2023年に見た映画とかドラマとかアニメとか
もともとは前回のと同じ記事内にまとめるつもりでしたが、長くなったので分割したものです。
見た映画
2023年公開の作品で見れたのは60本、過去作・再鑑賞も含めると120本くらいでした。
太字は10選に選んだやつです。(一部2024年に入ってから見た作品を含みます)
印象的だった映画3選
単純に面白かったという以上に、後から思い返したり考えたりすることの多かった映画を選びました。
3位 フェイブルマンズ
スピルバーグの自伝的映画。
同じく「映画の魔力」を題材にしてた『バビロン』が「映画って凄いよなあ!!」というカルチャーそのものへの愛憎を描いた内容だったのに対して、こちらは映画という題材を通じて、物事の映し方や見え方の変化を描いた映画なのかなと感じました。
映像を切り取ることで父の親友と母親との関係性に気付いてしまったり、編集によって嫌な同級生を英雄的に表現したりと、フィルムを通すことで映るものの見えなかった一面や存在しない一面が見えてくるという、映画の美しさと恐ろしさを同時に描いているのが印象深かったです。
理性的な父親と本能的な母親という対置も面白く、主人公の成長と共に両親(とくに母親)の新たな人間性が見えてくる部分があって、そういう点でも自分の中での視点の転換のようなものを体験できて良かったです。
2位 The Son/息子
フローリアン・ゼレール監督の前作『ファーザー』は認知症の父と娘の関係を描く物語でしたが、今作では父と自閉症の息子の関係性にフォーカスしています。
今作は良い意味でとても視野の狭い作品だなと思っていて、(元が戯曲ということもあり)主要な登場人物も数人しかいないような窮屈な世界で、お互い相手のことを想っているのに肝心な部分が見えていないというすれ違いが苦しかったです。
父子を中心にした作品でありつつ、実はこの映画で一番気の毒なのって母親なんじゃないかとも思ったのですが、そのあたりの描写を置き去りにしてる(視野を絞ってる)のも意図的なものに感じました。
『ファーザー』のような映像表現的なユニークさはありませんでしたが、ヒュー・ジャックマン演じる理想の父親になりきれない父親と、頭から離れないクライマックスの展開が印象的な作品でした。
1位 ザ・フラッシュ
最近ごたごたしているDCユニバースですが、本作は純粋に見ていて面白い!と感じた作品でした。
ジャンルとしてはよくあるパラレルワールド、タイムパラドックスものなのですが、二人のバリーの掛け合いが面白く(それだけにエズラ・ミラーはさあ……)、マルチバースならではの意表を突く展開も散りばめられた完成度の高い脚本だなと思いました。
中でもバリーの母親の運命を巡るストーリーラインは切なくて、個人的にこういう話に弱いのでかなりやられました。
あとはやっぱりマイケル・キートンのバットマンがかっこいい。元の映画からはだいぶキャラ変してる感じがしますが、映画を内外から支える良い役どころでした。
唯一惜しいのは見るために前提となる知識が必要というところで、せめて『マン・オブ・スティール』『ジャスティス・リーグ』あたりを見てないとちょっと呑み込みづらい気がします。
バットマン&ロビンってやっぱり見たほうがいいですか?
オススメしたい映画3選
「現在prime videoで見られる」「普段映画を見ない人でも楽しめそう」「120分以内」という観点から選びました。
3位 ヴァチカンのエクソシスト
バディものの除霊アクションスリラー。
そこはかとなく少年漫画のテイストを感じる映画で、ホラーが苦手な人でも問題なく見られると思います。
ラッセル・クロウ演じる悪魔退治の専門家アモルト神父と除霊初心者のエスキベル神父の老若コンビがなかなか面白く、ケレン味たっぷりな悪魔退治シーンが見どころです。
一応実際にあった話、らしい。(マジか?)
2位 AIR/エア
世界的ブランド「エア・ジョーダン」の誕生秘話を描いた伝記映画。
80年代、業績不振のバスケ部門を立て直すために、ナイキ社のスカウトチームが当時駆け出し選手だったマイケル・ジョーダンに目をつける……という話。
劇的な山場は少ないものの、他社を出し抜いてジョーダンを獲得するためのグレーな交渉術や、業界ルールを逆手に取ったシューズの販売戦略など、地に足の着いたシビアな駆け引きが面白かった作品です。
マット・デイモンとベン・アフレックが共演していて嬉しい、という私情により2位にランクインしました。
1位 search/サーチ2
突如行方不明になった母親を捜索するため、娘がソーシャルメディアを駆使してその行方を追うサスペンス・スリラー。
前作『search』と同様、全編を通してPCやスマホの画面上だけで物語が展開していくという、画作りが非常にユニークな作品です。
主人公が若者になったことでSNSの使い方が一層多彩になっており、また伏線の引き方も巧みで、「うわ〜なるほど〜!!!」となるような演出が随所に盛り込まれています。
前作も同じくらいオススメですが、話の繋がりは無いのでどちらから見ても大丈夫です。
本当に面白いのでまだ見てない方はぜひ。
ちょっと残念だった映画3選
つまらないというわけではないけど、期待してたほどの面白さはなかったかな……と思った映画です。
3位 アントマン&ワスプ:クアントマニア
話のスケールが壮大なわりに展開やドラマが思ったより広がらず、少し盛り上がりに欠けたかなという印象です。
現実世界が舞台だった前作までと比べて、完全CG世界だとアントマンの能力が絵的に映えづらいのももったいない。
これまで見てきたカーンやロキとは違って、スコットはどの世界線でも必ず娘のために行動するという反転は本シリーズならではのアプローチという感じで好きです。
ビル・マーレイは何のために出てきたんだ?
2位 ウィッシュ
見ていてなんだか危ういな、と感じる脚本でした。
その代表がヴィランであるマグニフィコ王の描写で、「辛い過去を乗り越えて、その身一つで国を興して国民に尽くしてきた」という設定があるにもかかわらず、主人公と戦わせるために途中から急に闇のアイテムで悪人になってそのまま倒されて終わり、というあまりに気の毒な扱い。
これまで王の魔法の恩恵に預かってきた国民が手のひらを返したようにクーデターを起こしてハッピーエンドという展開は、物語の文脈としてかなり歪なものを感じます。
ディズニーでは同年に『マイ・エレメント』のようなヴィラン無しでしっかり話を回してた作品もあっただけに、安易な勧善懲悪シナリオに走るのでなく、100周年らしい新たな切り口を見せてほしかったです。
福山雅治の歌はめちゃめちゃ良いのでみんな聴いてください。
王の歌ってる内容が全部正しいのが悲しい。
1位 エクソシスト 信じる者
『エクソシスト』の50年越しの続編。
あの有名なテーマ曲と共にエレン・バースティン演じるクリス・マクニールが再登場するところまでは熱かったけど、その後が酷かった。
そもそも素人の降霊術が失敗して悪魔に取り憑かれた少女を助ける話なのに、それを素人だけの悪魔祓いで解決しようとするからどんどん話が滅茶苦茶になっていく。クリスも悪魔祓いに関してはただの素人だからすぐやられちゃうし、神父も「悪魔には絶対触るな!」と言っておきながら自分で触って呆気なく死ぬし、プロが一人もいないツッコミどころだらけの脚本でした。前半のホラー演出は悪くなかったんですけどね。
悪魔退治はラッセル・クロウに任せましょう。
萌えすぎだった映画3選
あまりにも萌えすぎだった映画です。
3位 ニモーナ
Netflix配信の海外アニメ映画。今年のオスカーノミネート作品です。
女王暗殺の濡れ衣を着せられた騎士バリスターが、突然現れた謎の少女ニモーナと共に真犯人を探すという話。
中世ファンタジーとSFを組み合わせた世界観が面白く、深夜アニメ的な手触りもあって非常に見やすいです。ニモーナちゃんが表情豊かで可愛い。
なにより、人々に疎まれながら孤独に生きてきたニモーナと、同じく周囲の人間に裏切られたバリスターの友情ドラマが燃えであり萌え。
現代的なテーマ性を含ませた脚本もよくできていて、エンタメとシリアスのバランス感覚が非常に優れた作品でした。
オタクは虐げられてきた女の子が好き。
2位 プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章
ブヒのケイバーライト爆弾、起動!!!!!!!
メアリー王女たむが嬉しそうにしてたり激詰めされたりプリンセスに懐いてたり車ごと吹っ飛ばされたりと見たいものが全て詰まった映画でした。
第4章ではベアトたむも負けじと身体を張ってほしいところですね。いつ公開されるのかは分かりませんが……。
1位 名探偵コナン 黒鉄の魚影
灰原哀、萌の原点にして頂点…………………………………。
物心ついた頃から灰原哀ちゃんでブヒっていた123sheerですが、今作は公式があまりにも飛ばしすぎててもうどうすんのこれって感じでした。完全にファンムービーです。ヒロイン度合いで言えば「天国へのカウントダウン」とタメ張ってたと思います。
哀ちゃんが誘拐された時に蘭が飛び出してくるシーンとかも42巻のジョディvsベルモット回のオマージュっぽくて良かったね…。
あとジンがピンガのメッセージ既読無視してて面白かったです。黒の組織もLINEグループとかあるのかな。
まだ見れてない2023年映画も結構あるのでぼちぼち見ていく予定です。
2024年の映画で話題になりそうなのは『DUNE』『オッペンハイマー』『デッドプール』あたりかな。ストがあったので今年以降は結構しわ寄せがありそうですね。
Filmarksの記録本数がもうちょいで1000本になりそうなので、この機会に色々見れてなかった映画とか見れたらいいなと思ってます。
見たドラマ
去年は過去作含め9タイトル見ましたが、どれもリミテッドシリーズや続編なので正直ぜんぜん新規開拓できてませんでした。
ここ数年は日和って長編シリーズから逃げがちだったのですが、今年こそ溜めてしまっていたタイトルに挑戦したいです。
特に好きだったドラマ3選
3位 THE LAST OF US
同名ゲームの実写化作品。ペドロ・パスカル&ベラ・ラムジーというGoTファン的に熱いキャスティングも見どころ。
あらゆるシーンが忠実に再現されているので、原作ファンとしては再現度の高さに感動してしまう。ただ、良くも悪くも内容はゲームと同じだからこそ、逆に原作の展開をアレンジして裏切ってきた第3話が異彩を放っていて一番面白かったです。
2位 80日間世界一周
前から気になってたのでやっと見られて嬉しかったです。
原作小説の要素を上手に取捨選択して、当時の雰囲気は残しつつ現代のドラマとして再構成しているのがすごい。原作ではやや定型的だったキャラクターたちの新解釈も面白くて、見終わる頃には主人公一行のこと全員大好きになってました。
1位 マンダロリアン(シーズン3)
ファンサービスはシーズン2まででやり尽くしたので、シーズン3ではマンダロアの歴史というテーマに立ち戻ってガンガン本筋を進めていくスピード感と思い切りの良さが心地よかったです。ディンとボ=カターンのW主人公的な構図も新鮮で楽しい。世界観がグッと広がったし、派生作品を追って色々と設定を深掘りしたくなるような内容でした。
アソーカもいつか見たいね……。
今年は『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の新シーズンが配信されるはず(たぶん)なのでそれは見ると思います。
『三体』は小説読んでから万全の体制で臨むつもりだったけど全然読めてないしもうドラマから入っちゃおうかな……。
まずは見始めた『メディア王』と完走できてない『オザークへようこそ』あたりを頑張りたいです。
海外ドラマ筋を鍛え直していつかウォーキング・デッドにリベンジしたい。
見たアニメ
10選は完全にフィーリングで決めてますが、自分の中では「面白い」より「好き」を優先するようにしてます。
あと一応のレギュレーションとして、年を跨ぐアニメは終わった方の年で選出するというルールがあります。
10選アニメ各作品レビュー
スパイ教室
リリィたむ、極上。グレーテたむ、極上。ジビアたむ、極上。ティアたむ、極上。サラたむ、極上。エルナたむ、極上。アネットたむ、極上中の極上。
実はこのアニメ先行上映会行ったんですよね。
最強陰陽師の異世界転生記
みんなはセイカ様の妖の中でどれが好き?ぼくは…………サトリ。
キャラデザが直球ストライクで、精霊幻想記以来の出てくる女の子全員可愛すぎワロタアニメでした。
お兄ちゃんはおしまい!
それで結局、誰がみはりを見張るんだよ。
シュガーアップル・フェアリーテイル
これがあればあんなシャルもこんなシャルも見放題って事よね……!? どうしよう、緊張する……!
これがあればいつでもアンに会えるだと?フン……一つよこせ。
最後の王がどうとかの話はよくわかんなかったけどペイジ工房編がお仕事ものアニメっぽくて楽しかったです。
江戸前エルフ
萌えすぎます!!!!!!!!!!!!!
OPの小糸ちゃんだけが成長していっちゃうシーンのファン。
機動戦士ガンダム水星の魔女
同じ時期にファーストガンダム見てたからフェンシング始めるシーンでちょっと笑ってしまった。
正式発表していませんでしたがニカ・ナナウラちゃん一本で行ってました。
七つの魔剣が支配する
最終回でズタボロにされたミリガン先輩が普通に生きてたのまだ面白い。
好きな子がめがねを忘れた
最近ようやく平静を取り戻してきたけどもう一回原作読んだらまた狂うと思う。
ゴブリンスレイヤーⅡ
全視聴者が女神官ちゃんのお漏らしに期待していたのでやや肩透かしな部分はありましたが内容はしっかり面白かったです。
PLUTO
地上最大のオモシロボット。配信限定アニメの出来が良いと嬉しい気持ちになるよね。
今期は好きがレベチで踊るのにハマってます。
2024年はまたヒロイン100選できるぐらいアニメ見られるように頑張りたいです。
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