見出し画像

冬休みの歩き方 NewOrleans・Amherst 編


ジャズの都・ニューオリンズ

今までに訪れたアメリカの町のお気に入りと聞かれたら、ニューオリンズと答えると思う。フランスの植民地だったことに加えて、ヒスパニック、黒人文化がいろいろ化学反応してる見どころ満載の町だ。ホステルで出会ったシンガポールの旅メイトが、ジャズハウスに連れて行ってくれた。パフォマーと観客の近さ、お互い目を交わしながら楽しそうなバンドの雰囲気、渋いサックスの音色などなど。音楽の良さを言葉で表現するには限界がある。だからぜひニューオリンズに言ったらライブハウスに行ってほしい。酒がなくても音楽に酔える。

バーボンストリートは夜中まで音であふれかえっている。

ニューオリンズにはボンゴというスープがある。これが衝撃的にうまかった。とろみのついた野菜ベースのスープで、とろみはオクラ由来らしい。具にはシーフードかチキン、そしてお米が入っている。店によってスパイスの有り無しなど、味がだいぶ異なるのも面白い。あとニューオリンズはカキの名産地だ。カキフライ、カキのチーズ焼き、生ガキをコンプリートした。
残念ながら悪ガキはメニューにはなかった。
そしてアメリカ南部の飯は舐めない方がいいと思った。
(北東部はなめていい)

ホステルで同じ部屋のメイトと。
破壊的ないびきとサイコ寝言で部屋中を毎晩恐怖に陥れた強者。

ピザを20枚作る

去年、学科の友達と一緒にLivestockersという団体を立ち上げて、北大の畜産物を北大生に味わって知ってもらうことを目標に活動をしている。
直近の目標は来年の北大祭でピザを売ることなので、その試作がてら友達(なる)の家にお邪魔してピザをたくさん作らせてもらった。

まずモッツアレラチーズを作るところから始めたのだが、これが難しい。そもそも低温殺菌乳でないとうまく作れないのだが、それがアメリカのスーパーにはない。仕方なしに普通の牛乳を使うけれど、案の定うまく牛乳(タンパク質)が凝固しない。固めるためにお酢をいれるんだけど、たくさんお酢を入れるはめになり、酸っぱいチーズができてしまう。モッツアレラの試作は日本の仲間に任せることにした。

毒見してくれたメイトに感謝。

ピザ生地はぜひともこだわりたい部分である。日本のレシピの分量でやってみるが、小麦粉が日本のものと違うのか、ぼそぼその小麦粉の塊ができてしまった。そこでイタリア人のおっさんがやってるピザのYoutubeを何本か見て、ナポリタンピザの生地を習得することにした。するとこれが意外といける。コツは発酵に十分時間をかけることと、生地はなるたけ薄くすること、オーブンは一番高い温度にすること、そしてイタリア人になった気分で生地を練ることである。マンマミーア!ただ食べ飽きたのでしばらくピザ食べなくていい。

雪山で遊ぶ

冬はつまるところ極寒我慢大会である。末端冷え性の筆者にとっては冬は全くフレンドリーな季節じゃない。けれど、冬ってそんなもん。耐える季節がなければ、春は待ち遠しくならない。札幌に数年暮らしていたので雪なしの冬が少し恋しくなっていた自分に気が付いたんすよね。ドカ雪が降った日があったので、ムキムキ筋肉野郎(バジ)とスマブラ廃プレーヤー(ナル)に半ば誘拐されて、吹雪の中小山を上った。でもこれが意外と楽しい。

雪の山道は、あたり一面銀世界。ふかふかのパウダースノーは、踏むたびに片栗粉みたいなキュキュッって感触があって、こうこなくちゃ冬は。と思う。裸の木は緑から衣替えして、真っ白な衣装を着ている。時々風が吹いて、ぶるっと身震いしたみたいに雪が落ちてくる。
マリオの雪のステージで、木から落ちてきた雪にあたって身動きが取れなくなるやつ、一度は経験してみたい。

冬のキャンパス。そろそろ氷の上でスケートできそう。

ボーちゃんの鼻水くらい長いつららが何本も大きな岩の陰に仲良く並んでいて、全部破壊しながら進んでいく。一番大きいやつを魔法杖にして、互いに魔法をかけあう。「アバダゲ・ダブラ!」

話は変わるが、未だに気になってしょうがないのが、なぜエクスペリア―ムスがいつのまにかアバダゲダブラに勝る呪文になっていたのかである。
最初は単純に相手の杖を奪う呪文だったのに。フェルマーの最終定理なんかより全然大事な人類の共通課題である。

そして雪合戦はいつも唐突に始まる。パウダースノーは手袋で握ろうとすると全く固まらない。投げたらすぐ壊れちゃうような柔い雪玉を全力で投じる。2発ぐらい命中させてバジを撃破する。

頂上についてひと休憩。雪山で立ちションしながら雪の上に文字を書こうと思ったが、インクはよどみなく出るのでつなげ字にしないといけない。うまくかけなかった。筆記体練習しよと思う。

ハングゴ ル コンブハダ

先学期からだらだら勉強を始めた韓国語を、少し本格的に勉強した。言葉は音からスタートするのが好きなので、ひたすら聞いてシャドーイングをしていた。NHKの語学講座は、毎日聞くのに丁度いいプログラムだと思う。小さい頃親に強制されて聞いてた英語講座も、今となってみれば発音の矯正とか、耳慣れにとても身になっている。

ハングルは日本語と似ているところが多い。語順が同じ、発音が似てる単語がたくさんある、敬語がある、など。けれど韓国語の方が発音が厄介である。パッチムという輩がいる。1年の時に取ってたアイヌ語にもパッチムみたいな発音があって、それが思いのほか生かされた。助詞とか動詞、形容詞の活用も、パッチムある/なしで異なるのが面倒だ。ハングルを考えた昔の大王か誰かに文句をつぶやきながら、少しずつ勉強する。

ちなみにコンブハダ=勉強するっていう意味。「勉強すると昆布肌になる」みたいなしょうもないごろ合わせで暗記を乗り切る。

韓ドラ始めました。

ハングルの勉強の一環として(建前)、ネトフリで韓ドラを見始めた。手始めに梨泰院クラスを3日で見終えた。漫画にしろドラマにしろ映画にしろ、結局のところ人情深くて、時には少し無茶をするリーダー像が一番人々の共感を生みやすいのだろう。韓国のドラマ、めちゃくちゃよく作られている。ストーリー設定、撮影スポット、役者みんな一流である。

梨泰院クラスがデビューにして思いのほかよかっただったので、愛の不時着はそこまで面白く感じなかった。けれど乗り出した船なので、最後まで見切る。暴力がある映画の楽しみの一つは、誰が死ぬかを予想することである。悪者はだいたい死ぬ運命にあるので、味方に目星をつける。味方の死ほどドラマチックな場面はない。一番性格のいい奴が、正義と悪にはさまれて死ぬと完璧である。今回は耳野郎(盗聴士)が死ぬべきだと思ったが、結果誰も死ななかった。少しできすぎな物語である。

こんなドラマに朝4時まで付き合わされるのはごめんなので、少しずつアーリーバードにシフトしていこうと思う。

今学期もよろしくお願いします!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?