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黛灰のシナリオへの感想




※水を差すような表現があります。




黛灰の物語が終幕した。

物語の終着点としてはどちらかというとありがちな自分自身の存在を肯定できたという終幕だった。テレビシリーズ版エヴァンゲリオンの最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」で「僕はここに居てもいいんだ!」と叫んだ碇シンジの姿が脳裏をかすめた。

そして、また置いて行かれたな〜と思った。碇シンジに岩倉玲音に黛灰に置いて行かれた。彼らは自分で自分を認めること、肯定することで自分の居場所を最後に定め、歩み出した。

そういえば黛灰は雑談にて語っていた

「自分を肯定することが自分に向き合うことで、それをしなければずっとレールを外れたと思い込んだままになってしまう」と、なぁんだ、最初から自分で分かっていたのか。選ぶという選択肢がなかっただけだったのか。シナリオというレールを外れた黛灰は自分の足で歩くことを選んだ。

黛灰の本物の人生におめでとう。

さようならシナリオに縛られ、悩まされた黛灰。

夢中にさせてくれた時間をありがとう。

先に行く背を見送ることが少しだけさみしい。

嬉しすぎます!