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就活 | 自問自答の歩み

現在、私は24卒の3月を迎えようとしています。
つまり、民間企業の情報解禁日が迫ってきているのです。

でも、これからの私は、ちょっとだけアウトサイダーになる気がしています。

そんなタイミングで、私自身の気持ちの整理をしたいと思いました。

私の就活…「自問自答の歩み」について書いてみようと思います。


1、見つけた「就活の軸」

私は、2022年の6月に民間企業の就活をスタートしました。大学の就活ガイダンスに参加したり、就活本を頼りにしたりしながら、就活というシステムになんとか適応していきます。

自己分析をする中で明らかになった、私が仕事を通して「やりたいこと」。それは、

人々に“あたたかさ”を与える

ことでした。

私の中では一番しっくり来ていて、人生のテーマと言ってもいいくらい大切な一文です。

しかし、このままだと抽象的過ぎるため、人に説明する時には「あたたかさ」をこのように定義することにしました。

私の思うあたたかさとは、心がじーんとなるような嬉しい気持ちや、一生忘れたくないと思うような瞬間、体験のこと。
じゅうにじかんすいみん

やっと見つけたこの軸を元に、サービス業界を中心とした就活を進めていきます。



2、「やりたいこと」かもしれないけど…

9月辺りから、早期選考に参加し始めました。

主に受けたのは、ブライダルやフォトスタジオなどの企業。お客様と直接関わりながら、自らのホスピタリティ精神とあたたかさを提供できると考えたからです。

面接では、私が仕事を通して「やりたいこと」が企業のビジョンとばっちり合っている感覚があったので、心からの熱意を素直に伝えることができたと思います。

そして1月。有難いことに、受けた3社のうち2社から内々定をいただくことができました。

初めての企業さんからの内々定。
すごくすごく嬉しくて、自信もつきました。


しかし、これで就活終わり…とはなれませんでした。

冷静になってよくよく考えてみると、

「あれ?勤務地とか勤務条件、結構無理しないといけないな…」
「このキャリアアップって、本当に私が求めてるものだったっけ…?」
「ここで本当に働くとして、仕事もプライベートも楽しくできるかな…?」

など、無視できない色々な不安がむくむくと湧いてきたのです。

このとき私は、「やりたいこと」の実現に注目するあまり、その実現に不可欠な「自分自身の生活」に目を向けることが出来ていなかったのだと気付きました。

ここから、「やりたいこと」だけでなく、「どう生きたいか」という、自分の望む生き方について考えていくことにしました。


3、ひとつ手放す。ひとつ舞い込む。

私が望む生活。
それは、「自分にも人にもあたたかさを与えられる、穏やかな生活」でした。

・家族のそばに居て支え合えること
・しっかりとお休みが取れること
・家にもお金をいれ、経済的に今よりも自立すること
・仕事でもプライベートでも、人にあたたかさを与えられるだけの心の穏やかさを保てること

など、以上のようなことが条件に上がってきました。

そして、現実面を考慮した上で、内々定を頂いたうちの1社を辞退することに決めました。
大変心苦しかったですが、体力的にも勤務条件的にも、長く続けることができないと判断したからです。


そうやって勇気を出してひとつ手放したとき、ひとつ新しいことが舞い込んできました。

小さな博物館の、アルバイトの募集です。
その隣には社員らしき募集もありました。

なぜか心がワクワクッとして、「来た!」と思いました。居てもたってもいられなくなって、気がついたら応募していました。


4、もっと自由でもいいかもしれない。

学芸員課程をとっていることもあって、博物館には非常に興味がありました。

博物館は、知的なまなざしで日常を見つめ直す、非日常の空間。
博物館だからこそできるモノと人とのコミュニケーション。
そして、穏やかであたたかい人と人との繋がり。

なぜだか心惹かれて、「本当はこういう感じのことに携わりたかったのかも」と思いました。

「人々の知的な憩いの場を作る一員になって、教育普及活動を通して人にあたたかさを与えることもできるんじゃないか」という想いが生まれたのです。

応募してすぐ面接の機会をいただき、そこで色々と質問させていただきました。

正社員としての雇用はないが、学生のうちからアルバイトを続けていれば契約社員という形に切り替えることもできるとのことでした。

正直、契約社員という形に多少の不安はあります。でも、やってみたい、この道を歩いてみたいという素直な気持ちがありました。

家族とも相談した結果、
私は、春からその小さな博物館のアルバイトとして働くことになりました。

ほんの少し視野を広げたことで、ちょっと肩の荷が降りたような気もしました。


5、もう1つの試したい道

博物館にチャレンジすることを決めたことで、もう一つ浮き彫りになった心配事がありました。それは、「安定」の問題です。

契約社員でも、私が望む生活はできそうではあります。でも、やっぱり「いつまでも」というわけにはいかないかもしれません。

そこで、今年の1月辺りから密かに視野に入れ始めていた地方公務員の道にも、本格的に挑戦しようと決めました。

私の「人にあたたかさを与えたい」という想いも、「地域に住む人々の穏やかな暮らしを支える」ことで実現できるのではないかと考えたからです。

これから準備していくのは一般的にみると遅い気もしますが、自分のできる限りを尽くそうと思っています。


おわりに

就職活動は、「その人だけの」自問自答の歩みだと思います。

このnoteという場所にもたくさんの先輩方の就活体験記があります。
読ませていただいていると、その全てに、その方自身が一生懸命考えて、行動して、悩んで、それでも前進しようとしている姿を感じるんです。
凄すぎて、きっと私には真似できないだろうなと思うことばかりです。

だからこそ、就職活動は他の誰でもない「自分だけのもの」だと私は思います。

どんなに他の人を参考にしようと思っても、どんなに自分が情けないと思っても、どんなに不安で怖くなっても、結局のところは自分の心と話すしかないからです。だからきっと、自分の心の声を信じても、大切にしてもいいんだと思います。



私は、真正面から自分の生き方に向き合って、自問自答を続けます。

これからもたくさん悩むと思うけど、時に人と話し、時にお茶も飲みながら、
自分のゆく道を正解にする覚悟を持って、私は歩きます。

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