夜中の2時。

  今、私は人生の主題を探すため、自分の人生を振り返りながら、ノートに様々なことを書いている。

  心に残ったこと。悲しかったこと。嬉しかったこと。書いているうちになぜか、涙が出てきてしまう。

  今まで、自分の人生には人に語れるようなことは何もないって思っていた。何かを成し遂げた訳でもないし、飛び抜けて素晴らしい成功をした訳でもないし、非常にドラマチックなことが起こった訳でもない。

  でも、振り返ってみたら、本当に楽しかった瞬間とか、死ぬまで忘れたくないと思う瞬間はいっぱいあって

  それらは他の誰でもない、自分がしてきた選択の積み重ねの先に見ることのできた、かけがえのない景色であると気付いた。

  過去の自分の未熟なところに腹が立ったり、もっとやれたんじゃないかって思ったりもするけれど

  そのときの自分は、そのときに出来る精一杯の選択をして生きていたのだと認めてからは、過去の自分を愛してもいいかなって思えてきた。

  未来の自分が今を振り返ったときに、過去の自分を認めてあげられるように

  私は今を、精一杯生きようと思った。