京田陽太さんとおばあちゃん

京田陽太さんを見ると、亡くなったおばあちゃんを思い出す。

父方の祖母は20年ほど前に80歳で他界した。

当時、10歳になるかならないかくらいだった。
物心ついた時から亡くなるまでよく考えたら数年しか無かったんだなあ。

祖母に会いに行ってたのは遠方だったので年に一回か二回くらいだったと思う。
祖母は長男夫婦、孫と暮らしていた。

私が7、8歳くらいのときが一番印象に残っている。
その時は祖母は77、78くらいになるが、随分もっとおばあちゃん
だった記憶がある、今でいう95歳くらいの雰囲気だった。

会っても、言葉を交わすことはほとんどないし、挨拶しても
ふんわり返ってくる感じだった。
たまに、なんか言っているような感じはあったが、方言も相まってよくわからなかった。

基本、居間にずっといて、夜8時くらいになると寝て、
4時くらいに起きてみたいな感じだった。

二泊三日が多かったと思う。
そして、帰りの時間になり車に乗り込むと、祖母含む一家総出で見送りに
来てくれるのだが、毎回祖母は号泣する。

最初は見送りに来てくれても、耐えられないのかどっかにいって号泣していた。
それを長男夫婦、孫たちがいじって笑いにするまでがワンセットだった。
その時も祖母は何言うわけでもない。

楽しく話しているならまだしも、あんなに話していないのに寂しい、と思う
価値観があることが衝撃だった。
自分なりに楽しかったんだろうな。

さて、京田さんだが、全体的に
表情、感情があまりない人だと思っていた。

ベンチとか練習とかでも同じようなテンションだし、
そういう人だと思っていた。

中日は毎年だれかしらの引退試合があるかと思うが
その都度泣いている姿が目に付く。

自分の勝手なイメージなだけで普通に熱い人だけかもしれない。

普段はそうでないように見えても別れになると
熱さを見せる人は一定数いる。

人は本当にそれぞれなんだな、と思う。