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「Pages+AppleScriptで本を作ろう」の内容を考える(Kamenokoで)

電子書籍の表紙を作ると、すべて内容が完成したかのような錯覚に陥ることがあります。でも、内容も考えないと完成しません。


大枠をかんがえてみた

内容はタイトルどおり「Pages+AppleScriptで本を作る」ことを紹介するもの。

表紙の暫定版。内容が変わったら、表紙にも反映する。「PDFによる電子書籍」と書いておくと、「なんだPDFだけかよ」と思われてしまいそうな気配を感じる

では、どのように話をするとよいでしょうか?

こういうときには、自分で開発したアイデアプロセッサ「Kamenoko」を活用します(これ自体もAppleScriptで開発してMac App Storeに出しています)。

Kamenokoは、アウトラインプロセッサとマインドマップの中間的な機能を持ったアプリです。

アウトラインプロセッサの階層構造の中に埋もれてしまったり、マインドマップの厳格な階層構造にしばられることなく、各ノードは自由に動かせます。論理的な「深さ」は5段階の色で表現します。Kamenokoは色で考えるアイデアプロセッサなのです。

ノードはつなぎあわせるのではなく、近くに置いておきます。

メインのタイトルからじょじょに項目を出して、その内容を深掘りしていき、その進捗とともにノードの色を変えて表現します。

あらかじめ決められている色を利用していけば、じょじょにグラデーションを描いて話がまとまって見えるはずです。このアイデアプロセッサは「色」を利用してアイデアの段階を表現しています。たまに、違う方向性の内容が入ってきたときには、意図的に色の系列を変えたりします。

「ワサビグリーン」と呼んでいる、このデフォルトの色系列が自分の一番のお気に入りです。

濃い色のノード、外周部に行けば行くほど、重要で具体的な話がまとまっていきます。

全体を俯瞰(ふかん)しながら全体像をさぐっていくため、自分には使いやすいアイデアプロセッサです。

中央にタイトルを書きます。ここでは、「Pages+AppleScriptで本を作ろう!」
がタイトルです。

内容をまとめる「軸」

そのまわりに、ここでまとめるべき「軸」を配置します。「設定レベル」「テーマ」「読者にとってのベネフィット」を軸にしましょう。だいたい、3つぐらいの軸で考えると、いい感じにまとまりがちです(もっと多い/少ない軸でまとめる場合もあります)。


3軸で検討した例
4軸で検討した例
5軸で検討した例(あのコン)
6軸で検討した例
アメリカ合衆国の州ごとの分析
日本国内の都道府県別の分析

設定レベル

設定レベルは、そんなに難しい話をすると嫌われてしまいそうなので、それほど高くは設定しないことにします。AppleScriptについての知識は、とくになくてもよいでしょう(おまけのScriptを動かすぐらいです)。

ベネフィット


この電子書籍に、読者が期待するものは何でしょう? 

  • シンプルなPagesで立派な本が作れる

  • Pagesの機能が足りていない部分はAppleScriptで補ってもらえる

ぐらいでしょう。「儲かる電子書籍はこう書け!」みたいな山師根性まるだしのタイトルを振る人もいますが、自分はなるべくそういう書き方は避けています。

次に、この本を読者が読んだ結果として得られるものは何でしょう? 

  • 手間をかけずに本を仕上げるノウハウ

  • 本の作り方そのもの

ぐらいだと思います。何か、本の進捗がすすんでいくような実感を得られるとよいかもしれません。

テーマは、Pagesを通じた本の(効率的な)作り方の紹介

そして、テーマ。実際に記事として書いていく内容をここにまとめます。

Pagesの使いこなし、Pagesに合わせた本の作り方、Scriptによる大幅な省力化、といったところでしょうか。

より深い考察……矛盾の解消を

自分が本を書き始めると、あっという間に128ページを超え、300ページを超え、500ページぐらい書いてしまうので、そのページ数に引かれてしまう可能性があります。128ページぐらいでまとめたいものです。

読者へのベネフィットを考えていると、「かんたん」だけど「すごい」ものが「てがる」に作れるという本だということになります。やや、内容に矛盾が発生しているので、解決しておく必要があります。

正直なところ、「かんたん」なPagesは割と作業量が多く発生してしまいます。そこを埋めるのがAppleScriptなのですが、埋めきれない部分もあります。

書籍のテンプレートをあらかじめ作っておく段階で、けっこう作業が発生します。

そこで、ここの矛盾を解消するために、電子書籍のテンプレートとなるPages書類をオマケにつけましょう。このテンプレートを前面に出すことで、より魅力的な本に仕上がることが期待されます。

ここで挙げた内容は、まだ草案のレベルのものなので、「もっとこうしたほうが、、、」といったご意見がありましたらコメントでお寄せください。

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