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思ってたのに言わない

 ドラッグストアのレジ打ちバイトを始めて早2年…私も新人さんの教育を任されるようになりました。

  ちょうど昨日、新人さんを研修したのですが、そこでちょっとした後悔やら反省やら学びやらがあったので、書き残しておこうと思います。


ギクッ

  新しく仲間になった新人さんは、同じ大学生ということもあり、話しやすい方でした。接客業のバイトは初めてだといいます。ちなみに、私がその方の研修をするのは昨日で2回目です。

  業務が始まる前、私と新人さんはバイトリーダーのところに呼ばれました。リーダーは、今日の目標を話してくれました。

  「今日、新人さん(本当は名前)に目指してもらいたいのは、声をもっと出すことです。正直、今のままだとお客様に届ききっていません。お客様に確実に伝わるような声で、話せるようにしましょう。」

  これを聞いて私は、ギクッと思いました。実はこれ、私が前々回に彼女を研修したときに思っていたことだったのです。思っていたのに、言わなかったことだったのです。


言い訳

  前々回の研修の時点では、彼女は入ってまだ3日目くらいでした。なので、個数の入力の仕方や、割引価格の取扱い、レジ袋の加算など、とにかく基本的なことを押さえてもらえるように教えていきました。

 そして、色々なことを教えている間に、新人さんの声が少し小さいかな…ということにも気付いていました。何度か、新人さんが言ったことをお客様が聞き返してくる場面があったからです。

  でも、私はその時点ですぐ指摘できませんでした。

  まだ緊張してるんだろうな…今日はたくさん覚えることを詰め込んでしまったし…声が全く出てない訳ではないし…また次の機会に言おう…

  そんな言い訳を並べて、声が小さいことを伝えるのをやめてしまいました。

  でもほんとは、「これ以上言ったら細かい先輩だと思われるかも」とか、「しつこく注意しすぎて嫌われたらどうしよう」とか…。相手のことを考えないで、自分を守ることばかり考えてたんだと思います。

  それに比べてリーダーは、新人さんに改善すべき点をバシッと伝えました。この時、すごく自分が恥ずかしくなりました。新人さんに声が小さいことを伝えるべきだったのは、確実に前々回の私だった。そう思いました。


思ってたのに言わない

  思ってたのに言わない。こういうことは日常でよくあると思います。服のタグが付いてるよ〜とか、前歯にゴマが挟まってるよ〜とか。

  同じように、相手に「ここ、直した方がいいよ」って伝えるのって、ちょっと勇気がいるんですよね。相手に恥ずかしい思いをさせるのもわかってるし、自分も相手によく思われない可能性があるから。

  たしかに「思ってたのに言わない」という行動は、状況によってはプラスにはたらくこともあると思います。でも、自分を守るためだけに「思ってたのに言わない」をすると、結果的に相手が悲しい思いをしたり、恥ずかしい思いをしたりする。場合によっては、自分まで後悔することになる。

  いやぁ、良くない。私も、相手のことを本気で思うんだったら、気付いたことは伝えなきゃ。

  今回はすぐ伝えることができなかったけど、次からは私がちょっぴり勇気をだすんだ。そしたら、何か変わるかもしれない。

  新人さーん!!あの時はすぐ指摘できなくてごめんよ。昨日の研修、前より声出てたよ。こんな先輩だけど、一緒にがんばっていこうね…!!

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