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【妄想ライオンズ74 】勝ち星じゃない、中身だぜ!

11連敗中の彼は、確かに援護に恵まれていなかった。

前回の楽天戦に至っては、1点しか取られていないけれど、敗戦投手になった。

しかし、その投球は、初回の失点を除けば完璧だった。

けれど、クローズアップされるのは、敗戦投手という汚名の連続ばかり。 投手にとって、自分の勝ち星は、自分ではコントロールできない部分が多い。

そして、どうしても、負けが続いていると、言われれば言われるほど、自分も、周りも意識をしてしまう。

事実、彼の立ち上がりは固かった。1番に粘られ、2番に繋がれ、きちんと犠牲フライで先制される。1回に点を取られたのは、前戦と同じだ。

しかし今日は、打線がすぐに援護する。彼に勝ち星を、彼に勝たせたい、その想いを、副キャプテンが形にする。同点ホームランで彼を援護する。

立ち直ったかに見えた彼だが、3、4回と先頭打者をフォアボールで歩かせてしまう。そして、4回は、2人目も歩かせてしまい、その後、クリーンナップにしっかり仕事をされてしまう。 続投した6回もフォアボールでピンチを作ってしまい、最終的に後を継いだ投手が 致命的な5点目を与えてしまう。

彼は責任を一身に負うコメントをする。

四球を出したこと、その責任を自分に課す。

確かにそうだ。今日の試合に関していえば、間違いなくそうだ。

けれど、勝ち星は関係ない。
負けが続いていることも関係ない。
ピッチャーは、星じゃないんだ。
ピッチャーは、中身だ。その投球の中身だ。
相手をどう攻めたか、どう抑えたか、どんなボールで相手を圧倒したか、少ない点数で抑えたか。
彼は、その点において、十分な力を示してきている。勝ち星がつくかどうかなど関係ない。
その、支配的な投球が、必ずチームに貢献をしている。

勝ち星なんかいいんだ。 彼らしい、グイグイくるストレートに、バットに触れるのも難しいスライダーで攻めていく。その投球で、バッターを手玉にしていく、その姿を見たいんだ、僕たちは。

勝ち星なんか、どうでもいい。
彼の最高のピッチングを見せてくれればいい、ただそれだけなんだ。

言いたいやつにはグタグタ言わせておけばいい。そんな外野に振り回されず、彼の最高のピッチングを見せてほしい。僕たちが望むのは、ただそれだけだ。

#seibulions #西武ライオンズ #走魂 #隅田知一郎

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