私がテレンについて言葉を綴る時、必ず思い出す人がいて、本当は一番新しいライブレポもあなたに読んでもらいたかったけれど、少なくとも今は私の言葉を受け止めることができないと思う。もしかしたらもう二度とその時は来ないかもしれないとも思っている。

自分のために書いているんだから、誰も読まなくても自己満足でいい。そう言い聞かせて書き続けてきたけれど、彼らのことを書く時は殆どあなたに読んでもらうために書いていたような気もする。他に誰も見ないとしてもあなた1人が見てくれたらそれでいいような気がしたし、いろんな人が読んでくれてもあなたが読まなければどこか満たされないような気がしている。あなたが読んでくれて初めて、私の作品は完成するような気がしていた。

"書く人"に"書く人"として認められたことが嬉しかった。私の言葉に言葉を尽くして応えてくれることが嬉しかった。対等の立場で、お互いの作品を見て憧れ合ったり、自負心を抱き合ったりした(と私は思っている)。あなたは私にとって、"書くこと"で繋がることができた初めての相手だった。

あなたを救う言葉を、私はかけることができない。どうすればいいのかもうずっとわからない。踏み込みすぎて拒絶されて、関係が切れたらもう見守る手段すら無くなるような気がするから。見ないフリをしているわけではないが、私は私で好きなものを愛でて生きている。たまに「私もちゃんと居るよ〜」の気持ちでふぁぼを飛ばすくらい。

私が筆を折る理由を他人のせいにするつもりはさらさら無いので、これからも書き続けられるところまで書き続けていこうと思っている。私の文章を読む人が1人もいなくなったとしても。
だけどもし、これからずっとあなたとこのままになったとしても、私は書く意味を見失わずにいられるだろうか。