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コミュニケーションで大事なこと(1)

 マンション管理運営のサポートしていると・・・マンション管理組合が行っていることに対して、様々な不満や疑問をお持ちの方と出会うことがあります。

 実は昨日もそんな方からお話を伺う機会がありました。
今回は、経緯説明からスタート!します。

Sさん登場!

 私がサポートしているPマンションでは・・・昨日に委員会が開かれて、管理組合(委員会)による大規模修繕工事の竣工検査が行われました。

 そして・・・委員会開催前に居住組合員のSさんが現れました。
 Sさんは、大規模修繕工事のことで疑問が生じて質問書を出されたことから・・・施工会社の「現場代理人」や「工事監理者」(建築設計事務所)と何度か面会されているようでした。

 ところが・・・Sさんは、施工会社からの回答に納得されておられない様子で、大いに不満をお持ちでした。
 納得のいかないSさんは、委員長のIさんに話を聴いてもらうため、面談を申し込まれに来場された訳です。

 結局、委員会(竣工検査)終了後にI委員長とSさんが面談されることになり・・・
 私もIさんに同席して、Sさんの話を伺うことになりました。

~豆知識を解説!~
「現場代理人」とは?

大規模修繕工事を請け負った施工会社の代理人として、工事現場の管理業務を行う立場の責任者を指します。 「1級(2級)施工管理技士」という国家資格があります。
・・・大規模修繕工事は、基本的に外壁塗装や外壁タイル補修工事がメインなので資格が無くても法的に問題ない場合も多いのですが、管理組合が施工会社の公募条件に「現場代理人は一級施工管理技士の資格者」と記載されていることが多いです。

工事監理者」とは?
管理組合(=建築主)に代わり、設計図書のとおりに大規模修繕工事が行われているかを工事現場に赴いてチェックする役割(・・・管理組合の役員で言えば・・・「監事」と同じような感じ?)を行なう人を言います。大規模修繕工事の場合でも「建築士」が務めるケースがほとんどだと思います。

竣工検査後の面談はハード・・・

 Pマンションは100~200戸クラスの規模なので、竣工検査するにも時間がかかります。
 竣工検査は、委員を2班に分け分担して検査を行いましたが、それでも2時間くらいはかかりましたね。
 その2時間は、梯子で屋上に登ったり、15階建ての建物の廊下や階段をくまなく歩き回って不具合が無いか慎重に観察を続けます。
 ・・・肉体的にも(集中力の継続を要求されるので)精神的にもホント疲れます。

 そんなこんなで、昨日の委員会は・・・異例の3時間を超える会議になりました!
 委員会が始まったのが15時で、終わったのが18時・・・
 そして、その後のSさんの面談が終わったのは20時!

 ・・・(私も疲れたけど)委員長のIさん、本当にお疲れ様でした!

Sさんのマシンガントーク!

 Sさんとの面談が始まりました。
 私がそんなSさんに持った第一印象は、すごく真面目でキチンとされている方だとなという印象でした。

 面談というより・・・Sさんのマシンガントーク炸裂!って感じでしたね。
 Sさんは(素人なりに)ご自身が「こんな施工方法・手順で大丈夫か?」と疑問を持たれた工事写真をプリントアウトされた資料(20ページ以上あった!)を持参され、指摘ポイントを次から次へと・・・これでもか!これでもか~!と説明され続けました。
 Sさんは説明することで、連想的に「そういえば、こんなことも・・・あんなことも・・・1時間しゃべり続けられても・・・まだ止まらん。(笑)

Sさんの話を聴いて思ったこと

 真面目過ぎる故・・・工事で気になる点しか目に入らなくなっておられる・・・広い視野が狭まくなって、ある種のバイアスが掛かってしまっておられるかも?と思いました。

 施工会社の対応に不信感をお持ちのようで、工事が適切に実施されているのか?工事不良によって、不具合が将来(数年後に)現れないか?をとても気になさっておられるようでした。

 そんな思いを吐き出す場所を得られたことによって始まったマシンガントーク!
 ご説明を重ねられれば重ねられるほど・・・工事の不信感や危機感が高まっていくSさん!当然・・・聴く耳なんか持たれていません。

 そんなSさんに納得してもらうため、私が行ったことは何か?
 ・・・それは次回にお話します。  (つづく


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