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【修行旅】星の巡礼道カミーノ ポルトガルの道⑨

9月16日 カラダス・デ・レイス〜パドロン 23km

僕の今回の旅も、カミーノとしての形は明日で終わりだ。(一応、日本に帰るまで数日分を余らせている)
長いようで、意外と短かったかもしれない。
予定より早く歩きすぎてしまったというのもあるけれど・・・。笑

今日も朝から寒い日だった。
Caladas de Reisのアルベルゲは、口は悪いが正直クソだった。

まず入った時点で生ハムと小便を混ぜたような臭いがした。
そしてWi-Fiは調子が悪い、とかではなく、全く繋がらない。
そして、おまけに身なりの汚い管理人が、皆が寝てる時間にずっと喋っていてうるさい。
バルセロスのアルベルゲが一番最高だったが、天と地ほどの差があった。

ヤバ過ぎるアルベルゲから抜け出して、街ブラをした。
街自体はとても綺麗で、小川が流れ、ローマ時代から残る建造物が連なる。

そんな中、小腹も空いたので1軒のバルに入ってボカディージョを食べていたら、テレビでサッカーのバルセロナ対ヘタフェの試合をやっていた。
柴崎岳がものすごいボレーシュートを決める。
勝利に繋がらなかったとはいえ、これは立派なジャイアントキリングである。

あれから1年経った、先のワールドカップでも柴崎は大活躍をしていただけに、今の不遇は納得できない・・・。

サッカーは昔やっていたし、大好きなスポーツなので、試合を丸々そのバルで見てしまった。

どんだけ練習し、苦悩を重ねたらここまで成り上がれるのか…。
僕もこの、精神と時の部屋のような時間から戻ったら、もっとステップを大きくして成り上がっていきたい。


貪欲に、泥臭く生きよう。
それが自分には一番合っている。
選択などせずに、近道などせずに、良いもの悪いもの全てを経験したうえで、本当に良いものを自分のモノに出来る人になろう。
受験、就職と誰にでも有り触れたレールの人生ではなく、大学の肩書に頼った人生ではなく、自由に生きたい。

そんなことを考えながら歩いていたら、Padronの町に着いた。

Padronは、その昔、聖ヤコブの遺体が川に乗って係留した町として知られる。

聖ヤコブとは、キリスト教の12使徒である。

彼の遺体が9世紀、今回の目的地であるサンティアゴ・デ・コンポステラにて発見されたことから、その地はキリスト教三大巡礼地として数えられるようになった。
また、聖ヤコブの遺体が、718年から始まったスペインのイスラームに対するレコンキスタ(国土回復運動)中に発見されたことで、彼はこの運動の象徴として位置づけられた。

という、世界史ともカミーノともかなり密接に関わってくる人物だ。
昔、それなりに勉強しておいてよかったと思った。笑

正直、町にはあまり何もなかったが、その静けさが返って心地よかった。

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