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緊縛のパートナーとの思い出。②

初めての緊縛SHOW

初めての緊縛SHOWの場所は二人ともよく通ってるSMbarやった。
依頼されたSHOWのテーマは、二人の関係性をSHOWで表現することやった。同じテーマで依頼されたひとたちは、いつもしてるプレイをSHOWで表現してたけど、私たちにはそれがなかったからむずかった。
なにを伝えるか頭抱えたけど、そのままの自分たちでいいよねって最終的に思った。

私は何度かそのbarでスタッフさんとSHOWをしたことがあったけど、
Aくんにとっては人生初のSHOWやった。
私も、SHOWの構成とか音源制作とかはSHOW慣れしてるスタッフさんに結構任せてたから、一から制作に関わるのは初めてやった。
音源の作り方も、構成方法も、SHOW映えする緊縛方法も全くわからんかったから、SHOW経験があるいろんなひとにAくんがアドバイスをもらってくれて、Aくんの人脈と人徳凄いなって思った。

仕事終わりに緊縛サロンとかSMbarに行って、緊縛の先生とかBarのスタッフさんにアドバイスもらいながら練習した。
眠くなりながらSHOWの流れを一緒に考えてる時間も、SHOW映えする緊縛方法をAくんと先生と一緒に考えてる時間も、Aくんが作ってくれた音源にいちゃもんつけてる時間も、楽しかった。
Aくんとは、プレイより一緒に頭使いながら試行錯誤するのがやっぱり一番楽しいなあって思った。

SHOWにはたくさんの人が見に来てくれた。
私のプライベートの友達も来てくれて、いつもと違う雰囲気を見られるのは恥ずかしかったけど私を知ってくれて嬉しかった。
私はポリアモリーっていう複数愛のライフスタイルを取り入れてて
Aくん以外にも大事な人がいた。そのひとたちも来てくれて、それぞれと一緒にいるときと違う一面を見られて、どう見られてるか不安な気持ちと恥ずかしさと私を知ってもらえた嬉しさがあった。

SHOW中、Aくんに集中してた。
沢山の人の視線と、どう見られてるか不安で怖い気持ちと恥ずかしさがあったけど、それは最初の数分だけで、あとは
Aくんから今までもらった愛情を思い出して感じて
そばにいるときのAくんの雰囲気の心地よさを感じて
目の前にいる必死なAくんを見てAくんの動きとか目線を感じて
私の周りのエネルギーがAくんとのあいだの中だけにあった。
「プレイしたくないとか傷つけることいってごめんね」とか
「Aくん以外のひとも大事って思ってる私でごめんね」とか
「ずっとそばにいて私を守ってくれてありがとう」とか
「一緒にでかけたり、縄の練習したり、SHOWしたり一緒になにかするのたのしい。ありがとう。」とか
いっぱい言葉がでては消えていった。
でも目があったとき、私がぞくぞくする支配的な目じゃなくて、
Aくんの安心感でこころと身体はあったかくなって満たされてたけど、
心臓はみたされなかった。
やっぱりか、って思った。
知ってた。でも、Aくんと何かを作り上げるのが楽しかった。

SHOWの評判は良かったよって、スタッフさんが後日教えてくれた。
私とAくんが作り上げたものが、だれかのこころを動かすものになって嬉しかった。


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