見出し画像

いっぱい恋愛して、セックスして、私は。

noteを始めて4年記念らしい。
せっかくなので、投稿した初めての記事を久しぶりに読んだ。

この時は文章で審査員を殴れ!というキナリ杯に応募してみたくて、noteを始めて記事を書いた。

当時のどうしようもない恋の話。
写真も、その時好きだった人と一緒に行ったときに撮ったもの。
もう詳細は思い出せないけれど、すごく楽しかったなぁ。そんな彼は地元で結婚したらしい。今はもう連絡を取っていないし、彼はきっともうシャニマスをプレイしていない。

私も、この時からすごく成長したなと思うし、それが少し寂しくもある。

(キナリ杯にはかすりもしなかったけど、noteを始めるきっかけになったので感謝だ。)

* * *

「ひとつひとつの恋をあまり特別視しない方がいい」

そういう名言を聞いた時、私はとても驚いた。なぜなら恋は、私にとってまさに「特別」だったからだ。
実らなかった片思いも、長く付き合った初カレも、大好きだけど気持ちを言えなかったセフレも。私にとっては綺麗で特別で大切な思い出だった。

だけどたくさんの恋を経験して慣れておかないと、新しい恋をしたときにあっという間に自分がキャパシティオーバーになってしまうのだという。

ふむ、確かにそうだ。

似た時期に「セックスはあくまでコミュニケーションの一環」という言葉も知る。お互いを知り合うために会話をするのと同じことだと。セックスを特別視しすぎるから「やり逃げされた」なんて考えが生まれる。お互いコミュニケーションを取ってみて合わなかったから付き合わなかっただけ。

ふむ、確かにそうだ。

素直な私はここ数年、頭を殴られたこの2つの言葉を軸にして恋をたくさんしてきた。大学卒業後から4年間はほとんど恋をしていなかったのに、初めて記事を書いたこのときから4年間で、セフレ1人と元カレ3人、ワンナイト15人くらいを経験した。わおわお。

昔は恋をした1人1人に執着してしまい、片思い相手にストーキングまがいのことをしてしまったり、初カレとも結婚する気がないのに4年ほど付き合ったりしていた。

それが今やどうだ。
大好きだった元々カレとケンカ別れをしても連絡を一切せず、元セフレの既読スルーもスルーしている。

見ろ!私は強くなったぞ!

と自分の成長に拍手をしながら、少しだけ寂しい気持ちになってしまう。
当時のように、命をかけたいほどの恋ができているかと言われるとそうではない気がするから。

* * *

そして、成長した先で掴んでいる今の彼氏。
もうすぐ付き合って1か月半。

今週、私は、1月末から続いていた無職にアバヨ!を告げた。
月曜日の初出勤後に会いに来てくれる彼。土曜日に会ったばっかりなのにね。

『疲れてると思うから早めに帰ろうね』

と、事前にLINEで伝えてくれて「なんていい男なんだ・・・」と思った。

異国情緒溢れる居酒屋で待ち合わせ。
『俺のかわいいニートが社会復帰しちゃった・・・』なんて、なぜか悲しんでいた。

放っておくと私はバカスカ飲むので、2杯半飲んだところで

『今日は3杯までにしよっか?』

と声をかけられる。程よく酔っていた私は

「まだ飲めるのに?」

と我儘を言った。

『週末はたくさん飲んでいいから、今日は3杯までにしとこう』

正直、私が飲めると言えば彼氏も付き合ってくれると思っていたので驚いた。だけど、その気遣い力に「なんていい男だ・・・」と嬉しくもなった。

2時間ほどで帰る。「こんなに早い解散は初めてだね」なんて笑いながら。

無職あけの1週間、それはもう疲れた。

木曜日や金曜日ってこんなにしんどかったっけ!?と焦った。
だけど新職場の方は皆さん優しくて、仕事も楽しくて「早く活躍したい!」と思った。仕事に対して前向きなのは久しぶりだ。

金曜日も仕事終わりに会いに来てくれる彼。
お互いの家が少し遠いんだけど、会うときは私寄りのエリアで会うことが多い。

新職場の話をいろいろと聞いてもらいながらバカスカと飲み、ふたりとも少しぽやぽやしながらホテルに入る。

約2週間ぶりだからか、少し強引に抱かれた。最近の彼は私の胸元にキスマークを落とすのがお気に入りだ。
彼はお風呂に入っていなかったけれど、全然臭くなくてびっくりした。これはもしかすると身体の相性もいいのかもしれない。

しょうもない話でたくさん笑ってバックハグされて寝落ちしたり、朝のお風呂に強引に入ってくる彼に「んもう!」と少しふくれてみたり、この日々がとっても幸せだと感じる。

* * *

命をかけるほどの大恋愛ではないけれど、今まで関わってきた男に「踏み台になってくれてありがとな!」と言えるくらいには、

穏やかで優しい恋を、今、している。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?