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カナザーワン・バイツァダスト


いいや!限界だ押すね!


フ…フハ…フハハハハハ!戻ったぞ…


……とか着いたらやるつもりだったんですよ。

ところが着いて早々、とんでもない事が、、、


パッショーネ大阪というジョジョオフ団体のメンバーと車を乗り合わせて向かった金沢。


目的はジョジョ展金沢閉幕を見届けるため。


僕は12時の回のチケットを取っていたので、皆さんに合わせていただき、11時台に美術館に着くように。


11時半過ぎに美術館着。


そこから、僕の12時入場まで各々撮りたい写真を撮ろうと、21世紀美術館の外周を周り、キービジュアルがある原画展入口付近のところまで。


先にパッショーネ大阪のボス、偽荒木先生ことエアロさんを撮影しようと立ち位置やら画角を確認していたら、中にいたスタッフさんが写真撮らないでのジェスチャー。

ん?


僕らに向かってのジェスチャー?



中をふと見ると原画展入口の向かい側で15人くらいの団体さんが写真を撮影している。


ああ、他の展示の関係者の方が写真を撮られてるのか。



それで僕らが外でウロチョロしてるから、映ったら邪魔なんだな、そう思った。
すいませんと思って、ちょっと離れた。

それにしては撮らないでの感じが普通じゃない。


僕らというか、外全体に向けて発している感じだった。


そんな中、エアロがさんが呟いた。


「荒木先生やん」


………え?えーーーっ!!!!!


ほんまやん!よく見たら団体の中心にジョジョの奇妙な冒険の作者、荒木飛呂彦先生のお姿が!!!!!


僕にとっては初めての荒木先生、、、
やばい、やばい、ガラスを挟んでものすごい近いところにいる、、、


こんな時でもジョジョ脳なのか、脳内に浮かんだワードは
『射程距離内』だった…。


ガラスの向こうで荒木先生との2ショットタイムが始まっている。う、羨ましい…!!!


最初は来場者の人たちと撮影をしているのかと思ったが、関係者の身内の方たちと撮ってるっぽかった。
その証拠に年齢も若い人から年配の人まで。
荒木先生にお土産を渡してる人もいた。


2ショットタイム中もずっと笑顔で応じる荒木先生。



何とかこちらも見てほしい…!
そんなこんなで撮影タイムが終了すると、おもむろにハンチングを被り、御付きの方達とその場を離れる荒木先生。



この瞬間!そこにいたみんなで外から荒木先生に手を振った!
こちらを見て、会釈してくれる荒木先生。


もう、感無量…。


僕はその場で立ちすくんだ。
足も止まり、どこかへ去っていく荒木先生を眺めていた。

もうそれでよかった。


しかし、偽荒木先生ことエアロさんは走っていた。


なら僕も偽荒木先生ことエアロさんを追いかけるしかなかった。


美術館の外周を周り、正面入口へ。


もしかしたら、ここから荒木先生が出てくるかも…


そう思ったら、本当に出てこられた!!


荒木先生ー!!!!


荒木先生は僕らの目前を通り、また会釈して下さった。


エアロさんはコミックスを開いて昔荒木先生からもらったサインを荒木先生に見せた。


それが視界に入った荒木先生は、「おぉー!(よくそんなの持ってるねみたいなリアクション)」と反応して下さった。



間髪入れずエアロさん


びっくりするくらいスムーズに会話してる。
どうやらこの日のために練習してたらしい。
さすがっす。


個人的に荒木先生の「宛名欲しいよね」が荒木先生ぽくて本当にうわぁ本当に荒木先生だぁー!!と思った瞬間だった。


エアロさんに「ペン持ってる?」と荒木先生。


動揺することなくカバンからマッキーを差し出し、細い方のフタを開けるエアロさん。


エアロさんへ15年越しの宛名を書いている…


僕は何も持っていない。



エアロさんへの宛名を書き終えた荒木先生にすかさず、
「僕もサインをいただけませんでしょうか…?」
恐る恐る…


その時着ていたドルチのブルゾンの左胸にそのままサインを書いて下さる荒木先生…


もはやゼロ射程…


とにかくあの時はサインの邪魔をしないよう動かない事に全集中していた自分がいた。


ふと下を向くと「荒木飛呂彦」と「2022」の文字を書いてくださっているお姿が…


小さな声で「ありがとうございます…!」としかいえなかった…


颯爽と御付きの方々と去る荒木先生…


その場にいたみんな頭を下げてその後ろ姿を見送る状況…


本当に物腰が柔らくて、ファンに対して本当にありえないような優しい対応をして下さる御方でした…


放心状態


この時11時52分


美術館に到着してからわずか10分〜15分ほどの出来事、いや黄金体験…


そこに、みんなを先に美術館前で降ろして駐車場に車を入れていた今回の旅のドライバーgwai.氏が駆けつける。


放心状態の僕らと、サインを見る。

いや、本当にあなたのおかげだよ!!




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