例のラジオから1ヶ月経って 雑感

※この記事は単なるオタクとしての雑感ゆえ、本当に壁打ちの独り言なので、そこはよろしく頼みますという感じがあります。

 例のラジオから一ヶ月経って、まあいろんな感想を読み、色々思うところもあった。(わたしは推しが世間で叩かれまくってても基本的に全く気にならないし、本人がネットを殆ど見ないと思われるので何言われてても傷つくわけないのだから好きに書けばいいと思うのだが、本人の言葉の足りなさでだいぶ意図と違う受け取られ方をされてるんじゃないか?という部分は気になってしまう)本人がたぶん世間と自分の認識のズレをもう一生訂正する気がなさそうで、で、その妙なズレってジャニヲタじゃないと分からない部分が多いし、解説や弁明もされてないので、そらもう一生訂正されなくてもいいということなのだろう。
 ラジオの大問題スピーチに「権力の側についてる」という意見がぼちぼちあったのだが、本人はたぶんまったくそんなこと思ってなさそうで、というかクリスマスが来るだけで毎年億単位の金が入ってくる夫婦なので、「蒼氓」の歌詞で書いてるみたいに本当に名誉がいらないし、レコード整理してライブやって楽しく暮らせてればいいや〜と思ってるからこそ、思ってることをあまりにも正直に発言してしまい、あまりにも正直すぎた故に炎上しちゃったんじゃないのかなと。

 大前提として、あのスピーチって「山下達郎が初代ジャニーズの熱狂的ファンかつ音源コレクター(つまり、端的に言えばオタク)だった」「山下達郎とジャニー喜多川は音楽・映画の趣味に共通点が多く、おそらくシンプルに仲の良い友人知人という側面があったと思われる」という情報がないと所々、というかだいぶ意味不明なんですよね。意味不明とか言ったら失礼だけど、達郎さんって普段から自分のラジオを聞いていない人(例えば今回の場合スピーチがあると聞いてその回だけ聞きにきた一見さん)にわかるように喋ろうと思ってない節があって、いつものノリで喋ったら思ったより聞いてる人が多くて燃えてしまったのだと思われる。
 「自分はこういうスタンスなので、それが受け入れられないのだったらもう自分の音楽を聞かなくてもいい」的な発言は今回に始まったことじゃなく、例えば2014年のサンソン極私的青山純追悼特集で、自分のツアーメンバーから(熱狂的ファンの多い)青山純が外れ、非常に起用当時若かった小笠原拓海(あんまりこんなこと書きたくないけど、匿名の言論の場において古参の一部には未だに彼のプレイを認めてない方もいらっしゃるように見受けられる)を入れたことを指してなのか、(なのかというか、歴代ドラマーの名前をきっちり一人ずつ挙げてたのだが)「評論家ごっこにはなんの興味もありません」「青山純がいないライブなんて……という方にはふたたび来ていただこうと思いません」(※正確な発言が知りたい方は文字起こしがあるのでググってね)的なことを言い放ってたりして、なんというかあまりにも正直者なのである。なので、山下達郎ファン的には今回の発言もいつもと同じテンションなのだなあと思ったのだけど、まあ普段から言動を追ってない人からしたらびっくりするよね。

 おお、ここまで言うかと思い驚いたのは「SMAPもキンプリもどうしてあんなことになってしまったの、残念」という部分なんだけど、「辞めたタレントを責めてる、ジャニーズに奉公しろと暗に言ってる」という解釈をしてる人が結構いて、個人的にはそれは違うんじゃないかなと思うんですよ。
 前段で「ジャニーさんはプロデューサーとして本当にすごい、KinKiと仕事できて本当に良かった」みたいな話をしてることと本人的には繋がってるつもりなんだろうけど、ここは正直急にキンプリの話を始めただけの人になってしまっていて、わりかし意味不明だと思う。というか、急に「KinKiにAmazing Love書けたしKinKiとはマジで絆だからね?」って話始めたのも、たぶんジャニーさんと過ごしてて嬉しかった思い出を話したくなっちゃったから話したに過ぎないんですよね。今そんな話をするなという意見はある。私もぶっちゃけそう思う。(達郎さんはKinKiがとにかく大好きで、昨年の紅白出演時にも音声でのメッセージを寄せ、LINEスタンプにも「Happy Happy Greeting」を元ネタにしたものを収録したり、色んなところでしょっちゅう「ジャニーさんにいきなり100万枚売れる曲を書きなさいと言われ、ジェットコースターロマンスを書いたけど『これじゃ100万枚売れない』と思い直し、一週間くださいと頼み込んで硝子の少年を書いて……」という話をしています。逆にNEWSに書いた「SNOW EXPRESS」は存在を忘れちまってるのか?ってくらい制作のエピソードを話さないのですが……)
 個人的に私はジャニヲタとして、ジャニーさんに私生活での「罪」はあれども、プロデューサーとしての「功」として、ジャニーさんでなければグループアイドルを組ませられないような人材をグループにしてた、という点があると思っていて、事実ジャニーさんが亡くなってからどんどんそういう人たちが辞めてしまっていて。多分達郎さんとしてはシンプルに、ジャニーさんの「功」の部分もだし、単純にSMAPやキンプリが好きだったので、「ジュリーの情緒と周りの大人のせいでSMAPもキンプリもあんなことになってしまって、なんで大人はその辺上手くやれないの?」という現事務所の体制への苦言のつもりで言ったのかなと捉えています。というか、そうでないと同じ文に「SMAP」と「キンプリ」が同時に出てこないのでは?と解釈している。(NEWSにも一応曲書いてるんだけど、NEWSも結構内情メチャクチャになってるんですよ!忘れないで!……まあ興味のないことにはそもそも言及しない方なので、本当にシンプルに興味関心が向いてないというのはあると思います)
(あと、これは完全に推測の域を出ないのですが、キンプリの分裂してしまった理由である「海外進出出来なかった」に対してジャニオタとして、業界人として不満があるのかな?と。というのも、初代ジャニーズのコレクターである達郎さんは「ジャニーズ伝説」を恐らく何度も観劇していて、わざわざ2020年のサンソンにおけるジャニー喜多川追悼特集で「初代ジャニーズの歴史にご興味のある方はジャニーズ伝説2017のDVDを見てください」みたいなことを言ってるんですよね。2週にわたってかなり熱く初代ジャニーズについて語っていて、詳しく気になる方はこれも文字起こしがあるのでググって読んでみてください。初代ジャニーズがアメリカでレコードを出せなかったことは達郎さんとしても心残りだと思うので、キンプリで同じようなことが繰り返されたのが残念だったのかな。逆にトラジャがビーチボーイズを輩出したキャピトルからデビューしたことは喜んでると思うのですが、言及が全くないので分からない……)

 「みんなが仲良く連帯して素晴らしい活動をしてほしい」というのは、別に嫌なことも我慢してタレント個人に頑張れと強要してるわけじゃなく、本人的にはいちジャニオタとしての意見を述べたに過ぎないと思っていそうで、……と書くと「山下達郎はとっくに大御所なのに、自分の立場がわかっていない」と言われそうなんですけど、本当にその通りで、達郎さんってずっと「大御所/売れっ子としての当事者意識が欠落してる」部分は良くも悪くもあると思っているんですよね。
 今年「RCA/AIR YEARS」と銘打って40年以上前の作品群がレコードとカセットで再発されていて、それに対するインタビューやMCでの言及なんかを聞いていると、「シティポップブームと言われても、全然ピンと来ない、意味不明」「ありがたいけど、訳がわからない」「40年前に言って欲しかった」(正直すぎ)と繰り返し発言していたりして、本人的には自分の音楽が評価され、大御所と呼ばれてる状態がずっとピンと来ていなさそうなんですよね。で、そのピンと来てなさは、冒頭にも書いたラジオの発言を聞く一見さんへの理解させようとしなさにも繋がっているのだと思う。

 というわけで、オタクとしては「本人の言い方が足りなさすぎるところはあるのだが、もうここまで来たら仕方ないよなあ」と思っています。
 余談なのですが、今年のツアーMCでクリスマスメドレー(山下達郎さんはライブで春だろうと夏だろうと必ず「クリスマス・イブ」を歌います)に入る前に「南の島に雪が降る」の話を少ししていて、やっぱり達郎さんとジャニーさんは趣味の合う友達だったのかな……と改めて感じさせられてしまい、複雑な気分です。何を隠そう、「南の島に雪が降る」ってジャニーさんが何度も舞台で引用・オマージュした作品なので、やはり趣味に共通の部分があって、本人的には「事務所の人間が友達のことを悪く言ってたから、なら辞めていいよって言った」くらいのノリなのかなと。それが世間的にはかなり怒られが発生するとわかってなくて(というか、わかんなくてもいいと思ってるのかも)こうなってしまったのかなあと勝手に考えたりもしました。

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