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13年間エヴァが大好きだった

今日3/8、エヴァの最後を観に行った。

オタクよ現実に帰れ。

と、またしても言われた気がした。

エヴァンゲリオンに乗って世界を変える主人公を夢見るんじゃなくて、地に足をつけて、今自分がいる現実に目を向けて、泣いてばかりいないで、前を向いてちゃんと歩いていこう。と、シンジに庵野さんに言われたような気がした。


以下ネタバレ含む感想↓

無垢な綾波(黒)が丁寧に田植え等の土に地球に触れ、感情表現を豊かにしていく描写を入れた後、首から爆破して死んだカヲルくんを思わせる様な描写でLCLに帰って行く姿を見せられて劇場で声を出しそうになった。ギャー!ファフナーかよ。ああいう人の生活をまざまざと見せつけられた後捻り潰す様な描写、辛い!エヴァは今まであんまり一般市民との生活を感じさせる描写なかったじゃん!びっくりしたわ!このファフナー!未満健一!ぼくらの。!バカバカバカ!美しかったけどさ。

キャラクター一人一人に思い入れがありすぎて周囲が一切泣いていないタイミングで号泣していた。あと、渚カヲルが喋るたびに隣の人が泣いていたのを見ても泣いていた。

あとそうだ。ミサトさんと加持さんの息子の声優が内山昂輝だったのでシンプルに嬉しかった。本人も自身のラジオで序、破の感想を話していたので個人的には軌跡を見たような嬉しい勘違いができた。

以前エヴァは舞台構造である。というnoteを書いたけれど、今回もそういう描写あったね。特撮のスタジオ?ですかね、あれは。あんまり詳しくないからここを突っ込めないんだけど、段々と我々が過ごす現実の世界にフォーカスがあたる演出がたまんなかった。またはエヴァは作り物の世界、箱庭であると見せつけられた。帰れということか…

やっぱり、マリがトリガーだったんだね。永遠のループをぶち壊すカチコミ隊長。坂本真綾のオタクなのでずっと可愛くて最高だった。メロメロよ。現実とアニメーションが入り交じるあの世界はなんなんだろう。結局世界を作り直したのかな?(追記:マリがDSSチョーカーを解いたあたり、あれは私たちのエヴァの呪縛を解く作業であって、シンジ達はあの半壊した世界で頑張っているのではないかと思えてきた。)
声変わり後のシンジの声優が神木隆之介だったの、配役の大勝利だと思った。大納得だったなー。あの人にしか出来ないしオタクを納得させられない気がする。(追記:声変わり後と書いたけど、やはりあれは私たちなんじゃないだろうか。緒方恵美という永遠に14歳の心持ってして演じてくれる碇シンジその人ではなく、神木隆之介になったあたり、あれはシンジではなくお前たちだよ〜というメッセージなんじゃないかな。)

9歳のとき初めてエヴァを見てから13年間、なんなら胎児の頃からエヴァに触れていたので21年間か、エヴァと共に人生があって、見る度に感想が変わるアニメだった。(旧劇のカットも入っていたし)涙が止まらなかった。最初見た時はシンジにムカついて仕方なかったのに、いつの間にか「嫌なことから逃げて何がいけないんだろうね」と、隣で体育座りしていた。私が部屋の隅っこで膝を抱えている間にシンジは立ち上がって出て行ってしまったみたいだ。

ありがとう。エヴァンゲリオン。さようなら。

嬉しすぎます!