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オススメの学校の選び方

私は高校生の時に困り事が顕著に現れるようになり、アスペルガー症候群の診断を受けました。

今、思うことは、「ランクを下げてでも、自己肯定感の育つ学校を選んだほうがいい」ということです。

私の体験とともに綴ってみます。




私の中学時代は、まぁまぁ勉強ができて、委員長もして、若干優等生でした。

人間関係に悩むことも多くありましたが、中学生女子としては、「あるよね」くらいだったと思います。

高校を選ぶ頃、私は農業の勉強がしたかったので、
農業高校に入って、推薦でいい農業大学に進み、研究職についたり、地域活性化の活動がしたかったのです。


しかし、親や先生の反対を押しきれず、田舎の頭のいい人が行く公立高校に入りました。
進学校もどきの、5年に1人くらい京大や東大に行くレアキャラが現れるような学校です。

若干優等生だった私はその高校に入って、「普通」になりました。

「若干優等生」が人間関係に困ってても、「ちょっと変な子」で済むんですが、「普通」が人間関係に困ると「変な子」なんですよね。
というか、高校生になった途端、「優等生」はマイナスのレッテルになります。

複雑な人間関係に困ることも多くなったし、苦手な場面も多くなりました。
中学までは過集中でなんとかなっていた成績もなんともならなくなりました。

足掻いて1年生の1学期を終えましたが、終わり頃の文化祭の打ち合わせから状況は一転します。

リーダーを務めることになってしまったのですが、人の名前も分からないし、助けてくれる友達もいない、何もできない。ということになり、過呼吸や痙攣で救急搬送され、不登校に。

そして、通信制高校に転校することになりました。


「たられば」で思うのは、もし中学の時進みたかった農業高校に進んでいたら、ということです。

農業高校は、成績の低い人が行くことが多く、“やんちゃ”な人が多いので、人間関係に悩まされるのではないかと、両親や先生は反対をしました。

しかし、通信制高校で関わっていた人たちは“やんちゃ”も多かったし、みんなで“バカ”して過ごしました。


アスペルガー症候群は、自分の興味を突き詰めることが得意な傾向があります。
それなら、農業高校で自分の興味を満たしていたほうが、高校生活の満足感も大きかったと思うのです。

また、「若干の優等生」を保つことで、人間関係に困ることがあっても「ちょっと変な子」で済み、自信を失わないでいいのです。

発達障害の傾向が見られる中学生、高校生に必要なことは、2次障害を防ぐために、自己肯定感を育ててあげることだと思います。

自分はありのままで大丈夫。ということを知っておくことだと思います。
そのためには、成功体験を積んでおきたいところです。






私の進んだ高校では、失敗の経験をたくさんし、自己肯定感が失われ、2次障害をきっかけに発達障害を知りました。

今の私は、「あの頃の失敗があってよかった」なんて思えません。
あれは、私がしなくてよかった失敗です。


たとえば、自分のレベルよりも高い学校に進みたくて、たくさん勉強して、掴んだ成功体験はとても素晴らしいと思います。

私はそんなにがんばらなくても入学できる妥当なレベルで入学したので、受験は成功体験として残りませんでした。


それならば、ちょっとレベルを下げてでも、学校生活の中で自己肯定感を築けるような、自分を大切にできるような学校を選べばよかったと、振り返ったりします。

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