ただ、逆に言うとそれ以外の内容は殆どの質問に対しても答えて頂けたので、なんでもかんでもNGみたいな事はまったく無いように思われました。

特筆するエピソードとしては、私がボイチェンをかけて入室してしまったが故の所から始まった話題が印象的です。ボイチェンは出来るだけ聞き取りにくくならないように、普段より若干弱めで設定したのですが、気づかれないわけもなく、あちらから話を振って頂きました。アバターが女性であったこともあり、かなり気をつかって聞いて下さったので色々申し訳ない思いでしたね。とは言えそこから話題としては面白いお話ができたと思っていて、所謂性別問題に触れたり、バ美肉おじさん系のネタだったり、見た目と中身について話したりできました。結構めんどくさいネタに踏み込んでしまったと思うのですが、決して「さっぱり何言ってるか分からない」みたいな対応ではなく、キャストさんが思う考え方が聞けた点は面白かったです。

GAME
そんなこんなで意外と話し込んだせいもあり、事前情報で聞いていたピコハンを使っての遊びだとか、そういったゲーム的な要素はないまま終了時間となりました。実際ゲームが始まってしまうと私はノリが悪い上にリアクションも微妙で申し訳ない感じになりそうだったので、これで良かったように思います。

不満

以降は体験に沿った不満点を書きます。

TICKET
チケットについては今の形が正式サービス版ではないハズなので、あれこれ言っても仕方ない面はありますが、分かりにくい部分が多く、改善の余地はあるように思われました。チケット購入後にユメノグラフィアのサイトで登録する必要があり、買って満足してしまったがために、後日の通知メールで気づいて慌てて入力するというような形になってしまいましたし、その際に入力するコードも文言が合わなかったり、コピーペーストが出来なくて結構長めの文字列を手入力ということで「マジか!?」という感想でした。

SOFWARE
正直な所、全体的に漂う手作り感が「ヤバイ!大変そう!!」という印象を受けてしまって盛って表現すると「胃が痛い」というヤツでした。とても失礼な邪推をするとデザイナさんが居らず、実装者が必死に機能だけ作ったような印象を受けます。ここまで言うには理由があって、比べるのは良くないかもしれませんが、現世の類似するサービスとなるガールズバーやキャバクラは高級感の演出には一定以上に注力している印象を受けるので、見劣りするようでは残念ですし、なによりワクワク感も湧きにくくなってしまうと思いました。

VRアプリ内でキーボード相当の操作をユーザーに要求するのは厳しいように思います。チケットとは違ってこちらはコピーペーストができるものの、キーボードの画面が表示されて「打てと!?」と思って手入力してしまう人は居ると思いますし、その際に感じるしんどさはこの後の体験に影響を与えないとも限りません。

今回最初は男性アバターにしようと思ったのですが、見た目がどうしても気になってしまって女性アバターを選んだという形になりました。既存のVRサービスで慣れた姿を持っている人間からすると、固定アバターではこうした感覚は避けられないと思います。

体験の質という意味で挙げると、先に入室した場合に後からキャストさん来た際の出現方法は、エフェクトで誤魔化すか、現実的に扉を開けて入室するなどの工夫が欲しいと思いました。完全に別作品で感じた話なのですが、入室時のキャラクターの所作というのは非情に印象的です。ファーストインパクトは重要だと思います。

CAST
姿と人柄については好みの問題なので、特別不満はありませんが、今後もしキャストさんが増えていった時に、VRoid系のみにはならない方が良いと思います。

細かい点なのですが、向き次第では手首のねじ切れが気になりました。これは他のサービスでもよく見かけるので、解決は難しいのだと思いますが、キャストさんの目立つ所作としては手の動きが主なため、どうしても気になってしまいました。

TALK
お話する内容も人柄次第ですので、前述と同様に特別不満はありません。

GAME
未プレイなので省略

要望

TICKET
今回はβ版ですので、正式サービスでは無事に自社サービス?となり、各種入力の手間が無くなれば嬉しいなぁ、と思います。

SOFWARE
チケットとも関係しますが、個人的な理想としてはアプリ起動時にユメノグラフィアのページでログインしたアカウント情報を入力した後に、HMDを装着し、その後は細かい操作が無しになることを望みます。

アバターについては恐らくVRMを使っている事ですし、キャストの方もVRoidなので、VRoidHub連携などで自分の姿もしくは自分が好きな姿で会えるようになった方が没入感も高まるように思われます。

以降は蛇足です。ここまで言うのは余計なお世話で正式サービスでは対応が検討されているのかもしれませんし、対象としている客層次第な所はあるのですが、マイク周りのトラブルは日常的に利用していないとありがちなので、事前に十分会話可能な状態になっていることを確認できる仕組みがあると良いと思います。キャストさんが入られた後で声が届かない、といった場合の対処は状態としてかなり悪い後手に至ってしまっているように懸念されます。(もしかしたら左手装備のUIに対処があった……?

CAST
キャストさんに対しての要望というのは人柄次第ですので難しいのですが、強いて挙げるとすれば所謂カワイイムーブというのは手慣れておいた方が良いかなぁ?と思いました。こればかりはVR生活慣れしないと身に付かないので、狙って習得するのは要訓練みたくなってしまいますが、五感がフルに使えない以上、視覚の占める割合はどうしても高いため、そこを十二分に活用した魅了の術はあるに越したことはないと思います。

姿については他のアバター作成サービスや、フルスクラッチ等、多種多様であることを望みます。フルスクラッチについては現実的ではありませんので、既にVの者として活動されている方を特別コラボ?企画として限定プレミアムチケットのようにすると宣伝効果も生まれて良いのではないかと思います。具体案としてはDWUさんが経験者ですから、面白くなるのではなかろうかと思ったりしました。

TALK
完全に個人的な趣向?で、以降は私の話なのですが、今回は初回ということもあり、お聞きしたい事が何点かありましたので、色々お話できましたが、如何にキャストさんが匠なトーク技術をお持ちでも、どうしても話せないような事態が個人的に予想されて仕方ありません。そうした病気の人は客層に含まれていない可能性がありますが、もし可能であればカウンセリングのような形を望みます。カウンセリングは言葉が重いので、お悩み相談くらいで良いのです。「いやお前それを普通に話題に持ち出せよ」と思うかもしれませんが、ここが「そうした病気の人は客層に含まれていない可能性」です。お悩み相談ですから聞いて気持ちよい話題ではない場合もあります、そうした話題であっても「お悩み相談」として受け付ける形式を設けることで「あーその話しても良いんだ」という心理的障壁が下がります。また、キャストさんとの関係性は家族とも友人とも会社とも紐づかない形を維持できるとしたら、それは非情に貴重な相談相手になるのでは?と思った次第です。

GAME
これは人から聞いた話なので私には分からない感覚だったのですが、あまりプレイヤー人口が多くはない、特に女性となると余計にその傾向が高まるようなコアなゲーム、そういったものを女性と楽しめる機会は貴重であるため、そうした体験であれば特別な価値を感じられるとのことでした。

余談

最後に言う事ではないのですが、恐らくこのサービス、相手が本当に女性である所が世間的には強みになる点だと思われます。文中で書いたとおり、私は普段から女性と話す機会がなく、一見うってつけ!みたいに思われますが、実のところ女性とお話するのに特別なものを感じない故、という面があるため、私生活でも進んで女性に絡むことはありません。心理的な根底に拗らせたモノを感じるので、これを機にリハビリでもしとけや、と思われることでしょうが、そこをあえて両声類やボイチェン適正者の方をキャストさんに迎えてもらえると楽しいのでは!?(自分でも良く分からない)

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