ミトンとふびん

吉本ばななさんの短編集。人生の悲しいできごとを軽く語る。特にはっとしたのは母親の死に直面した娘の心のゆらぎ。ああ、この主人公のように、肉親の死を受け入れていけばいいんだと勇気付けられた。
遺品整理に2年、泣きながらした形見分け。読んで切なくなって、心臓がきゅっとした。

悲しみが黒いコーヒーの色だとしたら、ミルクをいれれば薄くなる。苦くなくなる。読んでいてカフェオーレを飲んだ気分になりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?