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【教育観:2】「ドラゴン桜」って本当に可能なの?

おはようございます。ないとぅーんです。

皆さんは今週から始まった「日曜劇場 ドラゴン桜」をご存じですか?

阿部寛さん主演のドラマですが、2005年に放送した時の続き?のお話です。

今回は「ドラゴン桜 2005年版」のドラマに関するお話です。

ここから先、「ドラゴン桜 2005年版」の話のネタバレを含みます。

2005年という文字をいちいち打つのは面倒くさいので、以下指摘がない限り「ドラゴン桜」はすべて2005年版を指します。


「ドラゴン桜」を簡単に説明すると、、、、

平均偏差値36。東京一の馬鹿学校「龍山高校」は志望者不足で倒産寸前。

経営を立て直すために派遣された、元暴走族のリーダーで、今は冴えない三流弁護士の桜木弁護士。

彼が、掲げた政策は今年度、東大合格者を5人輩出すること。

紆余曲折あり(かなりぶっ飛ばし、)東京一の馬鹿学校、龍山高校の生徒6人が東大に挑みます。

なんと6人全員がセンターの足切りを突破し、二次試験が始まります。

運命の合格発表。なんと6人中3人が東大に合格。

5人という公約を達成できなかった桜木先生は龍山高校を去ります。

このドラマを見て、たくさんの人が影響を受けたでしょう。

中には、勉強を頑張ろうと励みになったひとも少なくないはず、、、。

ですが、偏差値36の高校3年生がドラゴン桜のメソッドで一年で東大に受かることは可能なのでしょうか?

はっきり言います。ほぼ不可能です。

メソッドやアドバイス自体は悪くないんです。

たとえば、「体の動きに合わせて暗記をする」「国語の問題は古文漢文から解く」など。

受験勉強で実践するのは悪くないでしょう。

ですが、あくまでドラマはドラマです。

ドラマの生徒たちは授業が始まった時点で、ある程度の英文法ができるようになっていました。

これは少し出来過ぎているように思えなくもありません。

はたして東京一の馬鹿学校が英文法を知っているでしょうか?

現実問題、微妙だと思いますし、ドラマの生徒たちのスタートレベルは間違いなく現実よりも髙いです。

それに、勉強を始めたばかりの合宿で一日16時間の勉強をこなしていました。

基本的にこれはどんな人でも無理でしょう。

私の受験時代の最高の勉強時間はおそらく15時間。それも一日です。

16時間勉強を連日続けることのできる偏差値36の生徒が現実にいるとしたら、もしかしたら合格するかもしれませんが、そんな人間偏差値問わずほとんどいないでしょう。

今勉強時間の話をしました。基本的には受験勉強は日々の積み重ねで結果が決まります。高3の春から受験勉強を一日16時間している受験生と、中学入学から高3の春まで毎日3時間、高3の春からは毎日8時間勉強していた受験生の勉強時間を比べてみましょう。

〇高3の4月から2月まで毎日16時間の勉強をした場合

一日16時間×30日×10か月=4800時間=丸200日

〇中学入ってから高3の4月まで毎日3時間、高3の4月からは毎日8時間勉強していた場合

一日3時間×30日×60か月=5400時間

一日8時間×30日×10か月=2400時間

5400+2400=7800時間=丸325日

どうでしょうか、前者の様に高3から始めた勉強をする人は、スタート時点で後者のような割と一般的な東大生よりも5400時間も出遅れて居ます。

一日16時間勉強したとしても追いついていませんよね。

小学校や、それ以前の勉強時間を考えればその差は明らかです。

もちろん勉強は時間がすべてではありません。ですが、勉強をたくさんしてきた人ほど効率の良い勉強方法を熟知しています。

効率のよい勉強方法は人によってさまざまです。

それを自分で見つけるだけで莫大な時間を要します。

つまり、今まで全く勉強をしてこなかった人が東大に一年で合格するのは本当に厳しいということです。

しかし、こんなこと発信しても何の意味もありません。そもそも仮に東京一に馬鹿学校があるとすれば、その人たちは私のブログなんて見ないでしょう。

私が伝えたかったのは、勉強は「時間×効率」が大事だということ。そして、みんな効率の良さばかりを気にするが、効率を上げるには、あるいはその方法を知るためには「たくさん勉強をして自分に一番合う勉強法のデータを集める」ことです。勉強時間を増やすことで初めて効率の実態を知ることができます。

勉強の効率を上げたいならまずは悩まず勉強時間を増やしてください

効率ばかりを気にしているそこの君、悩んでいるなら勉強をしろ!

バカとブスほど東大へ行け!






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