2023年9月19日の日記

 昨日、昼は友人の招待で「窯変 源氏物語 - 夕顔-」を観てきた。この世の終わりのような高校だったが、一応古典の授業を私はとっていたので、内容はかなり理解できたが、友人によると理解するのがけっこう難しいらしかった。
 貴族はいいなあ。遊び呆けてても怒られが発生しなくて。そういうお気持ちで観た。多分そういうお気持ちで見るものじゃない。
 和楽器を演奏する人たちがいたが、なぜか最前列のチケットをもらってしまったせいで、スピーカーから流れてくる「語り」との音響のバランスが悪く、なんだかちょっとだけ気になった。
 感想は……うん、人間が恋愛しているなあという感じで、特にない。おもしろかったし、虚無ではなかったのだが、一回見たらおなかいっぱいという感じだ。情報量の多さがそうさせるのだろう。

 夜は松永天馬さんからお誘いをいただき、昭和歌謡に異常に詳しい19歳のスタジオミュージシャンSHU-TO君を誘って川崎クラブチッタで「鬱フェス」へ。好きなアーティストだらけでとっても楽しいぜ!
 2階の関係者席に座っていたのだが、中学のときからラジオを聞いている某声優が隣の隣にいらっしゃり、おおう……というお気持ちが発生。某声優さんは最後まで楽しそうに観覧していらっしゃった。わかるよ。楽しいよね。
 松永天馬さんのソロから見た。特に強烈に頭に残っているのが「ラブハラスメント」。うん、そう、愛ってハラスメントなんだよね。人を好きになるってハラスメントだ……(謎の落ち込み)。そして次にメインステージで四星球。名前だけは知っていたがライブを見るのも曲を聴くのも初めて。なぜ……なぜ鬱フェスに呼ばれたのだろう? というくらいテンションとしては「躁」である。ここだけ躁フェスだ。コミックバンドというらしい。彼らは曲中で堂々と自分たちがコミックバンドであることを叫んでいた。コミックバンド……他にあんまり聞いたことがないなあ。
 「オーケンギャルド」はなかなか楽しみにしていた。高校の頃から大好きだった「いくじなし」と「人として軸がぶれている」が聞けて感激! うれしいぜ!
 そして「神聖かまってちゃん」は、実は中学の頃から大好きなのにライブを見たことがなかったのだ。なので、初見。けっこう乱暴というか、こういっては言い方が悪いが、パワフルなシンセの音の出し方をしているのに、ハーモニーになって会場に響くとすごく綺麗なことに圧倒される。音が気持ちいい! ライブだとこんなに音が気持ちいいバンドなんだ、神聖かまってちゃんは、というのは新発見だった。
 そこから移動して、サブステージで「ゆっきゅん」と「BELLRING少女ハート」を鑑賞。ゆっきゅんさんはお名前だけは存じていたが、とにかく曲が良すぎて楽しい! 近くにいた初見らしき男オタク2人組が「あんなカッケー奴いるんだ!」と盛り上がっていて非常によかった。音源を聞いてみようと思う。
 (新)「BELLRING少女ハート」は、初見。「There There Theres」の頃はそれなりの頻度でライブに足を運んでいて、当時大好きだった「アイスクリーム」「無罪:Honeymoon」「low tide」「タナトスとマスカレード」などが連発され、オタクをしていた当時の気分に戻ったようで非常に楽しかった。あと、みんなかわいい。やっぱり私はAQBI顔が好きなんだと思う。
 メインステージに戻り、「メトロノーム」を少しだけ見たのだが、これにとにかく圧倒される。まず、楽器がめちゃくちゃ上手いのと、観客がなんというか……オタク的ミームを用いるのならば「訓練されている」。そしてボーカルの絶妙にヘナヘナして気が抜けた感じ! すごい最高!
 メトロノームに関してはかなり気に入って、現在進行系で音源を聞いている。ワンマンライブにも行ってみたい! 興味のあるバンドのうちのひとつになった。
 大トリの「アーバンギャルド」。私はそもそもアーバンギャルドのファンなので、シンプルに楽しかった。とてもいいライブを見ることができた。天馬さんは叫んで叫んで叫びまくってアジテーターみたいになっていた。
 最後に「ももいろクロニクル」が聞けて嬉しかった。人生のテーマソングなので。「君の病気は治らない

 考えてみれば、フェスもいくつか行ったことはあるけれど、こんなに自分好みのアーティストばかりが集まっているフェスもそうそうない気がする。天馬さんに招待していただいたはずなのに、謎に全力で楽しんで帰ってきてしまった。天馬さん、ありがとうございました。
 だって、天馬さんがMCで言っていたように、私、万年鬱だものな。いや、躁のときもあるけれど。基本的に、テンションとしては万年鬱なのである。そんな万年鬱の私にぴったりのフェスでした。そして鬱に効きそうな曲とたくさん出会えました。これからも万年鬱だけど、頑張って生きていくぞー。えいえいおー。
<おわり>

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