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懐古厨。

3年前の今日、2017年9月8日は、BURNOUT SYNDROMESが対バンツアーにLAMP IN TERRENを招き、夢のようなツーマンが実現した日だった。私がもう一度観たい対バン、ぶっちぎりのナンバーワンである。

『Butterfly in the stomach Ⅱ』
というのが、このツアーのタイトルだった。直訳すると「胃の中の蝶」。これは"恋のドキドキ"を表している。ライブを"現地集合・現地解散のデート"だと主張する、ロマンチストな大裕さんらしいツアータイトルだった。

初めて降りた新代田駅。目的地である新代田FEVERは駅の向かいにすぐに見えた。方向音痴の私でも迷う余地が無いくらいわかりやすい。
入場待機する場所は明るくて、スタッフさんも優しくて、雰囲気が柔らかいライブハウスだなあと思った。新代田FEVERが大好きな箱になった。
ここで初めて会ったフォロワーさんも多かったね。懐かしいな。にみんぬとは結局会えなかった回だけど。


開演前に会場内のスクリーンで「大裕さん(ヤンキー)VS真ちゃん&健仁さん」の海苔ゲームの映像が流れていた。(※海苔ゲーム:海苔を両側から引っ張って大きく残った方が勝ち)
「お前らなんか片手ずつで余裕😎」と言った大裕さんは、指先ほどの海苔しか残らなくて惨敗。
健仁さん「なんだかんだ勝って嬉しい」


先に登場したのはゲストのLAMP IN TERREN。この頃個人的に『fantasia』がとてもお気に入りのアルバムだったので、その中からたくさん聴けて嬉しかった。始まって早々「今日はバーンアウトをボッコボコにします」と宣言した大さんがかっこよくて、思わずニヤけてしまった。

"涙星群の夜"の「君の放つ光に埋もれて」の時、大さんに自分の方を指差された気がして、密かに喜んでいたウブな私。
"キャラバン"で踵を踏み鳴らしたり、"とある木洩れ陽より"で空に手を振ったり、"heartbeat"で両手を重ねて胸を叩いたり、歌詞の一つ一つを身振りで表現して、身体全体で歌う大さんを素敵だと思った。
"at (liberty)"は事前の燃えつきRADIOのコメント欄で、大さんが「2億%やる」って言っていた曲だったよね。
大さんだけが歌っていたりギターを弾いていたりする場面で、他の3人がジッと俯いて待つ姿がかっこよかった。王様(ボーカル)に尽くす従者みたいだなあと思ったことをよく覚えている。曲間の繋ぎで緊張感が途切れないところが好きだと思った。

MCでバーンアウトについて話すテレンさん。
大「スピード感が違うよな、俺らと」
健「さすが大阪人」
真「そうだね〜」
大「真ちゃんが遅いんだよ!w」
大「燃えつきRADIO聴いてて、2人(真・健)頑張れ…っ!て気持ちになったけど、俺はコメントで応戦するしかなかった」(事前の燃えつきRADIOにゲスト出演したのは真ちゃんと健仁さんだけ)
喜「俺もコメントしたのにひとっっっつも読まれなかった」「だから今日バーンアウトボッコボコにします😤」
「「「wwwwwなんでwww」」」

大さんが、最前で観ていた子どもたちに
「ちびっこたち一番前でうるさくない?大丈夫?」「これピック割れちゃったからあげるね」
と優しくした直後に
「これを機にBURNOUT SYNDROMESよりLAMP IN TERRENを好きになってください」
ってちゃっかりファン獲得しようとしていて笑ってしまった。愛嬌のある人だなあと、大さんの人としての魅力を改めて感じた日だった。

LAMP IN TERREN
1. 涙星群の夜
2. キャラバン
3. at (liberty)
4. pellucid
5. ボイド
6. とある木洩れ陽より
7. メイ
8. heartbeat
9. innocence
10. 緑閃光
11. 地球儀

この頃の私は対バンの文化について全然知らなかったので、転換をメンバーがやっているのを見て「自分たちでやるんだ!」と驚いた記憶がある。
大裕さんのアンプの上に巨大なMr.ポテトヘッドが乗るようになったのも、この頃からだったみたい。会場が騒ついていた。


手拍子とカウントから、1曲目は"Bottle Ship Boys"だったらしい。もう記憶が朧げだけど、この曲から始まるライブをまた観てみたい。
7月のバタスタぶりの"ハイスコアガール"では、「青+春」で腕を上げるタイミングを間違えたり、Cメロで熊谷さんの歌を聴きながら踊るのが難しかったり、なかなか苦戦していた私。今ではもう慣れたもんですがね。
私が"夕闇通り探検隊"を初めて聴いたのは、たしかこの日だったはず。ゲーム実況で元ネタを知っていたので、嬉しくってめちゃめちゃ興奮したなあ。一瞬で好きな曲ランキング上位に駆け上がっていった。

"君のためのMusic"ではDJ石川が登場して、熊谷さんに「調子はどうだ」とダル絡みしていた。大裕さんを😎で表すようになったのは、DJ石川がきっかけだった気がする。
ラップパートで真ちゃんと健仁さんがステージに乱入してきて、健仁さんが慣れないコールアンドレスポンスを試みるも、グダグタになって大さんにどつかれてた。大喜さんはその様子を袖からニコニコしながら見ていた。テレンがステージから捌ける時、熊谷さんと大さんがペコペコし合っていて可愛かった。

このバタスタⅡのグッズは、ガザニアという花がモチーフになっていた。花言葉は「貴方を誇りに思う」。
ステージを終えて楽屋に戻った大さんの第一声が「本当に良いお客さんを持ってますね」だったことを、大裕さんが教えてくれた。
「誇りに思うっていうのは、自慢したいってこと。みんなのこと自慢したいし、俺たちも自慢されたい」
この時の大裕さんの言葉が未だに背筋を伸ばしてくれる、という人も多いのではないだろうか。忘れたくない気持ち、またちゃんと思い出せた。

廣瀬さんの物販紹介も、この時と比べたら今はだいぶ某ジャパネット○○感出てきたなあ。ラバーバンドをどうしても1回リストバンドって言っちゃうんだよね。
アンコールの"むー"では、みんなで手を繋いで波を作って、ライブハウスが海になった。右隣のおねえさんと手を離す時に、少し照れながらお互いにペコペコしあったことをよく覚えている。ライブハウスで音楽の魔法にかけられていないと、知らない人と手を繋ぐなんてきっとできないよ。

BURNOUT SYNDROMES
1. Bottle Ship Boys
2. 文學少女
3. ハイスコアガール
4. セツナヒコウキ
5. 夕闇通り探検隊
6. 君のためのMusic
7. ヒカリアレ
8. FLY HIGH!!
9. LOSTTIME
10. ラブレター。
en. むー

最後にもう一度テレンをステージに呼び込んで、全員で写真撮影。大裕さんが「今日イチの笑顔ここですよ」って言ったら、カフェオレを持った大さんがニコー!って満面の笑みを作っていたのが可愛かった。大さんが最前で観ていたマサえもんさんの息子さんをステージに上げたので、客席前方からは黄色い歓声が上がっていた。バーンアウトとテレンと同じ写真に写れたのもいい思い出。


終演後、テレンの物販には真ちゃんと健仁さんが立っていて、緊張しながら差し入れの信玄餅とバンド宛の手紙を渡した。信玄餅を渡したら何故か2人とも爆笑していたけど、美味しくいただいてくれただろうか。『FOR TRUTH』ツアー東京のチケットを取っていることを伝えたくて、一生懸命「あの…!」と話しかけたら、2人とも目を丸くして私を見ていた。健仁さんに「おお〜!ありがとう!」って言ってもらえて嬉しかった。握手もサインも脳内から抜け落ちてしまうくらい緊張していて、逃げるようにそそくさとその場を後にした。

大裕さん列がかなり長蛇の列になっていたので、先に廣瀬さんのところに行った。手紙を渡したら「後で読ませていただきます!」と丁寧に受け取ってくれた。握手をお願いすると両手を広げてハグ待ちの人みたいになっていて、目眩がするほど可愛かった。「ワンマンに友だち連れて行きます(決意表明)」としどろもどろになりながら伝える私を、子犬のような目で見つめながら何度も頷いてくれていた。

メンバーと話せたのが嬉しくてホクホク顔で大裕さん列に並んでいたら、大さんと大喜さんが搬出のために出てきてポカンとしてしまった。大さんと目が合ったけれど、勇気が出なくて何も話しかけることはできなかった。

大裕さんはサービス精神旺盛すぎて、ライブ後で疲れているはずなのに長い時間をかけて一人一人に対応していた。山梨に帰る私、終電の時間が迫りピンチに。最後尾から3番目くらいのところで「ヤバい終電逃しそうw」と話していた私の声が聞こえたのかわからないけれど、少しずつ列の回転が速くなって、私の番が回ってきた。
卒論に使う本(『銀河鉄道の夜』)にサインをお願いすると、書きながら「俺が書いた(作者)みたいやなw」と笑って、本を丁寧に閉じて渡してくれた。緊張して言葉が全く出てこない私を見かねたのか、私が両腕に着けていた大量のラババンをニギニギして「ラババンいっぱいありがとう」と言ってくれた。
結果的に終電にはギリギリ間に合い、都会のカラオケで一夜を明かすことなく、あったかい布団で眠ることができたのでした。あの日のスタッフさんと大裕さん、やっぱり頑張って急いでくれていたんだと思う。本当にありがとうございました。


とても大切で特別な夜だったので、3年前のあの日のことを未だに懐古してしまう。"9月8日"という日が今でも記念日のように特別で、毎年そわそわしてしまう。
3年越しにライブレポートを書いてみたら面白いんじゃない?と思ってやってみたけど、やっぱりライブレポートは鮮度が命だよね。記憶は瑞々しい方がいい。どんなに大切でも、全部は覚えていられないもの。
でも、あの日の嬉しくて幸せだった気持ちは、色褪せることなく私の中に在り続けているよ。これからも忘れないでいるね。素敵な夜をありがとうございました。

最後に。
BURNOUT SYNDROMESとLAMP IN TERRENは同じ日、同じ時間帯に、同じ地でライブをしないでください。それならいっそ対バンしてください。

(懇願)

以上!