マエダ

基本的にライブレポ(のようなもの)を残す場所です。来てくれてありがとうございます、ゆっ…

マエダ

基本的にライブレポ(のようなもの)を残す場所です。来てくれてありがとうございます、ゆっくりしていってね。

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  • Enfantsとこれから

    Enfantsと歩む"これから"について。

  • LAMP IN TERREN と私の話。

    「届いた心がどうなのか」の記録。

  • BURNOUT SYNDROMES であることを

    同じ夢を見て、叶えるまでの記録。

最近の記事

2024/3/10 Enfants 「Obscure」 @SHIBUYA CLUB QUATTRO

近くにいた人たちの「めっちゃ緊張してきた!」という開演直前の会話を、私は自分でも驚くほど凪いだ心持ちで聞いていた。Enfantsになってからのライブを観るのはこれが初めてだったので、不安が全くないわけではなかった。自分が彼らのライブをどのように受け取るのか想像もつかなかったけれど、ドキドキでもワクワクでもなく、ただ、自分がここに来ることは必然だったと感じていた。 もうすぐ17時になろうかという時、突然、すぐ近くのスピーカーから大さんの声が聞こえてきた。騒つくフロアに「影アナ

    • 魔法のようなずっと消えない歌を、僕らなら歌っていけるよ

      LAMP IN TERREN ワンマンライブ「Bloom」 2020年1月27日 (※2022年3月31日をもってサービス終了した「音楽文」に投稿した文章の再掲です) 2020年1月13日、マイナビBLITZ赤坂。ショパンのピアノ曲が会場内を満たし、ステージの中央でスポットライトの光を浴びて佇むオンシジウムの花束。この日のライブハウスは、想像していたよりもずっと静謐な空気を纏っていた。 ゆっくりと消えていく客席の照明に反比例するように、さっきまでのピアノの音と入れ替わるよう

      • ロックバンドを組んだんだ。

        ココロオークション 「VIVI」リリースツアー 代官山UNIT 2019年6月27日 (※2022年3月31日をもってサービス終了した「音楽文」に投稿した文章の再掲です) 6月21日、夜7時。既に開演時間だというのに、私はまだ特急電車に揺られていた。 週の最後の業務を終え、そそくさと職場を後にして、服もそのままに車で30分以上かかる最寄駅へ向かう。隣県から特急に乗って、目指すは代官山UNIT。持参したグッズはメンバーのサインが入ったトートバッグだけだ。 見慣れない駅で降り

        • ……To be continued

          BURNOUT SYNDROMES 明星ツアー恵比寿LIQUIDROOM 2019年3月27日 (※2022年3月31日をもってサービス終了した「音楽文」に投稿した文章の再掲です) 開場時間直前、恵比寿駅からライブハウスまでの道を、私は走っていた。遂にこの日がきた。友人たちと交わす挨拶もそこそこに、ちょうどぴったり1年前のワンマンライブで買った手売りチケットを握って、入場待機列に並ぶ。こんなに早い整理番号でバーンアウトのワンマンを観るのは初めてだ。会場に入ると見知った面々が

        2024/3/10 Enfants 「Obscure」 @SHIBUYA CLUB QUATTRO

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        記事

          2020/12/26 LAMP IN TERREN 「SEARCH#023」

          開演時刻の17時を少し過ぎた頃、楽屋の方から威勢の良い掛け声が聞こえてきた。ライブ前の円陣の掛け声はよく注意していないと聞き逃すことも多いけれど、この日はやけにでかい声が聞こえてきたので、マスクの下で思わず笑ってしまった。 "I aroused"から始まるライブは、随分久しぶりのような気がした。ピアノの1音目から、LAMP IN TERRENの音楽の世界に惹き込まれる。 真ちゃんのコーラスがやっぱり好きだ。この曲は真ちゃんのコーラス無しには語れないので、毎回同じ話になってし

          2020/12/26 LAMP IN TERREN 「SEARCH#023」

          2020/12/13 LAMP IN TERREN ワンマンツアー『Progress Report』@恵比寿LIQUIDROOM

          ステージに1人現れた大さんに、スポットライトが降り注いでいる。 静まり返ったLIQUIDROOMに、ピアノの音だけが響いた。 "Fragile"が1曲目という、この緊張感が堪らなく好きだ。 ステージに配置されたブラウン管を背景に、くっきりと浮かび上がる大さんの横顔のシルエットを見て、「ああ、確かにそこにいる」と思った。会いたかった人が、ちゃんと目の前にいる。 こちらがお金と時間さえ工面すれば、当たり前に会えると思い込んでいた。それが許されなくなった今の世の中は随分異常に見え

          2020/12/13 LAMP IN TERREN ワンマンツアー『Progress Report』@恵比寿LIQUIDROOM

          長い嵐が止んだ、翌日の地表より。

          「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」 正直、1曲目の"ワイルド アット ハート"が既に涙腺にきていた。 我が家では歌詞の字幕をオンにしてライブを観ていたので、この曲が「進む道を決めたあなた」へ贈る歌だったことを今更のように知ることとなった。この曲に出会って8年以上も経とうというのに、休止前最後の日にようやく気がつくなんてね。 出会えた仲間よ そのままでいい ためらうことなど何もないぜ 俺たちはきっと 胸に秘めた 涙の代わりに笑って Say goodbye

          長い嵐が止んだ、翌日の地表より。

          『「わかる」と言うことが「理解」ではない』のならば。

          これは爽さんが書いたライブの感想兼アルバムの感想の記事、を読んだ私の感想文です。 いろいろ考えることが多くて、「これで記事1つ書けそうだな」と思ったので書いてみることにしました。ちなみに基本的には爽さんに対する同意ではなく「私はどう思ったか」について書くことになろうかと思いますが、別に反論したいわけではなく自分の考えを整理したいだけであり、議論しようとかそういう考えはありません。「あなたはそうだったんだね」と受け止めた上での「私はどう思ったか」です。 思い浮かんだことをつらつ

          『「わかる」と言うことが「理解」ではない』のならば。

          2020/10/26 LAMP IN TERREN ワンマンツアー『Progress Report』@渋谷Star lounge

          毎月の待ち合わせ場所だったあのライブハウスは、この日も変わらず真っ赤に輝いていた。 2/26の『SEARCH#022』以来、実に8ヶ月ぶりの渋谷Star loungeだ。 開演前の場内アナウンスで、健仁さんが今回のツアーにおける注意事項を一つ一つ説明していく。このご時世なので、やはり今まで通りというわけにはいかない。 こういうのも今だからこそ生まれたものかなと思うと、「今の状況も悪くない」とまでは言えないけど、この状況さえも素敵な特別に変えてくれるテレンがとても好きだなと思

          2020/10/26 LAMP IN TERREN ワンマンツアー『Progress Report』@渋谷Star lounge

          LAMP IN TERREN 『FRAGILE』に、愛を込めて。

          私はアルバムの1曲目を好きになることが多い。 アルバムの1曲目は作り手からいろいろなものを託されて、「さあ、行っておいで!」って送り出されるものだと思うから。 加えてアルバムの1曲目の一言目、そのアルバムで最初に発される言葉が、そのアルバム全体の色やテーマを示すようなところがあると思う。 "portrait"、"L-R"、"メイ"、"キャラバン"、"I aroused"。これまでのアルバムやEPは、どちらかと言うと「自分を見つめる歌」「自身に向けられた歌」だったように感じる

          LAMP IN TERREN 『FRAGILE』に、愛を込めて。

          拝啓

          私がテレンについて言葉を綴る時、必ず思い出す人がいて、本当は一番新しいライブレポもあなたに読んでもらいたかったけれど、少なくとも今は私の言葉を受け止めることができないと思う。もしかしたらもう二度とその時は来ないかもしれないとも思っている。 自分のために書いているんだから、誰も読まなくても自己満足でいい。そう言い聞かせて書き続けてきたけれど、彼らのことを書く時は殆どあなたに読んでもらうために書いていたような気もする。他に誰も見ないとしてもあなた1人が見てくれたらそれでいいよう

          2020/9/26 LAMP IN TERREN 定期公演「SEARCH ONLINE 3」

          3回目の「SEARCH ONLINE」。過去2回とも実家のデスクトップPCから1人で楽しんでいたが、この日は違う。ここはしとみの家で、隣にはいつものSEARCHの時のようにしとみがいた。一緒に観ないかと誘ったのは私だ。 2020年のスケジュール帳を買ってすぐに、全ての月の26日に「SEARCH」と書き込んだ。有給を駆使して全部行ってやるつもりだった。 だから随分前から知っていた。9月のSEARCHが土曜日であることを。土曜日だからこの月は確実に行けるな〜と思っていたのに、いざ

          2020/9/26 LAMP IN TERREN 定期公演「SEARCH ONLINE 3」

          懐古厨。

          3年前の今日、2017年9月8日は、BURNOUT SYNDROMESが対バンツアーにLAMP IN TERRENを招き、夢のようなツーマンが実現した日だった。私がもう一度観たい対バン、ぶっちぎりのナンバーワンである。 『Butterfly in the stomach Ⅱ』 というのが、このツアーのタイトルだった。直訳すると「胃の中の蝶」。これは"恋のドキドキ"を表している。ライブを"現地集合・現地解散のデート"だと主張する、ロマンチストな大裕さんらしいツアータイトルだっ

          懐古厨。

          2020/8/26 LAMP IN TERREN 定期公演「SEARCH ONLINE 2」

          7月からオンラインという形で再開された、定期公演SEARCH。「月末にSEARCHがあるから!」と踏ん張ってこられた以前の生活が、少し形は違えど戻ってきたような気がして嬉しい。 毎月ライブで最新の彼らに会えるのが楽しみで堪らない。 待機しながら「"Beautiful"聴きたいな〜」と思っていたら、まさにその曲から幕を開けた『SEARCH ONLINE 2』。 雷のように明滅する照明。激しさを内包するこの曲が、本当に美しくて大好きだ。画面がグワングワン揺れるカメラワークも、サ

          2020/8/26 LAMP IN TERREN 定期公演「SEARCH ONLINE 2」

          BUMP OF CHICKENの"新世界"を通して、己の思考を引っ掻き回してみた話。

          2020年8月24日。 藤原基央さんが結婚を発表した。 朝5時に目が覚めて二度寝をしようとしていた私の目に、藤くんの結婚報告のツイートが飛び込んできて、脳味噌が完全に覚醒した。枕元に居たニコルを「おま!藤くん結婚だってよ!!!」と言って揺さぶり、ホクホク顔でその後しっかり二度寝した。 この日、私の脳内には朝からずっとあの曲が流れていた。ベイビーアイラブユーだぜー!の、あの曲。 "新世界"。 BUMPを知る多くの人の頭の中に、この日は同じ曲が流れていたのではないだろうか。

          BUMP OF CHICKENの"新世界"を通して、己の思考を引っ掻き回してみた話。

          2020/7/26 LAMP IN TERREN 定期公演「SEARCH ONLINE」 TAKE2✌️

          大さんが床に寝転んでいるところから始まる演出、初っ端からライブなのかMVなのかわからない世界に引き込まれる感じでとっても好きだったんですけど、流石に2回目は照れが勝って笑いを堪え切れなかった大さんにつられて、私も思わず笑ってしまった。 毎月26日に行われていた定期公演『SEARCH』。3月からは新型コロナウイルスの影響で開催中止を余儀なくされてきたが、今回はオンラインライブという形で、渋谷Star loungeに彼らが戻ってきた。 いつものライブでは終盤に置かれることの多

          2020/7/26 LAMP IN TERREN 定期公演「SEARCH ONLINE」 TAKE2✌️